描いた地図を身に纏い

「私は常にこう信じている。どんな幸運や不運に見舞われようとも、それに意義を与え、価値あるものに変えられるということだ」
   ----- ヘルマン・ヘッセ
       (ドイツ人、作家、1877年7月2日生まれ)


【農林水産省が決定した、放射性物質が検出された汚泥を全国に肥料として流通させる新基準に反対する署名】

農林水産省が6月24日に設置した、放射性物質を含む下水やし尿などの汚泥を肥料の原料として利用する場合、放射性セシウム濃度は1キロ当たり200ベクレル以下とする基準、に対して反対するものです。

署名画面に入力し、画像認証の数字を入れ終わると、「仮署名終了」という表示が出て、入力したメールアドレスに、「本人確認メール」が届きます。
このメールに記されているURLをクリックすることによって、「本署名受付」となりますので、ご注意くださいませ。


この件に関連した小出裕章先生の発言を、参考として以下に。

6月30日 放射性セシウム含む汚泥の焼却灰の肥料利用について 小出裕章(MBS)

* * * * *

【アクティビティ】

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すでに終了してしまいましたが、最終日直前に、お嬢と駆け込みで観に行ったのが、「Pulp Fashion: The Art of Isabelle de Borchgrave」という展覧会。
Isabelle de Borchgraveさんの手による、紙で作ったドレスや装飾品の展示会でございます。

サンフランシスコには多くの美術館があり、未訪の館も色々。
今回の開催場所であったLegion of Honorも、今まで訪れたことはありませんでした。
こちらはde Young Museumと提携していて、どちらかでチケットを買うと、当日に限り、もう一方の館にも、そのチケットで入場できるそうで。
ちょうどde Youngに観たい特別展があったので、これは良いと思いきや、「常設展示に限る」という但し書きを見つけ、あっさり諦めた庶民です。




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ベルギー出身のイサベル・デ・ボーチグラフさんは、ヨーロッパではすでに著名であるそうですが、米国ではこれが初の展示会。
美しい作品の数々は、当然撮影禁止でありますので、ネットから2枚の写真をお借りするほかは、ぜひHPにて見ていただくとして。
内部は、以下のような区分で分けられておりましたよ。

・ Dressed in White (白のドレスで見る、ドレス史の変遷)
・ Papier a la Mode
・ Isabella's Studio
 (制作過程のビデオ)
・ Collection Corrections (名画とのコラボレーション)
・ The Worlds of Fortune 
・ The Medici Woman
 (メディチ家の女性達)


Lead-Pulp-Fashion

このようなドレスをどうやって作るかというと、まずは大きな紙に地の色を塗りつけ、その上からレースや柄に当たる絵を、ステンシルで染めたり、手で描いていったりするのですね。
そうやってできた”布”が、裁断・形成という過程を経て、写真のような見事な作品になるのです。

ドレスもすごいですが、アクセサリーや髪飾りにも感嘆しきり。
髪につけられたネットなど、一体どれだけの時間をかけたのか、見ているだけで気が遠くなりそうな細かさ。
紙という素材のバラエティの豊かさ・広さを、改めて実感させてもらいましたです。


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しみじみと賞賛のため息をもらす名画展も素晴らしいですが、今回のパルプ・ファッションショーは、
「うわ、すごっ!」「えー、マジで紙だけ!?」
なんて、2人できゃあきゃあ言いながら見回った、大層はしゃいだものとなりました。(迷惑)
歴史好きな私と、すでに歴史オタクのお嬢ですから、この時代のドレスはどーのこーの、この頃はあんな生活習慣が、と言いながら見ていくのが楽しいったら。

エリザベスⅠ世の業績や、メディチ家の各女性達の生涯も。
目の前にあるのはたった1着のドレスでも、それが象徴するのは1つの時代と、その当時に生きた人間の歴史です。
学ぶ種が尽きることのない歴史というものは、こういう形で追うこともできるのですね。

ちなみに、お嬢が一番気に入ったのは、豪華な中世のドレスではなく、19世紀イギリスの、ごくごくシンプルなDay Dress。
大好きなメリー・ポピンズの時代を、HPからお借りした以下の画像を通じて、思い返すのも良いものでございます。


borchgrave15


Pulp Fashion: The Art of Isabelle de Borchgrave  
February 5, 2011 - June 12, 2011

ボーチグラフさんのHP : Isabelle de Borchgrave 

作品集 : 「Pulp Fashion: The Art of Isabelle De Borchgrave」

Fine Arts Museums of San Francisco Legion of Honor

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初めて訪れた、Legion of Honor。
建物入り口にどんと構えるのは、ロダンの「考える人」。あなたは一体、世界に何人いるんだい。


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中庭にあるガラスのピラミッドに、すわ、ルーブルの!? と思いきや、ほんとにただのガラスでございました。天窓ですらなかったです……

中はこじんまりとした規模で、レンブラントやモネ、エルグレコなどが展示されています。
数がそれほど多くないので、ふらっと訪れて一周して鑑賞するのに、ちょうど良い広さ。
のんびり楽しんだ後に、カフェで昼食、なんてコースもよろしいかと。

そして、こちらのカフェがなかなか良くて、サンドイッチやサラダ、パスタといった一般的なメニューでも、フレンチからアジア系まで、バリエーションが楽しめるようになってます。
メニュー数は限られているのに、ちゃんとベジタリアンメニューがあるのも嬉しい点。
Asian Art、de Young、California Academy of Scienceなど、サンフランシスコの美術館のカフェは、コースに組み込めるレベルであるところが多く、美術館に行く楽しさを一つ増やしてくれるのがありがたいですね。

Pulp Fashionを楽しんだ後、カフェでお出迎えしてくれたのは、こんな盛装ニワトリさんでありました。

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Legion of Honor Café

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Legion of Honorは、サンフランシスコの北端に近いLicoln Park内、小高い丘の上に位置。
建物だけでなく、サンフランシスコ湾の眺望も楽しめます。


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勝海舟が乗った咸臨丸がサンフランシスコに入港したのは、1860年のこと。
Legion of Honorの敷地横に建っていたのは、入港100年記念の碑ですから、1960年建立かな。
ちなみに昨2010年には、入港150年を記念して、盛大なイベントが行われましたですよ。
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by senrufan | 2011-07-02 11:32 | 東日本大震災 | Trackback | Comments(12)
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Commented by mikamika at 2011-07-04 12:07 x
Miyukiさんはどうしてこういうイベントを見つけるのが上手なんだーーーっ!(八つ当たり)
行きたかったなぁ、これ。
Commented by マミィ at 2011-07-04 14:03 x
いやぁ、素晴らしい展覧会ですねぇ。朝から身悶えしてしまいました。それを母娘で観て回れるなんて最高だ…(うっとり)
せめて後でゆっくりとHPを見せてもらおっと。
Commented by myu-myu at 2011-07-04 15:30 x
こんな素敵な展覧会に出会えるなんてうらやましい環境だね。
アメリカの文化環境の奥深さ。

こっちじゃあやっぱり文化は一極集中。

地方にも文化を~~(泣)
Commented by shina_pooh_at_sfo at 2011-07-04 22:45
あああ!Pulp Fashion、終わっちゃったんですね。しまったああああ。行きたいと思っていたのに、暑さぼけですっかり失念していました。(ぼけは暑さのせいだけじゃない。)どの時代のものであっても、女性が身にまとうドレスは、その時代と時代を生きる女性たちを活かすよう作られた素晴らしい芸術。その観点からも観たかったのにな。あー、ばかばか。

ロダンの「考える人」。あなたは一体、世界に何人いるんだい。大爆笑。世の中には考えることがたくさんありすぎるんでしょうね。
Commented by 初音 at 2011-07-05 12:38 x
うわぁ~これ全て紙なんですか?!
すごい!!東京でも、このような主のものを開催しないかしら?!
私もメリーポピンズの時代、シンプルなドレスがいいなぁ~
でも、お嬢さんとこうゆうところにお出かけなんて羨ましい!!
私もHPもガッツリと見せていただきま~す!!(^-^)
Commented by kikoro at 2011-07-05 15:27 x
うわぁ〜、コレが全部紙って!すごいです。綺麗すぎる〜。
私もこういった時代物が大好きなのでHPをチェックしてみます〜。
あ〜、引きこもってばかりの生活を見直してもうすこしお出かけするようにしたいな〜。
Commented by Miyuki at 2011-07-06 02:56 x
*みかさん
そ、そうか、もっと私が早く行って、早く日記を書けば良かったー!
ちなみにこれは、見かけたバスの横に広告が出ていて知ったの(笑)
Commented by Miyuki at 2011-07-06 02:58 x
*マミィさん
フランスだったら、もっと展覧会があるかもしれませんね~。母娘で行くのってほんとに楽しいです♪ 彼女もお友達と行くことが多いので、早めに彼女を予約しなきゃいけないんですが。(ちっ)
こういう服装史の展覧会がもっとあればいいのになあ。
Commented by Miyuki at 2011-07-06 03:01 x
*myu-myuさん
うん、音楽会でも展示会でも、つくづくサンフランシスコ近郊で良かったと素直に思うよ~。値段も日本よりぐっと安いしね。
地域に文化、それ、ほんとにその通り! 触れる機会がないと広まらないじゃんねえ。
日本政府の文化支援の乏しさ、国民としてとても悲しいさ……
Commented by Miyuki at 2011-07-06 03:04 x
*shinaさん
おお、shinaさんもチェックされていたですか! 展覧会って難しいですよね。期間が結構あるから大丈夫と思っていたら、はっと気づけば末日だったり。私も結局de Youngの方は諦めました(涙)

ロダンは好きなのですが、あれだけあちこちにあるとなー、って感じですよね。いっそ全公共機関の各トイレに小型版を置けばいい。
Commented by Miyuki at 2011-07-06 03:06 x
*初音さん
そうなんですよ、全て紙!
和紙も大活躍してて、それも嬉しかったですねえ♪
娘とのお出かけの楽しさは、初音さんも良くご存知ですよね、えへへ。
HP、良かったらご覧くださいね!
Commented by Miyuki at 2011-07-06 03:08 x
*kikoroさん
きれいでしょ~! 特にあのレースの繊細さは、ぜひkikoroさんにも実物を見てほしかったわ。感動・驚嘆の連続でしたがな。
私も、娘の夏休みの間にもっとお出かけしなきゃ。


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