尽きない思いの表し方は

「人が想像することは、必ず人が実現できる」
   ----- ジュール・ヴェルヌ
       (フランス人、作家、1828年2月8日生まれ)

* * * * *

【イベント】

さて、会ったばかりで、すでに私から、2回も続けて愛を垂れ流されているVivianさんでいらっしゃいますが。(すみませんすみません)
元々どうしてお声をかけてくださったか、といえば、私がオーケストラに入っていたことを知って、とあるコンサートにお誘いくださったのがきっかけでございます。

Vivianさんのご主人様やお友達ご夫妻など、音楽好きな皆さんが集まったグループ・Cygnets
年に1回、コンサートも開かれていて、今年の開催は2月6日が予定されていらっしゃいまして。
こおゆう規模でのミニコンサートは、年中無休で大歓迎。

しかも更に嬉しいことに、なんとあの憧れのchiblitsさんもいらっしゃるかも、とおっしゃるではありませんか。
すっかり舞い上がってしまったワタクシは、やはり以前オーケストラの経験があるayuminさんをお誘いして、道中のおしゃべりも楽しみつつ、おじゃましてきたのでございます。




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開催されたのは、こちらからベイを渡った向かい側にある市にある、教会内のホールにて。
教会でのコンサートは何回も行ってますが、雰囲気が良いのと、音響が侮れないのとで、基本的に嬉しい場所でございます。
始まる前に、念願のchiblitsさんにお会いすることができ、喜びのあまり、すでに昇天しそうになりましたが(教会だし)、そこはぐっとこらえて、わくわくしながら最初の曲を待ったのです。


一部・二部に分かれていて、歌だったり、チェロとピアノのデュエットだったり、ピアノのソロであったりと、バラエティに富んだ内容を楽しませていただきました。


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コンサートの主催者でいらっしゃるKirscheさんは、ピアノの先生でもいらっしゃって、その生徒さんの演奏もあり。


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ご夫婦のピアノ&チェロの伴奏に支えられて、「Summertime」を歌うれでぃ。
子守唄なので、人形を手に抱くという演出付。


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細いお身体で、すばらしいソプラノの歌声を聴かせてくださったれでぃ。曲目は「Unusual Way」と「Paysage(フランス語)」。
特に一番の高音部は、幻の小ドームが見えたほどの響き方。
ayuminさんと私からを始め、会場から惜しみない拍手が贈られましたです。


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そして、個人的にすごく楽しみにしていた方々が、3人いらっしゃいまして。
まずお一人目は、Vivianさんのご主人様。
アメリカンポップスを得意とされてらっしゃるそうで、私も大好きな「Arthur's Theme」、「Lucy in the Sky with Diamonds」、「Out Here on My Own」を、なんとも格好良く熱唱してくださいましたよ。

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1曲だけ歌われた日本の曲が、「泣いてもいいですか」という歌。
初めて耳にしたのですが、いい曲ですねえ……(じ~ん)
と、感動していた私のために、わざわざVivianさんがこちらを教えてくださいましたです。(感謝!)


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お二人目は、当然Kirscheさんのピアノ独奏。
ショパンの「スケルツォ第2番」という難曲を、緩急つけた迫力の演奏でこなしてくださいました。


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トリをつとめられたのが、Kirshceさんのご主人様のファゴット演奏。奥様と一緒に奏でてくださったのは、マルチェロの「ソナタ イ短調」。
同じダブルリード仲間だから、というわけではないのですが、私はファゴットが大変好きでありまして。基本、低音楽器に弱いのです。チェロとかイングリッシュホルンとか。
高校の頃から、というファゴット演奏は、穏やかで温かく、押しつけることなく心に入ってきてくれて、ラストを飾るのにふさわしい、見事な演奏でいらっしゃいましたです。


アメリカに来てから、このぐらいの規模の発表会に、何度か足を運びましたが。
子供ならともかく、大人の方でも、どんな出来であろうが、どんなレベルであろうが(ここ肝心)、臆せず堂々と披露されるんですね。
それは、音楽教育に熱心な日本から来て、自分も10数年ピアノをやり、トランペットやオーボエもやってきた私にとって、とても新鮮で、色々と教えられる体験でございます。

ピアノは、最初は楽しい一心で続けていたものの、途中からついた先生が大変厳しい方で、いつしか弾くことに、苦しさしか覚えないようになってしまい。
ブラスバンドやオーケストラにしても、意図せずにソロが多い楽器だったので、そのたびに勝手にプレッシャーで自分を追い詰めて。
大学卒業と同時に音楽から離れたのは、そんな自分が嫌になった、というより、音楽にそんな姿勢でしか接することができない自分を変えたかった、という思いもあったのです。
元々、家や仲間内で楽しむだけの器でしかなく、それが故に、それ以上の環境にいられたという幸運を生かすことができなかったという、なんとも情けない次第であったのです。

だから、真剣にやってらっしゃる方からしたらお粗末な出来であっても(失礼)、全く恥じることのない人達の姿勢に対し、浮かんでくるのは失笑ではなく、純粋に温かい何か、です。
また、そういう人ほど、演奏の前後にやたら饒舌であったりするのが、大変アメリカらしく、ますます笑顔になってしまいます。

やるだけのことをやり尽くして、その成果を存分に発揮できた演奏会を経験できれば、それに勝ることはないのですが。
そこには居られない、と見定めた身にとってはただ、「ああ、楽しかった!」と終われる演奏会があれば、それが何より、と思います。
そしてその位置から、ずっと高みで音楽と共にある方々に、何の衒いも思惑もない、応援と憧れの声援を送り続けていきたい、と願っているのです。


今回のコンサートは、chiblitsさんが動画でアップしてくださっているので、興味のある方はどうぞご覧になってくださいませ。

  カルフォルニアのばあさんブログ:Cygnet コンサート

加えて、主催者のKirscheさんのブログもぜひ。
音楽への深い洞察や、演奏に対する真摯な姿勢など、とても読み応えのある記事ばかりでございますぞ。

  Kirscheのブログ
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演奏会の一部と二部の間に、しばらく休憩が入りまして。
その間、教会の別室にて、飲み物やお菓子をサーブしていただいて、これまた極上の時間を過ごしました。

秀逸は、Vivianさんお手製のサンドイッチですよ。
しかもベジィな私の為に、キュウリのサンドも用意してくださったですよ。
両思い確定、と思った瞬間でございました。(大真面目)

その中に、私の大好物・アーモンドクッキーが盛られたお皿がありまして。
チャイニーズ系のではない、薄手のパリパリのタイプなんですが、これに目がない私、一応遠慮して1枚だけとったのですけれど。
その後でchiblitsさんがそっと、「あれは私が作ってきたの」とおっしゃった途端に、お皿の前に瞬間移動したですよ。

ほんとはお皿ごとガメたかったところ、必死に堪えた自分をほめてやりたい。
予想通り、いらした方全員から大好評で、クッキーはたちまち完売。chiblitsさんの周りには、レシピをねだるお客様が絶えることがありませんでした。

大人気クッキーの作り方は、chiblitsさんが動画付でこちらにアップしてくださっているので、お菓子作りが好きな方は、どうぞ作ってみてくださいまし。どこでも好評間違いなしの逸品です。
私も、chiblitsさんがお砂糖の量を減らしたバージョンを教えてくださったので、早速チャレンジしてみる所存。卵も買ってきましたぞ。(鼻息)


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そしてコンサートが終わった後、chiblitsさんがVivianさん・ayuminさんと共に、私にくださったものは、なんとお庭で群生しているという、ルッコラの大きな束でした。
青菜大好きな私にとって、これはバラの花束よりも嬉しいもの。(あ、でもバラでも勿論嬉しいです)(だからプレゼント大歓迎です)

でも一番の感動ポイントは、以前にchiblitsさんがこの記事を書かれた時に、私がヨダレをたらしながらコメントしたことを覚えていらっしゃった為、わざわざ持ってきてくださったということでございます!!!!!

もう、思い残すことはありません。(昇天)


chiblitsさんのブログの大ファンなのは、内容は勿論のこと、書かれる言葉がとても温かく、ユーモアに溢れているからでありまして。それは記事のみならず、コメント返しまで変わることがなく。
とても懐の深い方でいらっしゃるのだろう、と、ずっと憧れておりました。
発売されたレシピブックについての日記には、そんな憧れの数分の一を吐露させていただいたわけでございます。

皆様もご存知の通り、chiblitsさんのところにつけられるコメントの数といったら、並大抵のものではないのでありまして。
それなのに、まるで一対一でお話ししているごとくに、丁寧に返してくださることだけでも感激していたのですが、その中のほんの一言を覚えていてくださって、わざわざ持ってきてくださったということに対する気持ちは、嬉しいという言葉だけでは、到底表すことはできませぬ。

本当に、本当にありがとうございました、chiblitsさん。
いただいたルッコラは、水切りして瓶に挿しました。これで当分元気でいてくれると思いますので、ゆっくり大事にいただきたいと思っております。
ぴりっとした辛味、力強い香り、独特の風味が新鮮この上なく。ウサギの化身である私には、たまらないご馳走です。血走った目までウサギ化です。

春になりましたら、一度ゆっくりお会いしたいです。
その時は、Vivianさんやayuminさんともご一緒できたら、一層素敵ですね。

重ねて、心からありがとうございました。再会を願ってやみません。
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by senrufan | 2010-02-08 09:05 | Trackback | Comments(11)
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Commented by Vivian at 2010-02-10 16:48 x
私いつも思うのですが、Miyukiさんの記憶は実に正確!!!
きっと、頭の中にジャーナリストのようなメモ用のノートがあって起きた事実を正確に綴っているのではないかしらなんて想像してます(*^.^*)

想像といえば、冒頭の「人が想像することは、必ず人が実現できる」はかなり実感です! こうして外国で暮らしていることも子供の時によく想像していたことです(私の両親は外国にはまるで縁がない人たちでしたが。)そうそう、貴女に会うということも声をかける前にずいぶんと想像していたのですよ。そして、会えた!!! さらに、今もいくつか想像していることがあるのだけど果たして・・・。

なんだか変なコメントになっちゃいました。σ(^_^;)


Commented by mifamilia at 2010-02-10 19:11
素敵な出会いとたのしいひとときの様子が伝わってきました。
わたしまで勝手に嬉しくなっています。

良かったですね~♪

ナッツ系のお菓子は大好きなので、わたしもアーモンドクッキー
、甘味を調節して作ってみようと思います。

毎回記事が始まる前に書かれている格言?の言葉を読むのが
たのしみのひとつとなっています。^^

Commented by shina_pooh_at_sfo at 2010-02-11 02:41
Miyukiさん、ayuminがオーケストラ経験者だったとは!(どこかで伺っていたのかもしれませんが、いかんせん私の記憶力ったら地の底なもので。)私は音楽にはまったく通じない触ったことがない人間ですが、それでも人が一生懸命心を込めて表現するものにはきっと感動することでしょう。

私も今週末、地元の高校生でなっているミュージカルを観に行きます。タップダンスありの、それはそれは高校生とは思えないステージなんだとか。

chiblitsさんのブログの動画、後ほど拝見させていただきたいと思います。楽しみ。
Commented by ayumin_moo at 2010-02-11 11:06
*Miyukiさん
今回は素敵な演奏会にお誘いいただき、ありがとうございました!
腰の重い私、1人ではPleasantonまで行くことは到底できませんでした。
本当に温かみのあるコンサートで、皆様(特に大人の方々)がとても楽しそうにしていらっしゃるのが印象的でした。
あぁ、オケが懐かしい。またバイオリンを習いたいなぁ。
私も、chibitsさんの元気なお姿も久々に拝見し、素敵なVivianさんと初めてお会いできて、贅沢な休日となりました。
Commented by Miyuki at 2010-02-11 11:10 x
*Vivianさん
いえいえ、私の記憶力、鶏以下でございます(きっぱり) なので、撮った写真とかパンフレットとか、必死に手がかりを集めて文字にするという。天才とは言わない、せめて凡人並みの記憶力が欲しかったです……(遠い目)

Vivianさんもそう思われますか! 私も、”願えば叶う”とどこかで思ってる人間で、「引き寄せの法則」はたびたび体感しております。逆に言えば、ネガティブなことを強く思うと、それも叶ってしまいそうなので、ポジティブでいられるように自分をもっていかなきゃなあ、と思いますね~。
Vivianさんの今の想像はどういうものでしょうか? 今度たっぷり聞かせていただかなくてはいけません、ふっふっふ。
Commented by Miyuki at 2010-02-11 11:14 x
*るしあママさん
ありがとうございます~vv
嬉しいことに、私がネットで知って憧れている方と、少しずつ逢瀬がかなっているんですよね。そしてるしあママさんを始めとして、ご本人はますます憧れてしまう方ばかりで。
幸せだなあ、と思う反面、見捨てられないような自分になりたい、と思います。

クッキー、ぜひ作ってみてください! ディハイドレーターがあれば、ローでも作ってみたいですねえ♪

えへ、去年までは「その日の行事」を書いてたのですが、今年は「誕生日のことば」にしたのです。さすがいいことおっしゃる!という言葉が多くて、私も楽しんでます。
Commented by ayumin_moo at 2010-02-11 11:17
↑私、どうして「*Miyukiさん」なんて書いているのでしょう。。。
ボケていてすみません!(謝)

コメントを書いた後に、「泣いてもいいですか」のYoutubeを見ました。
いやいや、いい歌ですねー。Vivianのご主人が歌われたときもジーンと来ましたし、このPVを見ても心にぐっときました。
Commented by Miyuki at 2010-02-11 11:20 x
*shinaさん
え、そうなんですか。特にここ最近は、オケや音楽について書くことが多かったのですけど。あ、そうか、食べ物話じゃないと、shinaさんアンテナにはひっかからないんだ。(にやり)

おお、ミュージカルいいですね~! GleeやHigh school musicalかしら。楽しんできてくださいね♪ 私も観たいミュージカルが2つあるんですけど、なかなか。
そしてchiblitsさんのところもぜひご訪問を。
Commented by Miyuki at 2010-02-11 11:24 x
*ayuminさん
リアルタイムコメント、嬉しいっvv
こちらこそ、本当にお付き合いありがとうございました! おかげさまで楽しい半日となりました。
Vivianさんもchiblitsさんも、ayuminさんに会えて喜んでいらっしゃいましたよvv

ね、ああいう場所にいくと、またオケをやりたくなりますよね~。私のオーボエはリードという難問がありますが(涙)、バイオリンなら再開できますよ、きっと!
私はどうしようかなあ、この際ギターとかどうかしら(無理だ)

PVいいでしょ! 私も何回も聞いてしまいました。
でも最初に聞いたのがご主人様のだったので、どうもあちらに軍配を挙げてしまいそうになります(笑)
Commented by chiblits at 2010-02-13 16:11 x
Miyukiさんにこんなに沢山の言葉でご紹介されてしまって、恥ずかしいです。 私のルッコラ茎ばっかりで、葉だけとったらご家族3人分なかったのではないかと心配でした。 本当は柔らかい葉のうちに食べた方が美味しいのですが。 物凄く硬かったのではないかしら。 長く置いていると葉が硬くなってしまうんですよね。 
本当に演奏者一人一人、弾いている、歌っている楽しさがそれぞれに噴き溢れていましたよね。 これはアメリカだからなのでしょうか。 もしそうならこういうアメリカの雰囲気、本当にいいなぁと思いました。
Commented by Miyuki at 2010-02-14 10:19 x
*chiblitsさん
いえいえ、ほんとは原稿用紙5枚分ぐらいは書きたかったところです。(真顔) 仕方がないので家族にも少々食べさせましたが(殴)、 残りは私が独り占めして大事にいただきました。真剣に、とても美味しかったですよ! 茎も、グリーンスムージーに入れて美味しくいただきました♪ もうなくなってしまって、すごく悲しいです……(涙)
あの雰囲気を味わえただけでも、行って良かったと思いましたね~。音を楽しむから音楽なんだ、ということを、改めて感じさせられました。


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