記憶は身にも心にも

「人生を理解するためには後ろを振り返らなければならない。だが人生は前向きにしか生きられない」
   ----- セーレン・キルケゴール
       (デンマーク人、哲学者、1813年5月5日生まれ)

* * * * *

【お菓子】

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柏餅 柏がなければ ただの餅


……作った、ということだけで許して下さい。




子供の日、でありましたので。
田中愛子さんのマクロビ和菓子レシピを参考に、初めてちゃんとしたかしわ餅(当社比)を作ってみましたが、いやはや、難しいもんでございますなあ。
一旦こねた生地を蒸した後、再び布巾を使いながらこねる時など、あんなに手にくっつきまくるものだとは露知らず。
どなたかが布巾の代わりに、シリコンのまきすを使ってらっしゃったのをネットで拝見しましたが、至極ナイスなアイディアだと思いましたです。

それだけ苦労して作ったかしわ餅、脳内にある市販のものとは完全別物。あ、決して自画自賛じゃありません。
こうやって作ってみて、いかに市販の餅類が砂糖てんこ盛りか、ということがよーくわかりました。
うちのときたら、生地には全く甘味なしだし、餡子ときたら、甘さ控えめという言葉さえも勿体ないぐらい、ほんとーーに甘くないもんで。

ちまきも大好きだったんですけどね。
あれも、餅だけなのに甘いですよね。でも以前は、甘くないちまきもあったよなあ。
今となっては、どこが本家で正統派なのかわかりませんが、いつか原型と思われる、本格的な柏餅とちまきを食べてみたいものでございます。


しかし、このかしわ餅を眺めながら思い出したのは、なぜかロシア民話の、「マーシャとくま」でございました。

くまの家に迷い込んだマーシャは、家に帰してもらえず、くまの為に家事をして働かなければならない羽目になるのですが。
ある日くまに、自分のおじいさんとおばあさんに、お菓子を持って行ってあげたい、とねだります。
くまが、じゃあわしが持って行ってやろう、と言って、大きなつづらにマーシャが焼いたおまんじゅうを詰めて、背中にしょって行くのです。
マーシャはこのつづらにこっそり隠れて、くまが途中でおまんじゅうを食べようとするたび、
みえるわ、みえるわ!
おまんじゅうをたべちゃいけないわ。
もっていくのよ、おじいさんとおばあさんに!
と、せかし続けて、無事おじいさん達の元に帰った、というお話でございます。

b0059565_1235237.jpgなぜこんな話を思い出したか、というと。
←の通り、本の挿絵のおまんじゅうが楕円形で、ちょうどこんな柏餅の形をしてるんですよね。
今思えば、ロシアの話ですから、おそらくピロシキのことだと思うんですが、極甘党の子供には、楕円形の形+おまんじゅうという名前から、脳内で甘い柏餅の味とリンクされて刷り込まれた、という顛末があったのでございました。ええ、粗忽者は三つ子の魂。

特定の食べ物を思い出すお話って、意外と沢山あるもので。
「ぐりとぐら」のカステラを始め、「赤毛のアン」のいちごジュースとか、「ライオンと魔女」のプリンとか。
特に「ちびくろさんぼ」のホットケーキは、正体はバター=ギーと判明した後でも、題名を聞くだけで、口の中にじわ~っとわくのは、ほかほかの日本風ホットケーキの味なのです。


話は戻って、実はただ今、私的・米粉実験期間中
ある程度まとまったところで、また記録します。

おまけで、残った餅生地で作ったみたらし団子
竹串にさして網で焼く、となってましたが、仕方がなくオーブントースターで焼いたところ、案の定、焼き色がつくどころか、お餅のように金網にくっついちゃってまあ。(涙そうそう)

でも、醤油・玄米米飴・葛粉で作ったタレをかけて食べましたら、なんというか、すごく懐かしい気分になりまして。
それは、子供時代とかそういうことではなくて。
少しずつナチュラルハイジーンを意識した生活になってから、この手のマクロビ和菓子とは、とんとご無沙汰してたんですよね。

ここ最近、甘さといえば果物やアガベのロースイーツ、だった舌が。
久しぶりに米飴の味に触れて、そうそう、加熱した穀類の甘さはこうだった、と思い出し。
改めて、身体や心に及ぼす力の違いなども含めて、じんわりと味わったのでございました。

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by senrufan | 2010-05-05 15:12 | Trackback | Comments(4)
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Commented by mifamilia at 2010-05-07 20:32
そういえば、こどもの日でしたものね~ 

ちゃんと(かしわ)もちを作るMiyukiさんはすばらしいです。

和菓子党ではないため、
こどもの日なのに、かしわ餅がいつもでない我が家。^^; 

絵本と食べ物にまつわるストーリーって結構深く記憶に刻みつけられますよね。 ぐりとぐらのカステラは読んでいるとカステラが食べたくなります。^^

今、ちょうど米粉パンのレシピ本を借りてきたところなので(作ってませんけど)米粉実験のお話、非常に楽しみにしています☆
Commented by akiumi at 2010-05-08 01:52 x
わたしは「赤毛のアン」といえばきれいなセロファンに包まれたチョコレートなんです。チョコレートをほおばったあと、そのセロファンを空にかざして見ながら至福の表情のアン・・・これは本からではなくてたぶんアニメで見たシーンだったかな。
ぐりとぐらのカステラの黄色は、わたしが今まで見た中で一番きれいな黄色です(笑)母にねだってカステラ(スポンジ)を焼いてもらったのに、あの色に焼きあがらずがっかりした記憶が・・・お母さん、ごめん!!!

和菓子党ではないんですけど、こっちにいると時々不意に恋しくなりますねえ~。シンプルで甘くない柏餅、とってもおいしそうです。

今日の「言葉」、すごく好きです!!
Commented by Miyuki at 2010-05-08 10:52 x
*るしあママさん
いえいえとんでもない、ただ食い意地がはってるだけなんです(爆)
和菓子も大好きなんですが、市販の餡子は甘すぎて少ししか食べられず。で、そういうものをあまり子供に食べさせたくもなく。で、結局かしわならぬ、ただの餅が出来上がり、娘には「柏餅じゃないよね」と言われる羽目になり……ちょっと泣いてもいいですか。

ぐりとぐら、そうですよね! あとはぐりぐらのにんじんサンドが、生野菜たっぷりでおいしそうで(笑)

あ、すみません、米粉実験は、こちら製のが日本のとだいぶ違うので、それに関してなんですよ~。日本のレシピなら、日本の米粉は優秀なので、すばらしい出来上がりになると思います♪
Commented by Miyuki at 2010-05-08 10:56 x
*akiumiさん
そですか、確かにそれはアニメのシーンっぽいですねえ。私は本しか読んでないのですが、あの時代にセロファンがあったのだろうかというギモンはさておいて(笑)、私もアニメを見ておけばよかったなあ。
そうそう、おっしゃる通り、あの黄色がすんばらしいのですよね! わざわざ焼いてくださったお母様、優しいですねえ(じ~ん)

いえもう、ほんとに甘くない上、不恰好なので、おうち限定おやつでございます、とほほ。 でもそうですよね、時々恋しくなりますよね。

私もいい言葉だと思いました♪ キルケゴールの著作自体は難解で泣かされたんですが、これで許してやろうと思ったです。(すんごくえらそう)


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