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私の中に積もる音

「私は生きることが好きです。時々私は悲しみに打ちひしがれ、ひどく惨めな気持ちになります。それでも私は確信しています。生きること自体がいかにすばらしいことかを……」
   ----- アガサ・クリスティー
       (イギリス人、作家、1890年9月15日生まれ)

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【雑事】

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お嬢がネットで見つけた会話なんですけど。
「日本人はそれほど宗教にのめりこまないじゃん。大抵の人が無宗教だし」
「なに言ってんだ、みんな思いっきりのめりこんでるじゃないか。占い教に」
確かにー!(大爆笑)

日本人のハシクレの自分はといえば、占いは楽しく読むのですが、ほお、なるほど~、でそのまま右から左へ流しちゃうタイプ。
このあたり、とってもB型ですか。あ、血液型占いの信者のケ。
占いですらこうなので、おまじないも全く無縁のまま。好きな人の名前を水色のインクで書いたことなんかありません。(俯く)

そんな生まれつきB型の私でも(当たり前だ)、過去に1冊だけ、占いの類いの本を買ったことがあるのですよ。
買ったのが中学生の時で、すでに本は手元になく、タイトルも著者名も覚えてないのですけど、確か発行はカッパブックスだったかと。
でもってその内容は、「名前占い」だったんですよね。




名前といっても、いわゆる漢字の画数とかではなく、「名前の音が脳にもたらす刺激で、性格が出来上がる」という説で。

名前が「ようこ(Yoko)」さんだったら、
洋子・陽子・葉子など、漢字によって性格や運命が変わるのではなくて、
「よ」という、母音oの冒頭の音が、常に呼びかけられることによって、その人の脳に刺激を与え、oの持つ”大らかさ”を持つようになる。
第一に性格を作るのは、冒頭の音であり、2番目以降の音は冒頭よりは弱い刺激。

こんな内容だった、と記憶しております。
末尾には、代表的な名前と、それぞれが持っているであろう性格のリストがありましたよ。

残念ながら、a・i・u・e・o、母音それぞれが作る、具体的性格を覚えてないんですが。
他には、フルネームより、普段最も呼びかけられる名前の音が問題で、
たとえば「そういちろう」という名前の子が、普段は「いっちゃん」と呼ばれているとしたら、「そ(o)」ではなく、「い(i)」で考えるべきだ、
となっていましたな。


この本の中で、印象に残っていることは2つありまして。
1つが、「姓名の中で、母音の種類が多いほど、バランスがとれた性格になる」ということ。
これが頭にあったので、先日のayuminさんのベビーシャワーの「勝手に名付け親ゲーム」の時は、aiueo全部の音がそろうような名前を考えたのであります。一応。

もう1つは、「母音同士の相性表」
こんな図で、相性の説明がされていたんですね。
私の中に積もる音_b0059565_5401230.jpg

太い線で結ばれた母音同士は相性が良く、同じ母音同士はまあまあ、隣合う同士はあまりよろしくない。
つまり、aの音で始まる名前は、u、もしくはiで始まる名前と相性が良く、oかeで始まる名前とは良くない。
こおゆうことですね。

これも、普段お互いを呼んでいる名前も考慮しなさい、となっていたんじゃなかったかな。
親が呼んで育てた名前、友達が呼ぶアダ名、恋人が呼ぶ名前(ダーリンですか)、など。


こんな昔の本を覚えている自分に、ちょっとびっくり。一昨日のご飯は、すでに覚えてないくせに。
普通の占いと違って、この本はある程度科学的根拠があるような気がしたのが、占いは話半分で流す、可愛くない中学生の心に訴えたのかなあ、などとも思うのですが。

一番は、中学時代の部活の合宿で、この本で大いに盛り上がったので、その楽しさと結び付いてのことだと思うのです。
なんせ、思春期真っ盛りの頃でしたからね。
皆が気になるのは、ひたすら好きな子との相性で。
それを彼女がこっそり調べていたり、皆にからかわれ~、の照れながら~、ので彼が調べていたりと、そんな甘酸っぱい風景が、ひとしきり展開されたのでありますよ。

「人知れず、忍ぶ恋をする」
と、この本で判断された名前の持ち主だった私は、調べ役に徹して、皆のあれこれをを大いに楽しんだのでございました。
by senrufan | 2010-09-15 10:36


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