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北の優しい異国から(14)

「常に、自分がなぜそこにいるか、意味を考えなさい」
    ----- マイヤ・プリセツカヤ
        (ロシア人、バレリーナ、1925年11月20日生まれ)


Palo Alto is California's most educated city

我が家の地元市は、スタンフォード大学のお膝元ということもあって、教育レベルの高い市であるとは思っていたのですが。
そもそも住民の学歴が、カリフォルニア州で一番高いのだよ、ということが先日発表されました。

25歳以上の80%が、大学以上の学歴。
修士(院卒)及び、専門職学位を取得している住民は、なんと50%にのぼるそうですよ。

確かになあ、マスターやドクターを持ってる専業主婦のお母さんが、ごろごろいらっしゃるんですよね、このエリア。
肩身の狭さなど飛び越して、ひたすらすごいなあ、と感心するばかりでございます。


日本で会社勤めをしていた頃、いかに出身大学名がアテにならないかということを、日々実感しておりました。
一番仕事ができると思った人は高卒でしたし、一番使えねええぇと思った人は、某有名国立大卒だったりして。
日本の場合、「勉強ができる」ということと、「頭が良い」ということは、必ずしもイコールにはならない、という事実を、身を持って体験したわけです。

それでも中には、両方そろって「できる」人達が、確かにいらっしゃって。
加えて、人間的にも素晴らしい美徳を備えていらっしゃったりした暁には、「さすが○○大卒!」と思ったものでした。

「頭が良い人」って、どういう人だと思う?
この日記を書いた後、いろんな友人と話し合ったことを、つらつらと思い出したのでございました。

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【旅行】

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ケベック・シティ旅行記の続きです。
えーと、エリアとしては、新市街(アッパー・タウン)ケベック州議事堂と同じエリアになるんですね。

旧市街と比較して、近代的な建物が並ぶエリアだそうですが、その中でも、歴史を語る場所がちゃんとあるのですね。




1. 戦場公園 (Parc des Champs de Bataille)HP

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旧市街の横に位置する、広大な敷地は、1759年の英仏戦争決戦の場となった国立公園です。
ケベック建設以来、戦いを繰り返してきた英仏両国でしたが、この戦いで仏軍が敗れ、ケベックはついに英国植民地となったのだそうですよ。


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我々は入りませんでしたが、要塞跡など、見学できる施設も幾つか。
この石垣に沿って、大砲が数門設置されていましたよ。


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展望台から眺められるのは、雄大なセント・ローレンス川。
とにかく広くて広くて、夏の間は、史跡を巡るシャトルバスも出ているのですね。
凄惨な戦いの跡地ではありますが、今では市民の憩いの為の、自然・レジャー・文化・科学の場として、親しまれているようです。


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この中にこじんまりと在るのが、ジャンヌ・ダルク庭園。オルレアンの乙女です。
小さい頃に伝記を読んで以来、ずっと心に掛かっていて、彼女についての本は何冊か読んでいるのですが、いまだにイメージが固まらない、なんとも不思議な乙女です。


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2. ケベック美術館 (Musée national des beaux-arts du Québec)HP

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少し時間があったので、駆け足で周った美術館。戦場公園から、徒歩で行けます。
それが悔やまれたほど、失礼ながら、予想外に見事な作品の数々に会えました。
ガラス屋根がモダンな建物ですが、左翼の建物は、数年に渡って、政治犯を収容する監獄だったとか。


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収蔵数は、1万2千点あまり。
各フロアごとにテーマが設けられていて、カナダ先住民のイヌイットの伝統芸術の階や、古典や現代アート、カナダを代表する芸術家のコーナーなど、かなり充実した内容となっていました。
中でも、すごく気に入った画家さんがいて、家族一同、大いに気に入ったのですけど、名前を失念してしまいましたです......悔しいいいいいい(涙)

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おっしゃ、旅行記も、無理やりであと2回!
もー、このまま続けて、さっさと終わらせやがれ自分!(ハッパ)
by senrufan | 2011-11-20 11:12


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