「ほっ」と。キャンペーン

その東西は、時代と共に

「推理する能力を持っている人はたくさんいるが、判断する能力を持っている人は少ししかいない」
   ----- アルトゥール・ショーペンハウアー
        (ドイツ人、哲学者、1788年2月22日生まれ)

* * * * *

【レストラン】

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連絡はとりあっていても、なかなか逢瀬が叶わなくて。
会いたいなあ、とずっと思っていたやまばとさんと、ようやく久しぶりにランチにお出かけできたのだ。
いつも素敵なお店を見つけてくださるやまばとさんが、今回提案してくださったのは、なんと珍しいポーランド料理のレストラン、なのだよ。

ロシア料理に興味が出て、近くのロシア系グローサリーストアで好感も持って、それからレストランをちらほら探してみたのだけど。
ロシアのみならず、東・中欧系のレストランって、なかなかこの辺りにないんだよね。
うちの市には結構住んでいらっしゃるようなのに、レストランとなると難しいのかな。
なので、このご提案に心を鷲掴みにされた私、いそいそと現地に出かけたよ。




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こじんまりとしたお店は、飾り気のない素朴な雰囲気で、射し込む光で明るいよ。
案内された席に張られた布が、なんかクリムトを思わせる柄で、思わずにんまり。

ちょっとロシアン・マフィア系(…えーと)の顔をしたおじさまが、メニューを渡してくれて、簡単に説明もしてくれて。
ランチメニューから、スープやピエロギなどをオーダーだ。


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珍しい名前に惹かれて頼んだのは、ZurekというSourdough Soup
サワードゥ(発酵種)のパンはサンフランシスコの名物だけど、それのスープとは?と思ってね。
おじさまに聞いたところ、パンと同様、種を継いだものを元にして作ってるんだって。
このエリアだから、サワードゥという名前をつけた、ってところかな。

味わってみれば、うん、確かにそれなりの酸味があって、もったりと濃厚なポタージュ。
どこかクラムチャウダーのように感じられるのは、サワードゥのブレッドボウルスープが頭にあるからか。(こんなの。というか、このクーポン使いたい)
かなり塩気が強いのは、寒い東欧の持ち味か。


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一見同じスープに見えるけど、こちらはOgokowaPickle Soup
ザワークラウトのような酸っぱさがあるんだが、これがかなり美味しくて。
これも味は濃いのだけど、パンにつけて食べるとうまうまだー。


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そして、念願のPierogiに出会えたよ。
なぜ念願かというと、ロシア系ストアに行ったことを書いた時、まずまきりん♪さんがコメントで、ロシアのダンプリングのプローギについて教えてくださって。
そしたら、それにやまばとさんが反応して、記念すべき初コメントを残してくださったの。
以来、そのカンドーと共に、しっかり”ピエロギ”が脳裏に刻まれているのであった。恐るべし食い気。

ロシア系ストアやロシアン・フェスティバルなどで、ロシア風のペリメニは食べたけど、一口サイズだったそれらに比べて、このピエロギのデカいこと。
懐かしの王将の餃子を思い出します。(嘘)
肉、じゃがいも&チーズ、ザワークラウト&マシュルームの3種類の具のうち、じゃがいも2個とザワークラウト2個にしてもらったよ。

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念願のピエロギは、正しく洋風餃子。当たり前だ、世界にはばたくDamplingファミリーだ。
皮がぶ厚くてもちもちしてて、手作り感が溢れてる。
2種類の具、両方美味しかったけど、ザワークラウトの方がより良いね、と2人の意見が一致。じゃがいもの方はちょっと淡白というか、口の中に張り付くような食感もあったしね。
何より、やまばとさんとピエロギを、という舞台設定に感無量。(感動体質)(加齢ともゆう)


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こちらも包み物だけど、平たくクレープ状。
Nalesniki z Grzybamiは、Crepes with Mushroomという英語名にて。

中にぎっしりと詰められた、きのこ類。
この具もクレープにも、特に目立った味付けはされていなくて、添えられたマシュルームソースを好みでかけるようになってるの。

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この皮ももっちり・みっちりしてて、舌触りもなかなか滑らかで。
それにきのこの食感が加わって、あむあむと楽しんでいただいた。


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見かけは素朴ながら、ボリュームたっぷりの内容で、がんばったんだけど食べきれず。
どうせなら、とデザートも一品頼んで、まとめてお持ち帰りにしたよ。喜べ、お嬢。

東欧らしい美人さんのサービスも、飾ることなく良い感じ。
お客さまもかなりの数で、英語以外の言語が良く聞こえたよ。数少ない東欧・中欧のレストランとして、常連さんも多いのかも。
全体的に味が濃い目というか、塩味が強かったのは、寒い国で広がった料理ということで、勝手に納得。


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持ち帰ったのは、MakowiecPoppy Seed Cake
パイよりは厚めの生地に、ぐるりと巻かれたフィリングは、ポピーシードにアーモンド、はちみつ、レーズンなど。
覚えのある独特の風味と味があって、なんだろ、なんだろ、と思っていたら、どうやらオレンジピールだったらしい。
甘すぎず、ぱっと掴んで、ぱくっと食べられる、おやつにぴったりな焼き菓子だ。

*-*-*-*-*-*-*-*-*

お嬢が、この時持ち帰った、クレープやピエロギが気に入って。
彼女のヨーロッパ好きが拍車をかけて、行ってみたいとねだられて、家族で土曜のディナーに出かけたよ。

昼はともかく、夜は閑古鳥が鳴いているようなダウンタウンなのに(失礼だな)、土曜の夜でさえ駐車場がガラガラなのに(もっと失礼だな)。
このお店は、テーブルが2つ空いているだけで、それも予約の札が立っている。
お姉さんとウェイターさんが調べて、7時までで良ければ、と案内してくれたんだけど、その後もお客はひっきりなしで、いやはや、人気のほどに驚いた。

この時に頼んだBarszcz Czerwony(Red Borscht)は、ボルシチなのにほんのり甘くて、意外な味。
Zrazy(Stuffed Beef Rolls)は、ベーコンがほろほろしてて美味しかったのと、添えられたポテト・ダンプリングが至極んまかった。もっちりしてて、お餅みたい。
やはり添えられてたレッドビーツが甘酢漬けのようで、さっぱりしたこれもグッド。

どれも家庭料理の延長上のような感じだけど、これだね、これがいいんだよね、というような、ほっとする温かさを湛えてる。
キッチンをふと見れば、東欧ですね、というお顔立ちのおじいちゃまが作られているようで、そんなところにまたほっこり。

と、そんな素朴風味を味わってたそばで、
「あのおじさん、プーチンに良く似てる! かっこいい!」
と、ロシアン・マフィア顔のおじさまを見て、プーチン=ロシアン・マフィアの親分ファンのお嬢が騒いでいたのであった。


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Bona Restaurant
651-H Maloney Street
Menlo Park, CA 94025
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by senrufan | 2011-02-22 14:15 | Trackback | Comments(10)
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Commented by マミィ at 2011-02-24 16:37 x
ボナボナボーナ、ボーナ…(あ、ありゃドナドナだったか)
ピエロギが実に美味しそうでありますなー。

お嬢のプーチンに出会いたくて、HPまでお邪魔しました(←仕事しろ)暗がりでテーブルをセッティングしているふりをしている禿げのおじさんがそうですか?
Commented by kako_usa at 2011-02-24 21:07
Miyukiさん、こんにちは~
娘つながりで仲良くしている人でポーランド人家族がいて、おうちディナーを定期的にしているのですが、ロールキャベツの中にお米を入れたもの、ポークカツのようなものを頂いた事があります。お母さまもいらっしゃる事があるので、Miyukiさんが頂いたお料理も作れるか聞いてみます^^
重雄迷言集、かなりイイですね!久しぶりに涙が出るほど笑いました。ただ今ウェブショップを準備中なんですけど、思い出し笑いで針で指を刺しそうです^^;
Commented by Miyuki at 2011-02-25 11:38 x
*マミィさん
う、あの切ないメロディー、幼心に特に悲しく響いたのでした……
で、ピエロギは美味しかったですー。(あっさり)

思わずHPをチェックしてしまいましたよ!(爆笑) そです、完全ハゲではなく、後退していると呼べ、とにらまれそうなオジサマです~。
Commented by Miyuki at 2011-02-25 11:42 x
*kakoさん
こんにちはー!
うわあ、ロールキャベツもポークカツも、このお店のメニューにありましたよ~! 私がそちらに行って、作り方を教わりたいです。や、それよりkakoさんに伝授してもらって、kakoさんから習うのがベストですな。(勝手に決めるな)
いいでしょー、ミスター迷言集! 数々の武勇伝(?)は聞いてましたが、まさかこれほど数があるとは~~。
でもって、あ、やっぱりEtsyですか!? chiblitsさんのところのコメントで拝見して、おおおお、と思っていたのですが。わーいわーい、オープンされたらすぐに教えてくださいね~!(有頂天)
Commented by mikamika at 2011-02-25 12:34 x
ピエロギ!
Martha Stewartのお母上がよくテレビで作ってましたね。年季が入っていて上手だったの。
どういうものか食べてみたいと長年思っていたら、今年に入ってミルクペールで冷凍物を発見したので茹でたのですが、茹でるのが下手で中身が流れ出ちゃって。。。チーズ味のだったんだけど。
そうか、ポーランドレストランに行けばいいのね。
Commented by senrufan at 2011-02-25 13:35
*みかしゃん
へえ、まーしゃのお母様は東欧の方なのかしら。私も作ってみたいなあ。餃子と同じ作り方でいいのかなあ(違うだろう)
そうか、ミルクペールにもあるのね。茹でて中身が出るということは、結構ゆるめに作ってあるのかな。
良かったらここに行ってみて! なんだったらご一緒させて!(それかい)
Commented by まきりん♪ at 2011-02-26 04:43 x
ピエロギと発音するのは、アメリカでもロシア語読みしているいるからですね。カナダではプローギと呼ばれていて、中身の基本は濾したじゃがいも。Miyukiさんが行ったお店は、肉、じゃがいも&チーズ、ザワークラウト&マシュルームがあったのですね。こちらでは見たことありません!お肉入りは露風餃子ってイメージです(笑)
Commented by Miyuki at 2011-02-26 13:19 x
*まきりんさん
や、厳密に言うと、ピエロギはこのポーランドのお店での発音で、アメリカ国民が何て呼んでいるのかはわからず(笑) ただのダンプリングだったりして。露風餃子! それ、ぴったりー! 中華風とは違うところがミソですな。
Commented by USAに住む江戸っ子 at 2011-03-03 07:04 x
MIYUKIさん、お久しぶりです。
コメは残しておりませんが、毎日拝見しています。
難しい問題を見過ごすことなく真面目に取り組んでおられる
ご様子を嬉しく思います。多忙そうですがご自愛下さい。

Commented by Miyuki at 2011-03-03 11:25 x
*USAの江戸っ子さん
お久しぶりです~&コメントありがとうございます!
江戸っ子さんからお言葉が聞けると、じんわりと嬉しくなってしまうワタクシですvv
なのですが、そのせっかくのお言葉を別ブログの方にいただいていたことに、今頃気がつきましたーーーーー(絶叫) 本当に申し訳ございませんっっ!!(土下座)

ひっそりとではありますが、随分と長く書き溜めてきているので、自分でも過去記事は全く読み返さないのです。それが江戸っ子さんのおかげで過去のページをのぞけて、こんなことを思ってたんだなあ、と新鮮な驚きを覚えることしばしば。本当に感謝しております~。
季節の変わり目、江戸っ子さんもどうぞご自愛くださいませ。そしてお時間のある時に、またお声を聞かせていただけたら嬉しいです!


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