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彼らの両目を塞ぐもの

「重要なのは負けるたびに教訓を学ぶことだ。人生は学びの過程であり、自分に最も合ったものを見つけなければならない。いつも見込みのないことをしていたら人生は面白くない」
   ----- ジョン・マッケンロー
        (アメリカ人、テニスプレーヤー、1959年2月16日生まれ)


お嬢が友達と連れ立って、探検しに行ったところ。
なんと、チビたい焼きのお店でございます。

12時半オープンとなっていたので、その時間に行ってみたら開いてなくて。
周囲をうろうろして、5分後に戻ったら、まだ開いてなくて。
ということを、2回繰り返して、12時45分にようやくお店の人が出てきたのに、
「まだ鉄板が温まっていないから、10分後に来て
と言われて、ようやく入店できたのは、12時55分だったそうですよ。(あらあら)


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お土産に買ってきてくれたたい焼きを見たら、んまっ、噂通りちっちゃっ!
これ6個で$3.25、1ダースだと$5.50だそうですが、それを高いと思うか、安いとするか、ビミョーなところ。

但しこれ、いろんなクリームが楽しめるのがいいですなあ。
小豆あん、チョコレート、バニラ、ヌテラに加えて、その週のメニューやシークレットメニューもある模様。
甘いですが、やっぱり嬉しい駄菓子系です。

詳しくは、いつも頼りになるshinaさんレポにて。(ありがとう!)


Sweet Breams
20 2nd Avenue
San Mateo, CA 94401

* * * * *

【学校】

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昨日のフィリピン料理のレストランについて書いていた時、そういえばフィリピンでもう一軒行ったところがあったなー、と思って、エリア別のレストランインデックスを開いたんですよ。
そして、当のレストランをクリックしようとして、間違ってその下にある店を開いてしまったら、こんな昔の戯言が出てきたんですね。

 怖いお母さん@中国人の話

先日書いたAmy Chuaさんのことに加えて、ちょうどお嬢から、学校のとある中国人の子の話を聞いたところであったので。
これもまたまた引き寄せの法則か、なんてしみじみと思いながら、なんとなく緑茶をずずーっ。(関係ねえです)

で、お嬢から聞いたというのは、こんなことだったのですよ。




アメリカ史の時間で、今は第二次世界大戦について習っているのですが。
その中で、日本の原爆についてのドキュメンタリー、「White Light/Black Rain」という映画を観ることになったんだそうです。
お嬢のクラスでは来週の予定なんですが、彼女が先生のアシスタントとして手伝っている歴史のクラスで、まずは冒頭部分だけを流したんですね。

この冒頭部というのが、日本の渋谷にいる若者達に、
「1945年の8月6日って、何があった日か知ってますか?」
と聞いたシーンだったんですが。
これがもう、お嬢が腰を抜かすほど、どの子も、
「知らなーい、何があったの?」とか、「や、知らねっす」とかばかりで、
誰も答えられなかったように作られてたそうですよ……

まあこれは盛り上げというか、様式美というか、わざとそういう答えばかりを選んだ、というのもあるんでしょうけれど。
ここまで流した後で、先生が皆に意見を求めたところ、中国人の男の子が手を挙げて、こんなことを言ったんだそうです。

「日本の政府は、色々と教科書に小細工をして、正しい歴史が伝わらないようにさせているのだ。だから日本人は、過去の罪を知らない馬鹿なのだ」


なんでもこの男の子、中国本土から来て間もない子らしく、台湾出身の子がヘルプについているんですけど。
この時、わざわざ紙に意見を書き出して、スピーチをするかのように読み上げたんだそうです。
お嬢が最初に思ったのは、「オマエらの国と一緒にすんな」だったらしいんですが、まあそれは置いといて。

そこで先生が、お嬢に意見を求めたので、アシスタントのくせして発言したのは、
「政府は小細工などしてないし、日本の教科書には正しく書かれている上、皆もちゃんと習っている。
ただ日本では、数学や英語などの方が重視されていて、文系科目の歴史は軽視されがちであるということと、何よりここに出ているのは、渋谷系でファッションにしか興味がないような子達だから、習っても忘れているんだと思う」

自分は日本人なのに日本のことを知らない、と常々悲しがっている彼女の、その不安を隠しての言葉だったり。

これに対して、まずは先生が、
「確かにここでは、わざと頭の悪そうな子達に聞いているんだと思うわよ」
という、心温まるフォロー(…)を入れてくださった上に、ヘルプをしている台湾の子も、
「私の周りの日本人の子は、皆ちゃんと歴史を知ってるし、アメリカを責めたりもしてない」
と言ってくれたんだそうです。いい子だな~。ありがとな~。


国外に出たばかりで、英語もまだまだわからなくて、でも負けるもんか、と気を張って。
言葉が通じない中、自分だって色々知ってるのに、と唇を噛むような気持ちで思ってて。
だから、発言できるチャンスを捉えて、ほら見ろ、ぐらいの思いで言ったのかなあ、なんて。
そんな想像をしてしまった、いまやそんな初々しさを、すっかり失くしたオバサンです。

彼がこれからアメリカで暮らすうちに、知らなかったことが色々見えてきて。
中国では常識と思っていたことが、そうではないことに気づく時が来るのだとしたら。
彼が今抱えている時限爆弾が、現状打破と、新しい世界への扉を開く役目を果たした時に、知って良かったと思ってくれたらいいなあ、と。陰ながら祈らずにはいられません。


その後も、もう少しだけ映画を観たそうなんですが、次に出てきたのは、当時米国内のTVで放映されていたプロパガンダで。
その中で、当時の在日米国大使であったグルー氏(多分)が、
「日本人はいくら長年接していても、到底理解できない民族だ。なぜなら彼らの真髄には、いまだに原始的な習慣が生きている。彼らの武器は近代的で新鮮かもしれないが、民族自体は賞味期限が切れてから2千年経っているのだ」
と語っていたんですって。
クラス内では、「とんでもないなー」「バカじゃねえの」という言葉が飛び交ったそうで、ほっとしましたが、日本も”鬼畜米兵”などとやってましたからね、お互い様ですね。

このクラスやお嬢のクラスで、この映画を最後まで観た時、どういう意見が出てくるのか。お嬢から話を聞くのが楽しみであります。
勿論お嬢にも、日本人としての意見を自分なりに持ってから、授業にのぞんでほしいものでございます。(びしっ!)(がんばれよー)
by senrufan | 2011-02-16 13:16


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