ただそこに在る事象 (4)’

「間違いとは物事をやるひとつの方法に過ぎない」
   ----- キャサリン・グラハム
        (アメリカ人、新聞社オーナー、1917年6月16日生まれ)

* * * * *

【個人的事情】

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前回からの続き、というか、文字通り「続きの戯言」でございます。
どうでもいいですが、私はこれを、”たわごと”と入力して変換していたのですけど、”ざれごと”と読んでいらっしゃる方が多いことに、最近気づきました。いや、ほんとにどーでもいい。


環境問題は最大の政治問題だ、とおっしゃったのは、確か養老先生であったかと。
今回のドキュメンタリー、「地球温暖化詐欺」を見て、真っ先に浮かんだのは、その言葉でありました。




1997年、京都議定書の採択の時は、「地球温暖化の原因は温室効果ガスである」というのは、有力な原因の一つであって、唯一ではない、とされていたと思います。
だからこそ、科学的根拠が十分でないという理由でもって、2001年3月に米国が離脱したのですよね。
勿論その裏には、当時の大統領であったブッシュと石油企業との結び付きなども、色々あったかもしれません。
そしてその後に続いた、数々の境関連の国際会議では、常に国と国とのぶつかり合い。 現在では、先進国の責任・後進国の協力が、メインテーマのようにさえ思われる状況。
正に、「最大の政治問題」の様相を呈しているようでございます。

「地球温暖化詐欺」を見て頷いたことは、地球を100年・200年のスパンで考えることが間違ってる、ということでしょうか。
地球カレンダーからみれば、人類誕生なんて、大晦日の夕方に起こった出来事。その人類が、「今世紀末までに温度が数度上がる」と騒いだところで、地球からしたら、ほんの些細な”揺らぎ”程度なのかもしれません。
それに、そんな時まで私は生きてないしー。 あははーん。(最低だ、このオンナ)

だからほっとけ、というわけではなく。温暖化が心配だから、という理由からでもなく。
自分はどうするか。どうしたいか。
それをちゃんと考えて、実行せねばいけないのでございますよね。(突然ぽじてぃぶ)


前に書きましたが、温暖化議論を始めとして、これからは国同士の関係というものは、あらゆる面で”環境”という視点を抜きにしては進まなくなるだろう、と考えておりました。
裏を返せば、環境とどのように共存していくかをテーマに、各国が国の利害を超えたところで協力していくのでは、という期待を抱いていたわけです。

それが蓋を開けてみれば、先進国の責任だの、排出枠だの、結局やってることは、各国の利害の主張に終始するような。
排出枠取引なんて、数字の辻褄あわせ、あれこそ詐欺じゃね?みたいな。
政治と経済のレベルを超えたところで、どころか、モロ政治経済の市場原理でもって、環境を何とかしようとしている試み。
つくづく、期待したアタシが馬鹿でした……

温室効果ガスを支持(?)するかどうか、ドキュメンタリーの真偽を問うたところで、それは瑣末の問題に過ぎません。
環境問題というのは、温暖化に限った話ではありませんし、自分が心掛けていくべき点も、二酸化炭素排出だけではないのですから。

自然環境というものは。
植物から子供まで、何か命あるものを育てた経験がある方は、良くお分かりの通り、
何か起こる時の原因が、たった一つであることなどありませんし、
決してこちらの意思で、完全コントロールできるものではないのです。
地球が今、こういう状態にあることは、相手のスパンが人間と比較にもならないほど長いこと、身の内に持つ存在が無数であることから考えても、温室効果ガスだけに原因を求めようとすることは、狭量であると同時に、一種危険でさえあります。

ただ、こんなに遅くに生まれた一種族が、地球の生態系に途轍もない影響を及ぼしたことは、間違いのない事実。
だから、これからはどうしたらいいか、それを真剣に考えていかなければならない。考えるだけでなく、できることから実行していかなければならない。
いくら相手=地球が、万年という単位で考えていくべき存在であるとしても。
人間が影響を及ぼした速度を考慮すれば、すぐにでも取り掛からなければならないはず。


環境に限らず、国同士でも、人間同士でも、家族の些細なことでも。
相手への尊重の気持ちを持たずに、「コントロールしよう」、「服従させよう」とすることから、「問題」が起こります。
相手を、自分の枠を超えた存在として認め、相手の規範や背景を理解しようとする。「関係」とは、本来そうあるべきもの、と思います。

この拙いシリーズを始めたのは、ますます目に余るようになった世間の「原理主義」を、自分の中で処理したかった、というのが、動機の一つでありまして。
教育や食生活、宗教や環境問題に至るまで、頭から「それ以外にはありえない」と決め付け、それを他者に押し付けてはばからない彼ら。
始末に悪いのは、その中にも確かに頷ける理屈が多々ある為、抱き込まれてしまうか否かは、こちらがどれだけ地に足をつけていられるかにかかっている、という点であるのです。

自分で考えて、自分の責任で、自分で選ぶ。
選んだ以上は、柔軟さは保ちつつも、一貫性を持つ。
情報で溢れんばかりの世の中で、何かを盲目的に信じることのないように。常に、考える姿勢を忘れないように。
自分への戒めとトレーニングの為に始めた、このシリーズ。ええ、たとえこんな、ツバメもまっつぁおの低空レベルでも……!(目に涙をためつつ)


以前に書いたと思いますが、ミリアム・ロスチャイルド女史の素敵な言葉があります。
「自然史とは、大学の教壇で教える科目ではない。それは、人間の生き方(a way of life)です

大事なことは、環境問題とは、他人や他国の問題を云々することではない、ということで。
温暖化だけでなく、環境に向き合う態度は、その人自身の生き方、その国の在り方を示すもの。
だったら、自分が今とろうと思う姿勢は一体。

別に、石油燃料由来のものを全てやめよう、とは思いません。大昔の生活に戻ろう、と唱える気もありません。
ただ、生活の贅肉は、出来る限り減らしていきたいと思い続けているわけで。
繰り返しになりますが、必要なものは、必要な分だけ、感謝と共にいただく。その過程において、返せるものは返していく。
そうした結果、私は何かを得ることはあっても、失うものは何もない、と思ってます。

人を非難する前に、人に押し付ける前に、自分が自分にできることがある。
等身大で、身の丈で。だから、動物を狩ったり育てたりできない自分にとって、肉や魚はたまの贅沢品であって、常食するものではありません。
野菜を育てることもできないので(しくしく)、人の育ててくれた食材は、余すところなくいただくべく、調理法を考えます。
石油という限りある資源をエネルギー源とするならば、せめて大事に使っていこうと、無駄のない使い方を学びます。

養老先生がおっしゃっていた通り、人間は宇宙にロケットを飛ばすことまでできるのに、虫一匹作ることもできないままで。
そう思えば、人間の力の及ばないものはいくらでも在る、ということは、とても容易に受け入れることのできる事実のはずなのに。
受け入れてしまえば、謙虚な気持ち以外に、何が割り込む余地があるか、と思わずにはいられません。

いやまったく、温室効果ガス云々どころか、
懸命に心掛けていてさえ、今日も余り野菜を腐らせてしまったあああ、と叫んでいるオロカモノに、
人様に干渉する権利や余裕はねー、でございます……(よよよよ)


ただ、我々に生み出すことのできる命=子供達に対しては、示すべき姿勢があると思うので。
恥じることのないように、と気合を入れつつ(そしてくじけつつ)(……)、今日も地面と空の間に立っているのです。
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by senrufan | 2010-06-16 13:59 | Trackback | Comments(2)
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Commented by みちこ at 2010-06-19 13:31 x
こんにちは~あっつい、ジメジメした梅雨日本から♪

人間も自然の一部なのにね?!自然界で1番だ!!って思い君臨
しちゃって~その人の中でさえ差別とかがあって~・・・・
地球にとっての人間って危険だよね♪
、「コントロールしよう」、「服従させよう」とすることから、「問題」が起こります。
この意見異議なし!!(え?違う?!)^^;

地球温暖化、環境問題、色々あるけれど、裏工作が見え見えで・・・
日本は、ほとんどが輸入に頼ってるから、この先どうなるんでしょうねぇ

私の長女の結婚条件は”信仰は良い事だけど、考え方も”これ!”って固まってる人はダメ!”だったの。
出なくっても人同士って大変なのに、規律ばっかりだと家族が家族でなくなちゃう・・・
家の近くは、留学生さんが多いけど、規律が厳しいはずなのに食べたら
いけない物をちゃ~んと親に内緒で食べてるの!!本国だったら大変らしいわよ。

日頃、自分のことで頭がいっぱいな利己的な私だけど、Miyukiさんの所に
くると”物事、世界観で考えなきゃ!!”と反省です♪
いつも、ありがとうございます(本気でぇ~) ふぁいとぉ~
Commented by Miyuki at 2010-06-20 02:21 x
*みちこさん
梅雨入りしたんですね~。
人間の一部としては、地球にとって危険にはなりたくないですねえ(笑)
事なかれ主義なのかもしれませんが、問題が起こるのは、お互いのプライドのぶつかり合いという側面が大きいと思うので。おまけに、自分が人から何か干渉されるのがイヤなものでー(殴)

そなんですよね、日本って食糧自給率もすごく低いので、色々大変んですよね。
お嬢様へのご指南、賛成です! 信念があることと、頭が固いことは違いますよね。
留学中の羽目はずしってヤツかしら(笑) でもそういう経験も貴重ですよねー。適度なうちは。

あ、私、自称・ちょーエゴイストですから。(きっぱり)
自分が楽なように進んだら、ベジィになったんです、えへへ。


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