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掴んだ袖のぬくもりを

「ことばはいうまでもなく、人類が用いる最も効き目のある薬である」
   ----- ジョセフ・ラディヤード・キップリング
       (インド系イギリス人、詩人・作家、1865年12月30日生まれ)

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【アクティビティ】

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年末に至って、今年一年を振り返れば色々と、そらもう、ほんとに、いろいろ!と、思い出されることはあるのだけど。
その多くが、「出会い」「ご縁」で表されるものであったことは、感慨深くもしみじみと嬉しいこと。

縁の糸をまとめて手繰り寄せれば、またそこで繋がるご縁が生まれるわけで。
そんな素敵な機会を設けてくださったのは、Sarahさんの御宅であったのだ。

Sarahさんご夫妻、shinaさんご夫妻、そして旦那が出張で不在だった私は、akiumiさんをお誘いして。
更に、前日になって行くことを決めたお嬢と一緒に、どきどき・わくわくの出席を果たしたんだな。




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外はあいにくの雨だったけれど、家の中の暖かくて素敵なことったら。
Sarahさんの心づくしのコースの前に、皆さんの持ち寄り料理を堪能させていただくという、ちょー豪華な前菜からスタートだよ。


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イタリアンワインと共にshinaさんが持ってきてくださったのは、柿の白和え
ひじきが入った和え衣は、ふんわりと優しい味わいで、柿の甘さを引き立てて。豆腐好き(私だ)にはたまらない一品。


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シェフになる勉強に日々励んでおられるakiumiさんは、タコとホタテのカルパッチョと、サーモンのフィロ包みの2品を。

タコもホタテもとても新鮮で、貝類苦手なお嬢が大喜びで食べたほど。散らされたザクロがアクセント。
そして私の大好きなフィロに、贅沢に詰められたサーモンが。さくさく・みっちりの歯ごたえと味のハーモニーに、次々と手をのばしたいところを、ぐっと堪えてガマンした。(偉)


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私も一応2品持参。じゃがいものガレットと、ローレシピでBeets Ravioliをね。

下ごしらえして軽く揚げたじゃがいもに、豆腐タルタルソースとたかきびをのせたのは、チャヤのレシピを参考に。盛り付け担当はお嬢です。
そしてPure Food & Wineのレシピから、スライスしたビーツの間には、カシューナッツをベースにしたナッツチーズを挟んで、上にはピスタッチオのハーブオイル和え。
ベルペッパー&松の実のソースをかけた一品……だったんだけど、ソースの味がイマイチで、大変申し訳なく……!(土下座)


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そんな密かな落ち込み気分を完全に吹き飛ばしてくれたのは、その後のコースの素晴らしさ。
あまりの美味しさに夢中になって、途中まで写真を撮るのを完全に失念してたほど。(愕然)(ごめんなさああああいいいい)

Sarahさんの今回のテーマは、ずばり「イタリアン」
この日の朝のファーマーズマーケットで手に入れられたという、新鮮この上ない食材で。

それが一番良くわかるのが、グリーンサラダ。ホワイト・バルサミックとオレンジ風味のオリーブオイルのドレッシングで、一層さわやか。
ズッパ・トスカーナは、野菜&ピリ辛ソーセージが沢山入った、ミルクベースの優しいスープ。
パセリとオレガノをまぶされたガーリックブレッドは、バターの塩味が効いてるの。


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ラザニア風に仕上げられた一品のパスタは、なんと自家製。
間の牛肉のラグーソースもたっぷりで、男性陣にも嬉しいボリュームメニュー。
歯応えばっちりのパスタをいただいて、手打ち麺への野望がむくむく沸いてきたことは内緒です。(え)


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ファーマーズマーケットで求められたのは、こちらのワイルドマッシュルームのラビオリ
これが、Sarahさんお手製のパンチェッタ&きのこのスープで煮込まれて、きのこ好きなお嬢と私は大喜び。


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ここまででも、へへーっ、とひれ伏してしまうほど嬉しかったのに、デザートまでちゃんと用意されていて。
抹茶ティラミスは、上はとても柔らかなクリームで、下には小豆餡がしっかりと。
いつまでも底の底までスプーンですくってたのは、卑しいどこかの母娘です。


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クリスマスだし、と思って、私も去年焼いたクグロフ型のドライフルーツケーキを焼いてはみたんだけど。
寝かせた方が良いと思って、前日に焼いておいたんだけど。
型から出す時に崩れてしまって、情けない姿になりました……そっと忘れてくだされば幸いです……

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大学の期末試験を終えられた直後、というハードスケジュールにも関わらず、これだけのコースを作られて、笑顔で提供してくださったSarahさんには、お礼の言葉もありません。

今年という一年の間に、Sarahさんを始め、ブログを通じて知り合えた何人かの方々と、直接お会いすることができました。
それも大部分は、ずうずうしくも自分から声をかけさせていただいて、叶った逢瀬。
昔も今も、実はかなりの人見知りである私にとっては、自分で言うのもナンですが、これは相当に画期的なことであるのです。ええ、あくまで当人比、なんですが。

元々は日本に住むリアル友達向けに始めた日記で、オンラインからオフに繋がることには、警戒心すら抱いていておりましたのに。
例えばやまばとさんやわくわくさんからお声をかけてもらったり、LAのアヤコさんが訪ねて来てくださったり。
frogfreakさんに至っては、今ではベビーシッターまでさせていただいてたりして。

いただくコメントやメール通りの素敵な方々とお会いできたことで、いつの間にやらそんな気持ちは霧散して。
今年に入ってから、自ら「会いましょう」コールを送ってしまうほどになりました。
そして、ありがたくも対面してくださった方々と、一度限りでないお付き合いを続けることができているのは、皆さんのご人徳のおかげ以外の何者でもありません。

幼い頃から転校族だった為、友達との付き合いは、「去るものは追わず」の典型。
一旦離れたら、その後積極的に続けていく努力をすることは、ほとんどなく。
人の入れ替わりの激しい海外住まいの身の上が、それに拍車をかけていた時期もありました。

そういった臆病さや人見知りの根本にあるのは、自分に対する自信の無さであることは、重々承知していたのですが。
それが、恐る恐るでも一歩踏み出せるようになったのは、現在ぐだぐだの告白調が続いているシリーズで書いた通り、少しずつ自分を受け入れることができるようになったこと、があるのです。

お嬢の思春期を通じて教わったことが、今年に入って得られた素敵なご縁に、少しでも貢献したと思えることを、しみじみと幸せに感じます。

残念ながら時間切れで、当のシリーズを今年中に終わらせることができなかったこと、誠に不甲斐なく。(しくしく)
が、そんな情けないのが、ありのままの自分だと思えば、まあ仕方が無いのですな。
何食わぬ顔で、来月に続けることでしょう。(他人事)


実はこのパーティの翌日から、日本に滞在しております。
到着早々、またもやトラブルがあったりしましたが、大好きな友達との楽しい再会続きに、そんなグダグタは吹っ飛んで、えんじょいしまくりの毎日です。親孝行は一体どこに。

今年もまた皆様には、大変お世話になりました。
ただただ細々と日常をつづるだけのこの場所に、思いがけず多くの方々にいらしていただいて(あくまで当人比)、心から嬉しく、心から感謝申し上げる次第です。

来年も変わらず不束者、どころか、「自覚して開き直った不束者」にバージョンアップして(……)、細々と、ひっそりと、日常の記録を続けてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。(三つ指ついて)

皆様にも自分にも、来年の素敵なご縁を祈りつつ。
また年頭の挨拶にて、お目にかかります。

by senrufan | 2010-12-30 07:46


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