ただそこに在る事象 (2)

「大人は事実に関することではまあまあ正しいことを言う。事実の認識よりも高い能力は想像力だが、悲しいかな、大人はこの能力が十分でない」
   ----- ケネス・グレーアム
       (スコットランド人、作家、1859年3月8日生まれ)


アカデミー賞の授賞式がありましたね。
史上最高の興行収入を更新中の「アバター」が、ノミネート作品中、売上最低額の「ハート・ロッカー」に負けた、ということで、大いにメディアを沸かせてくれましたですね。

今年のアカデミー賞は、ノミネート作品を全く見てなかったこともあって(くっそおおおお)、ほとんど注目してなかったのですが。
たまたま当日読んだ本が、映画評論家が主人公のミステリーで、その中にこんなセリフがあったのですよ。

「ハリウッドはずっと俺たちをガキ扱いしている。連中はそうやって荒稼ぎする---俺たちが大人の現実よりお伽話のファンタジーを選ぶように仕向けるんだ。で、俺たちは大喜びで従う。人生はその方がずっと楽だから。
奇跡のダイエットを信じる方が毎日のエクササイズと正しい食事より楽だからね。宝くじに当たると信じる方が、生活のためにあくせく働いて、請求書を支払期限までに払うより楽だ、お伽話のロマンスを夢見る方が、責任と支え合いと信頼に基づく本当の関係に取り組むより楽だ。
だから俺たちはそう信じる。そうやって責任を逃れる。自分の人生にいっさい責任を負わなくてよくなるんだ」
   ----- デイヴィッド・ハンドラー著 「ダーク・サンライズ」より


ワシントンとハリウッドは同一だ。ハリウッドの現実逃避が、現代アメリカ政治と文化に致命的な影響を及ぼしているのだ。
というのが、主人公の主張でありました。

熟考、選択、実行、責任。キーワードは変わらず、です。

* * * * *

【時事】

子宮頸がん、というガンがありますね。
説明はWikiをご覧いただくとして、先日母が送ってくれた新聞記事の中に、このガンを予防する為のワクチンが、日本で認可された、というものがあったのです。




送ってくれたのは、朝日新聞の「もっと知りたい!」コーナーでの説明。
HPでは残念ながら見当たらないので、代わりに↓の記事を。
加えて、当のワクチンを日本に供給する、英グラクソ・スミスクライン社のサイトで、子宮頸がん&ワクチンの説明が一覧できます。

子宮頸がん ワクチン発売 (asahi.com 2010年1月28日付)

しきゅうのお知らせ (グラクソ・スミスクライン社)


ざっくり要点を箇条書きにすると、
・子宮頸がんの99%は、ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)の感染によるもの
・HPVには100種類以上あるが、子宮頸がんと関係あるものは15種類前後見つかっている
・ウイルスへの感染が原因であるから、ワクチンを打つことで予防できる
・初回の後、1ヵ月後に2回目、半年後に3回目の接種を受けて完了
・HPVは性交渉で感染するので、性行動を始める前の年齢でワクチンを接種して予防をはかる
・抗体が一番よくできるのは10~15歳で、この年代では子宮頸がんの発生を7割減らす効果がある


ほほぉ、と思って読んでみましたら、基本対象は27歳以下の女性、というではないですか。
くーっ、惜しい! 去年までだったら、受ける意味があったんだなあ(殴る蹴るの暴行)

しかし、基本的にワクチンや薬には腰がヒけてしまう体質ゆえ、果たしてこれはどうなんだ、と思ってちょっと調べてみましたら。
案の定あるわあるわ、反対意見が沢山出てきている様子でございますね。
その中でも、こちらの記事がわかりやすかったので、お借りします。

子宮頸がんワクチンの危険性

*-*-*-*-*-*-*-*-*

昨年末は、新型インフルエンザのワクチンに関して、随分と大騒ぎになりましたね。
以前書いた理由により、我が家は結局ワクチンは受けませんでした。

小心者ゆえ、ちみっとひやひやしながら、成り行きを見ていたのですが。
蓋を開けてみたら、日米共、ワクチンは相当余ってる様子。
おまけに、非常事態宣言したオバマ大統領も、自分の娘には受けさせなかったというし。
余剰分はかなり廃棄処分された、という話もあって、それに費やされた税金を思うと、思わず滂沱の涙にかられます。(ただ今、税金申告シーズン)

ですが、ある程度は仕方がないこと、と思います。
私自身は、西洋医学だけを頼りにするつもりはありませんが、何かあった時、真っ先に頼りにするのは、西洋医学の病院でありますし。
ワクチンの功罪は色々あれど、それで助かった人達が多くいるのも事実、と思うのです。
なので、たとえ余ってしまったにせよ、ワクチン確保が大事であったということは否定しませんし、この子宮頸がんワクチンにしても、効果のある例も必ずあるはず、と思います。
実際、破傷風やはしかなど、積極的に受けたいワクチンもありますしね。

問題は、ワクチンの効果にとどまらず、ワクチンに絡んだ政府や企業の思惑まで含めて、どこまで考えて、どこまで調べるか、という個人姿勢にあるのでは、と。
薦められたからといって安易に飛びつく、それで上手くいけばいいけれど。
エイズ薬害訴訟などの例で、それが危険を伴う姿勢であることは、繰り返し教えられているはずなのですよね。


で、この子宮頸がんワクチンについて。
私はタッチの差で受けないにしても(ひつこい)、お嬢に受けさせるか、と考えれば、受けさせないことを選びます。本人には聞いてませんが。(素知らぬ顔)

8割以上の人が、生涯に一度は感染するというHPV。
大半の人は感染しても、自分の免疫により、ウイルスは消滅するんだそうで。
ウイルスの性質などにより、10人に1人程度は「前がん状態(異形成)」になっても、やはり大方は自然消滅する、という話。
勿論その後に、その中の10人に1人はがんになる、という言葉が続きます。

治療というのは、対症療法であることが多いですよね。
根本的に治そうとしたら、生活から何から見直さなくてはいけない点が多々あって。
そして、かからない為に「予防」するにしても、見直すところは同様で。

色々いろいろ考えて、でも10秒後には頭が沸騰する私は(殴)、結局いつも、
「自己免疫力を高めよう」
という結論にしかならないのです。ああ、単純。


禁酒禁煙でも、運動をいっぱいしてても、病気になる時はなるのです。
それは食事だけでない、環境全てをひっくるめた「食べ物」と、本人の遺伝子や何やかやが、複雑に絡み合って起こること。
要因が明らかである場合はいいですが、気をつけて節制していて、常にどこかが抑制されていて。それでも病を得てしまう場合、本当に遣り切れないことでしょう。

原因が一元でないものに対して、そのうちの一つと闘う可能性がある、というだけのワクチンを打って、それに伴うリスクを、更なる不安材料に追加するよりも。
日々元気で楽しくいられる術を、自分の身体で知って実践していくことの方が、より理にかなったことに思えます。


例えば私は、乳製品の摂り過ぎで病気になりました。
先日、化学調味料の摂り過ぎで吐きました。(赤っ恥)
何を食べるか、ということ以上に、小食であることの方が、更に大事であるのかも。
などなど、食事だけをとっても、実験して選択すべきことは、結構な数にのぼります。

情報が沢山入手できる現在、一つだけに依存することなく、あれこれ試して「選ぶ」こと。
「選んだ」以上は自己責任で、その行き先を決めること。

なるべくオーガニックで、なるべく地元産のものを。
必要なものは取って、余すところなくいただいて。返せるものは返すよう。
そんな私の「選択」が、家族そろって元気でいられる為に、役立つものであってほしいのです。
*-*-*-*-*-*-*-*-*

余談として、私が以前得た病気について書こうと思っていたのですが、
いつものごとく、ここまでであまりに長すぎなので、それは次回にささやかに。

……ぎぶみー・文才。短く、的確で、端的な(あああああ)
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by senrufan | 2010-03-08 10:08 | Trackback | Comments(8)
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Commented by Vivian at 2010-03-10 15:22 x
毎日, いえ時には数時間おきに新聞社系&その他のサイトから、メールボックスにホットな情報が次々と入る昨今、私もHPVワクチンについては日米双方の情報を早くから得ていました。が、自身については年齢的に時効、&娘がいないことから「無関係」と判断し記憶のかなたに押しやっていた情報のひとつでした。Miyukiさんの今回の考察により再度HPVのみならず様々なワクチンについて考える切っ掛けを得ましたよ。Thanks!
Commented by Miyuki at 2010-03-11 09:20 x
*Vivianさん
そうやって常にリアル情報をチェックされていること、すばらしいです! 私なぞ、たまたまいきあっただけ、とか、辿ってみたら行き着いたとか(涙) せめてタイトルだけでも追っていかなくてはいけないとわかっているんですが~。こんな私に、ぜひご指南くださいませませ。
Commented by Vivian at 2010-03-12 08:40 x
続きです。
いや~暇人なのでタイトルだけはチェックしてますけど、開いて見るのはよほど興味を引かれた時だけ。全部読んだら相当な時事通になれるなぁとは思うのですが・・・。HPVワクチンについてはだいぶ前にNBCの番組でちらっと話題にしていて、もっと詳しく知りたくてネット配信記事を追いかけたのでした。
Commented by まきりん♪ at 2010-03-12 12:43 x
ワクチンに関しては賛否両論ありますよね。
この子宮頸がんワクチンはカナダでは話題に上っていませんでしたね~
少し経過を見てから考えたいという人もいることでしょうしね。

Miyukiさんは乳製品の摂り過ぎで病気になられたことがあるのですね?
カナダではよくアレルギー体質者は乳製品を摂らないようにと言われます。基本的にはあまり摂っていないのですが、大好きなアイスクリームはたまに頂いております。
Commented by Miyuki at 2010-03-12 13:46 x
*Vivianさん
いえいえ、チェックされているだけでもご立派です。ネット配信記事、もっと利用したいと思いつつ、実際に購読し始めたら、多すぎてやってられなくてザセツった過去の持ち主でございます……うまく取捨選択する術を身につけなくてはいけません。
Commented by Miyuki at 2010-03-12 13:49 x
*まきりんさん
まだ新しいワクチンなので、これからまた評価も変わっていくのでしょうね~。でも改善された頃には、娘はすでに適齢期を過ぎてる可能性大であります。

はい、その内容については、↑の記録にて。
乳製品を始めとして動物性食品は、どうしても消化その他で負担がかかるので、アレルギーの人は減らした方がいいのですよね。でも折を見て楽しむ程度なら、心の健康のためにはよろしいのではないでしょうか♪
Commented by ありす at 2010-03-27 02:24 x
西洋医学系の仕事をしているのにってよく言われますが、私は基本的にアンチ・ワクチンです。Miyukiさんの言うように健康的な体を養って「自己免疫力を高めよう」という姿勢が一番しっくりくる気がします。

もちろんその範囲で補えない時に西洋医学の力はとっても大切ですが、自分の体こそが病気に対抗出来る一番の防御の壁であって欲しいと思います。
Commented by Miyuki at 2010-03-27 11:08 x
*ありすさん
力強いお言葉、ありがとうございます! そう、まずは予防。医療保険や医者選択はあくまで外壁なんですよね。

自分の身体が防御壁、くーっ、大賛成です。ただ、仕事が大変な人ほどその壁が厚くあってほしいのに、厚くするための努力ができなかったりする、それがジレンマですね~(涙)


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