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鈴が鳴る鳴る、修行の場

Christmas Eve (Christian)


24日、旦那が日本出張より帰宅しました。
いつも通り、私が頼んだあれこれ荷物の運び屋をしてくれました。感謝・感謝です。
母が入れてくれた美味しいお菓子もあって、お嬢と私はほくほくです。

しかし今回、これに適うお土産はありませんでした。
それは、


インフルエンザ

でございましたよ……(多分)


(帰るなり、自らソッコーで別室に閉じこりました)
(帰りの飛行機の中の記憶がないそうです)
(つーても、発熱してからすでに2日経ってたんで、感染力はないと思うんですがね)


* * * * *

【お菓子】

先日モンブランを作った時、予想以上にマクロビケーキが美味しかったので。(あくまで当社比)
自分には無理、と逃げていた生菓子系に、恐る恐る手を出してみる気になったんだ。

それには、クリスマスはなかなか良い機会。
がんばってケーキを作ってみよう、と思った気分は、完全に清水舞台級だった。




レシピ本だけは沢山持っているので、どれにしようか考える。
スポンジケーキもクリームも、いろんなバリエーションがあるんだな。つくづく、こういうレシピを創れるってすごいよなあ。

練習に、と定番のいちごのショートケーキをば。
スポンジ&クリーム、これでクリスマス前に少しは慣れるといいんだが。

スポンジはチャヤの、クリームは大高恒夫さんの豆腐クリームで。
レシピは18cm丸型用だったところ、半量にして12cm型で作る。
ほんとはこのテのお菓子は、半量にしたら美味しくないのかもしれないけど。家での練習用だし、余っても人様にあげられる出来じゃないからね。(作る前から断言)


     DSCF1898

いやあ、覚悟はしてたけど、やっぱり難しくてげんなりだ。
つか、オノレの不器用さにげんなりだ。

固めでみっちりな仕上がりになったスポンジは、薄くスライスする段階で、ぼろっと崩れそうになるし。豆腐クリームを塗りつけていくのが、どうしてもスムーズにいかないし。
ずっと眠っていた、母の形見のパレットナイフ、ようやく日の目を見たのになあ。上手く使ってあげられなくてごめんなあ。(あ、母は元気です)

     DSCF1904

せめて絞り出し袋があれば、クリームを飾ってごまかせたか。
いや、私のことだから、かえってみっともなくしていたに違いない。(自信)

薄力粉が全粒粉しかなかったので、それでより固くて崩れやすくなったのかも。Whiteの薄力粉を買ってきておかなきゃ。
甘さはもっと控え目が良いので、メープルシロップを減らして、りんごジュースなどで水分を足すか。
クリームは、下塗りとかできるように、もっと量を用意しておいた方がいいかな。
と、幾つかメモしておいて、次回のチャレンジに生かそう、と思ったのだ。ちなみに思うだけなら、猿でもできるんだ……


いよいよクリスマスになって、作ったケーキは2種類。
定番2種で、1つ目はクグロフ型のフルーツケーキ。チャヤのレシピにお世話になったよ。

     DSCF1924

我が家では全員、ドライフルーツの入った焼き菓子が好きなので。
瓶に沢山入れて、ラム酒をひたひたに加えたものを保存していて、ちょこちょこ使っては、その都度、新しいフルーツとお酒を足している。

今回は、その瓶の中身を全部使ったよ。レーズンにプルーンにアプリコット、ストロベリーにブルーベリーにクランベリー。オレンジピールがあれば、もっと良かったんだけど。
レシピでは、シェリー酒とブランデーに漬けることになってたけど、すみません、安いラムで勘弁して下さい。

     DSCF1928

大量に入れただけあって、すごく濃厚な味と香り。久々に酔っぱらいそうなほど。(奈良漬け級)
やっぱり、チャヤのレシピは甘いなあ。もう少し控え目でも大丈夫。
それでも次々、どんどん食べちゃうのが怖い。こんなに大きいのに、お酒もたっぷりなのに、2日でなくなった、ってすごいかも。


そして2つ目は、これも定番のブッシュ・ド・ノエル
せっかくいちごのケーキで練習したので、そちらのレシピを応用すべきなのだろうけど。ちょうど、富川浩一さんのレシピがあるので、そのままいってみようかと。
……後で悔いることを、人は後悔と呼ぶんだよ。なんて、作る前から、心の中で声が聞こえるのはなぜなんだ。

まずは、スポンジを焼いて冷ます。
薄力粉が全量、全粒粉指定だったので、ちょっと躊躇。でもまあいいか、やってみよう。
穀物コーヒー入りで、コーヒー色の生地の出来上がり。
そして、危惧してた通りに固めの仕上がり。これで無事にロールできるんか。(不安)

その間に作った豆腐クリームは。
豆腐、豆乳、葛粉に寒天パウダー、メープルシロップに白味噌も。フードプロセッサーでなめらかにした後、火を通して固まらせて、再びなめらかにして冷やして、という手順を踏む。

スポンジにクリームを塗って巻く段階で、すでにかなりのひび割れ状態。
レシピには、ひび割れても気にしないで、とは書いてあったけど、この分だと、マクロビレシピではロールケーキは難しいなあ……
って、ここで止まってちゃだめなんだ。突き進むしかないんだよ。

両端を切って、ログの上にのせて、ひたすらクリームを塗っていく。ひび割れを隠すように塗っていく。(暴露)
塗り終わったところで、あとはお嬢にバトンタッチ。母ちゃんの遺作、なんとか見られるものにしておくれ……(遺言)(息絶える)


DSCF1947

そしてお嬢が、木の筋の模様をつけて、冷凍フルーツを飾ったよ。
ほんとは、メレンゲで作ったきのこを飾りたかったそうなんだが、我が家には卵がないんでなー。次案として登場したのが、アレであったのは一目瞭然。
ココアパウダーを少々ふって、最後のお化粧。

味自体はおいしくて(しつこいけど当社比)、旦那もおかわりしたぐらい。
ふわふわスポンジも良いけれど、みっちりスポンジもいいもんだ。しかしそのみっちりさが、上手く巻けない理由になっちゃうのが切ないったら。

クリームがゆるかったのは、もう少し豆腐の水切りをしっかりやれば良かったか。寒天で調整もアリなのか。
この前のパトリシオさんのレシピの方が、味も扱いやすさも良かったね。
あれだったら、ロールケーキにチャレンジできるかも。もしくは、良い卵を使ってもいいかもな。


ブッシュ・ド・ノエルは、大高恒夫さんのレシピもあるので、そちらも作るつもり、ではいるんだけど。
クグロフやパネトーネも、まだ作りたいバージョンがあるんだけど。
旦那がクリームの絞り袋&口金を持って帰ってきてくれたので、それも使ってみたいしな。

が、慣れない体験にぐったりしたオバチャンは、しばし回復の時間を要するのであった。
by senrufan | 2009-12-26 14:03


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