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遠くに在りて続くもの

「俺が死んでかなりたってから、俺が歌った歌を聴く人たちがいるだろう。そういう人たちに、俺の本当の良さをわかってもらいたいな」
   ----- エルビス・プレスリー
       (アメリカ人、ミュージシャン、1935年1月8日生まれ)


そして、Hit Meさん&さくさんのお誕生日でありました。
おめでとう、おめでとうvv

* * * * *

【レストラン】

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大好きありすさんのフィアンセのDさんは、ベトナムからの御方でいらっしゃる。
13歳の時に故国から来られて、その道行きは、いまだにはっきり覚えていらっしゃる。

そんなDさんのガイドで、ベトナム料理を楽しんでみませんか?
ありすさんから持ちかけてくださった素晴らしい企画に、我が家全員が飛びついたことは当然だ。
それはもう、ありすさんの愛犬ロイも真っ青なぐらいに、尻尾を振って飛びついたのだ。




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待ち合わせしたのは、とあるベトナム系の屋内ショッピングモール。
広くて綺麗で、かなり新しいように見える建物の中には、ずらりと食べ物のお店が並んだ、フードコートがあるんだね。


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二手に分かれて、それぞれ別個のものをオーダー。
私はありすさんにひっついて、ジュースやお粥をゲットしたよ。
アオザイの似合う美女が溢れるベトナムの人達って、普段からすごく生野菜や果物を召し上がる、とは聞いていて。
ローフーディストやナチュハイの人にも、とてもありがたい場所であるのだね。
ベジタリアンの人も多いので、メニューも対応してもらえるし、ベジィな私は安心して行けるのだ。


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噂には聞いていたけど、これがさとうきびジュースかあ。お兄さんが次々とさとうきびを、巨大ジューサーに入れてるよ。
興味はあったのだけど、ありすさんから「めちゃ甘」と聞いたので、今回は断念。パイナップルと、にんじんのジュースで。

Dさんが、お薦めのものを色々買ってきてくださって。しかも、ありすさんと私の為に、ベジ対応のものも幾つか。(感謝)
テーブルの上にずらりと並べて、いただきます。


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一品一品、きちんと名前をメモれれば良かったのだけど、品数の多さとベトナム語で、半分諦め。
まずはこちら、Bánh bèo chénの英語名は、Flower Rice Cake with Shrimp Topping……のところ、ベジ向けに豆パウダー(多分)に変えてもらったもの。

いきなりこれに、大はまり。つるん、つるんとした喉越しの米粉プリンで、ほんのり甘いトッピング。
しょっぱいタレをかけて、とても美味しい前菜だ。


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Bánh Khọt Vũng Tàuという名の、米粉のカップケーキのようなおかず。
これも、えびが本来のところ、ベジ対応でやはり豆?
そのまま食べても、もっちり・むっちりで美味しいけれど、葉野菜に巻いても一段と。


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ベトナム風春巻のChả giòは、小さめでからりと揚げてある。
Vermicelli(米粉の麺)と一緒に葉っぱで巻き巻き、グリーン命の私にはご馳走だ。


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ベトナム式お好み焼きのBánh xèoは、エビとベジタリアンの2種類を。ベジの方は、油揚げのような。
これも大好きなメニューで、自分でも何度か作ってみたのだけど、どうしてもこんなに薄くきれいに焼けなくてねー。敷く油が少なすぎるのもあるんだろう。
本場(?)のものは、しっかり油のコクがあるもんなあ。

しゃきしゃきもやしと葉野菜と。おかげで、口も身体もさっぱりだ。


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お粥も2種類、Thanh Da Porridge & Duck Saladと、Red Bean Porridge with 3 Items
小豆お粥で、3種類のトッピングを選べたんだけど、わたわたしちゃって何がなんやら。(恥)

このお粥が、また皆に好評。
鴨粥は、私は肉は食べなかったけど、出汁がほどよい濃さでんまかったし。
小豆粥は、なんとココナッツミルクが添えられてるんだね。でも甘くないので、お粥にコクが出て、これがするするといける美味しさだ。


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ほとんどの料理に添えられる葉野菜。こういったレタスやミント、香菜はどこのお店でも出されるけれど、今回沢山あったドクダミは、意外と出すお店は多くないような。
結構なクセがあるから、アメリカではあまり出さないのかな。
でも私には、なんとも懐かしい匂いと味で。おばあちゃんの家の裏庭などに咲いていたのを思い出す。便所草、と呼んでいたのは、もしかして私の周りだけですか。
ほんと、どこにでもある花、だったんだよね。

その頃は、ただ臭い植物としか思ってなかったけど、実は相当な薬効が。
ドクダメ(毒溜め)から派生した名前とは裏腹に、解毒効果が高いので、それこそ肉や魚と一緒に食べることで、身体への負担を軽減してくれる。

刺身のわさびやつま、焼き魚の大根おろし。
伝統食ほど、その食べ方は理にかなうものであるんだな。


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締めのデザートのBánh Bao Ngotは、カスタード入りの中華まんのよう。
昔懐かしい感じの黄色いクリームは、素朴で良いね。


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ベトナム料理は好きで、レストランも度々行くのだけど。
お店のメニューも一定化されている傾向があるし、頼むこちらも結局、フォーやバミセリ、生春巻きなどといった定番を頼むことが多くてね。
実は世界で一番美味しい、と言う人も少なくないほどのベトナム料理なんだから、もっともっと色々あるはずなのになあ、と知らない自分が悲しかったのさ。

それがDさんとありすさんのおかげで、一気にこんなに体験できて。
勿論、まだまだ一部なのだろうけど、これを手がかりに、あれこれ頼んでみたいものがぐんと出てきたよ。
お2人には、そしてDさんのお嬢様のAちゃんにも、心から感謝です、ありがとう!(両手いっぱいの愛)


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ベトナムからの移民の方は、カリフォルニアには特に多く。南カリフォルニアには、ベトナム国外で最大のコミュニティーがあるほど。
ここ北カリフォルニアでも、San Jose、Santa Clara、Sunnyvale市に大勢住んでいらっしゃるので、こういったベトナム系モールも成立するのだね。

数年前に読んだ新聞記事に、ベトナム移民について書かれてて。
カリフォルニア全体でのアジア系移民は、12.5%の割合(2008年)だけど、その内訳を見れば、中国に続いて、ベトナムは2~3位につけていた。
日本はすごく少なかったんだが、今はどうなってるんかな。

その記事のメインの内容は、大変な苦労をしてアメリカに渡って来たベトナムの家族が、子供にアメリカの教育を受けさせて、アメリカ人として育てたいという希望を持っていること、であったのだけど。
中国からの移民について、お嬢から聞いたことも絡めて、ちょっと物思い。
まあ、それはまた次回にでも。


Grand Century Shopping Mall
1001 Story Road
San Jose, CA 95122
by senrufan | 2011-01-08 12:14


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