小さな足の、大きな一歩 (番外編-サンタが町にやってくる)

Unity Day (Zimbabwe)


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クリスマスシーズン、うちの市では、Christmas Tree Laneというところが出現します。
とある通りに建つ家々が、華やかにクリスマスのデコレーションをして、訪れる人の目を楽しませてくれるのですね。

今年訪れたのは、あいにくの雨の日でしたが、ライトの輝きは妨げられることなく。
街路樹の間全てに、ミニツリーが置かれているという懲り様。
とある家の前に集まって、クリスマスソングを歌っている人々も。(雨の中)

当市では、とある通りを境に、ざっくりと豪邸エリアと庶民エリアに分けられまして。
このクリスマス通りは豪邸街側にあるので、それゆえに更に飾りが映える、というワケ。
庶民エリアの中でもボロ家住まいの我々には、なんともまばゆい眺めでございました。(ひがみ2割)

一応写真も撮ってはみたのですが、どれも泣けてくる出来でして。
特に新しいデジカメの夜景モードが最悪だった、ってどおゆうこと。
なんとかマシなものだけ、記録としてアップしておくですよ……(哀愁)


浮世の義理もあるかもしれませんが、それでも手間暇かけて、こうやって無償で楽しませてくださるご厚意は、やはり嬉しく、感謝の気持ちを抱きます。
冬は苦手なのにも関わらず、ホリディシーズンが好きなのは、こおゆう温かさに巡り合えるから、にほかなりません。
自分も何かで返したい、という気持ちが素直に導き出されることが、何よりありがたいことだと思っております。


夜になって、お嬢とこちらを訪れて。
その後はそのまま、先日オープンしたグローサリーストアで、ホリディ限定商品を楽しんで。
私のベッドに2人でもぐりこんで、電気を消した後まで、延々おしゃべりをしてました。

1年で一番夜の長い、冬至の晩のことでした。

* * * * *

【雑事】

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小さいお子さんをお持ちの親御さんにとって、「サンタをどこまで信じさせるか」というのは、なかなかに大きな問題でありますよね。
では、68億人のうちの、お嬢という1人の例では、というと。
サンタからのプレゼントは、2歳の時に始まって、9歳で最後になりました。

余談ですが、親になって、子供がどこまで信じるか、実験してみたものが2つあります。
1. サンタクロース
2. お母さんは28歳
2.に関しては、私が母にやられたものでして。結構長く信じていた模様。(悔)
なので、私もお嬢にやってみたのですが、かなり早くに見破られ、夢ははかなく散ったのでございましたよこんちくしょう。




シュタイナーの教育論では、7年ごとの区切りと共に、「9歳の危機」というのがございます。
これは、それまでは自分と世界が一体化しているような、心地よい繭の中にいたのに、9歳ごろを目安に「自分」と「他人」の区別がつくようになり、外界に踏み出していく時、とされています。
思春期の準備に入る第一歩目、とも言えるのかもしれません。
米国の子供が一番背が伸びるのが9~13歳、ということを考えれば、始まりなんだなあ、なんて感じてしまったり。
シュタイナーを盲目的に信じているわけではないのですが、この7年期説・9歳説に関しては、たまたまお嬢は当てはまる道を歩んでおります。

幼少時からさめた子であったお嬢は、クリスマスに熱狂することも全くなく。
物欲がないのでプレゼントを欲しがらないし、イベント事には距離を置くという、なかなか可愛くないお子さんであったのですな。
サンタと一緒に写真を撮ろうとしても、「どうせ本物じゃないのに」とため息をつきつつの参加だったりしたので、元々、こらダメかなー、とは思っておりました。

それでも、親は一応努力はしたわけですよ。
クリスマスには、サンタさんからのプレゼントも別に用意したし。
冬休みの日本行きが恒例化した頃は、出発の日、お嬢を先に家から出して、急いでツリーの下にサンタプレゼントを置いておいて、年末に帰宅したら、「ああっ、サンタさん、来てくれてたんだ!」なんて演技までしちゃったり。
で、肝心の、プレゼントを受け取る本人は、ちょっと疑わしげな顔をするだけだったりして、心の中で泣いてましたなあ。(しみじみ)

そんな努力の甲斐もなく、9歳の時にサンタプレゼントを渡したら、
「うん、でも本当はパパとママからなんだよね」
と、とどめの一言を口にされてしまったので、それにて終了となったのでした。

翌年は10歳。
2桁になったら、もうサンタさんは卒業で、見守っていてくれるだけになるんだよ。
もし聞かれたら、そんなことを言ってもいいじゃない、なんて考えたことを覚えてます。

しばらくしてから彼女に、どうしてサンタがいないと思ったのかを聞いてみましたら。
北極についての本を読んで調べたけど、サンタの家はどこにもなかったから
だそうで。これを聞いた時は、さすがに眩暈がしましたです……

ちなみに友人のところの、お嬢タイプの次男坊。
やはり9歳の時、アメリカから日本まで、飛行機で11時間かかるのに、たった数時間で、世界中の子供達にプレゼントを配れるわけがない、という理由で、サンタを否定したそうです。
……「要注意:夢は与えても食べません」という看板を下げさせようか、このタイプ。


通説であるところの「サンタ」という存在は、確かに実在しないので。
子供が気づいた時にショックを受けるかもしれない、それで大人を信じなくなるかもしれない、いないのにいると嘘をつきたくない……子供に対して、サンタの扱いを迷う理由は幾つかあります。
幸か不幸か、お嬢はこんな感じで傷つくことはなかったので、我が家では笑い話ですみましたが、中には泣かれたお子さんもいるでしょうし、その時は親御さんも後悔されたかもしれません。

それでも私は、もし再び子供を授かったとしても、またサンタ芝居をやるだろう、と思うのです。


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以前にも書いておりますが、私は幼い子には、”神様”の存在が大事だと思っておりまして。
自分がいる世界を把握するには、第一段階として(9歳の危機まで?)、そういう存在を通して行う方が容易だと思うことに加えまして。
そういう形で世界を知ることで、自分の周囲の世界に、より愛情を持つことができるのでは、と考えているからです。

サンタという存在は、決して「プレゼントをくれるだけのおじさん」ではなくて。
無条件に何かをねだることができる、どんな子供でも愛してくれる、そういう存在を具現化したもの、と考えます。

幼い子にまず抱いて欲しいのは、自分が大事にされている、という実感で。
何かあった時に、すがることができる存在がいる。場所も時も、関係さえも問わずに、願いを言える存在がいる。
幼い頃に一旦こう感じることは、後々大きな意味があるのではないでしょうか。
同時に、誰も見ていない時でも、彼は見ていて知っている。だから、常にその目に対して恥じない自分でいたい。
そんな風に思うようになってくれることが、更に理想でありますが。(我が身を百万光年彼方に置きながら)

そうして、受けとることの、与えられることの喜びを知った後。
今度は、誰かに与えることの喜びへとつないでいってくれたなら。
そう願う私にとっては、サンタという存在は、大事で不可欠なものであるように思えるのです。


背景には、複雑な思いも抱きます。
経済的な理由などで与えられない家庭もあるでしょうし、おもちゃやお菓子を溢れんばかりに与えることが良いとも思いません。
諸々の事情で、むしろ寂しさや悔しさを味わう場合を想像すれば、ひたすら胸が痛みます。

だから、どういう時に、どういう形で表現するか、一概に口にできることではありませんが。
それは、誕生日でも、家族の祝日でも。普通の、日常の一コマでさえ。
彼らが踏み出したこの世界には、あなたを受け入れて、何でも言える存在がいるのだ、ということを伝えることができたなら。それが、彼らの心に根付いてくれたなら。

愛されて育った子は強い、とは、誰の言葉であったのか。
子供が味わったそういう思いは、大きくなるにつれ、節目ごとに不安におそわれても、見えないところで支えの石の一つになってくれるんじゃないかなあ、なんて思うのです。


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8歳だったバージニアが、新聞でもらった答えの通り、「この世界で一番確かなことは、誰の目にも見えない」もので。
ただ、「信じる心や想像力、詩や愛やロマンスといったものだけが、それらを覆い隠しているカーテンを押しのけて、その向こうにある輝かしいものを見せてくれる」ので。
子供の中に、そういう力を育むことが、親として成したいことの一つなのでは、と。

延いては、親子でなくとも一人の大人として、手の届く限りの子供達に。
家族でなくても一人の人間として、周囲の世界の人達に。
クリスマスの精神(The Spirit of Christmas)は、クリスマスから生まれ、クリスマスにとどまらないものであるのでしょう。


貴方と、貴方の大切な方々に。
どうか素敵なクリスマスをお過ごし下さいますよう、心から願ってやみません。

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by senrufan | 2009-12-22 09:02 | Trackback | Comments(12)
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Commented by ゆう at 2009-12-24 19:35 x
こんばんは、ゆうです♪
サンタですよぉ~~~~・・・・・^^;

綺麗なイルミネーション!!日本でも飾ってるお家、ありますよ♪
9歳のかべ!これは悩みましたよ~
家の子も「クリスマスプレゼントは~○○がいいなぁ~!パパ!!」と・・・
サンタの正体(笑)が分ったからですが、サンタに手紙を送るようになって~
17歳ごろまで書いてたわ~・・・
私は、母がクリスチャンで父が仏教だったので面白い夫婦でしたね~
クリスマスもお正月、お釈迦様誕生日(??)などがあり
ヘンテコな家でしたねぇ~シスターにも尼さんにもなりたい!っと言って
両親を困らせてた私でした~あはは。私の子は現実的な性格です
私から見ると、つまらん!でも、さっき会社帰りに長女がワインを!
次女が鳥焼きを持ってきましたぁ~♪食いしん坊の母は嬉しいぞ!!

楽しいクリスマスをお過ごしくださいねぇ~(^^)v
Commented by shina_pooh_at_sfo at 2009-12-25 04:06
いつにも増して、素敵なMiyukiブログでございました。愛されて育った子供は強い。その記憶をいつまでも忘れずに、そして周りにもそれを与える優しさを持って育って欲しいですね。さすが我らがカリスマママ。

しかし、、「うん、でも本当はパパとママからなんだよね」って言われてしまったときの反応って、、、苦笑い。ベッドの中でのおしゃべりは、「子供が出来たらサンタの存在を教える?」だったりして。
Commented by ayumin_moo at 2009-12-25 15:44
しみじみと読み返してしまいました。サンタクロースに関してこれほど深いことを考えたことがありませんでした。子供たちの成長の上で、サンタクロースってすごく大切なんだなぁと、納得するばかり。愛されて育つことについては、私もとても重要なことだと思っているので、ますます共感しました。

ちなみに、うちの姉は子供に「お母さんは20歳」と植え付けていました。それを知らない私が自分の歳を言ったとき、「ママの妹なのにママより大きい???」と混乱させてしまいました。20歳はやりすぎでしょう。。。

Miyukiさんちのクリスマスメニューは何かなぁ~。
どうぞ、素敵なクリスマスをお過ごしください。
Commented by Miyuki at 2009-12-25 16:36 x
*ゆうさん
ようこそいらっしゃいました、サンタさあ~~ん!!

日本でもどんどん増えてますよね、イルミネーションのおうち♪
17歳までお手紙を!? それはパパさんも父親冥利に尽きますね~(じ~~ん) お父さんだとわかった後でもそうやって、というのは、また感動です。
シスターにも尼さんにも! 確かにどちらも捨てがたい!(爆笑)
そうそう、子供が現実的だとつまらないんですよね。張り切ってる親に報いてほしいのにねえ(なんて勝手な)

ゆうさん宅では、ワインとチキンで豪華なクリスマスディナーの真っ最中かなあ♪ 楽しい時間をお過ごしくださいね!
Commented by Miyuki at 2009-12-25 16:40 x
*shinaさん
や、書いてるうちに、自分でもわけがわからなくなってきたんですけどね(爆) ほんとにいつもながら、まとまりがないどころか、脱線して銀河を越えてしまうんで。……なんとかしろよ、この鳥頭。だからいつまでも、「絶対こーなっちゃいかん」カリスマママなんだ……

言われた瞬間、その場で瞬間冷凍しましたです。彼女の言葉は液体窒素。あ、そういえば子供が生まれたらどうするか、聞いてませんでした。あとで聞いておこっと。shinaさんだったらどうされるかな?
Commented by Miyuki at 2009-12-25 16:49 x
*ayuminさん
私も、サンタについて、ちゃんと言葉にして考えてみたのはこれが初めてかも(殴) 今までは本能的にやってましたからね~。でも、こんな風にはいかない家庭もほんとに多いと思うので。もしくは、サンタに賛成しない意見も沢山あると思うので。そう考えると、なんて甘ちゃんなこと書いてんだ、って思うんですけどねえ(ニガワライ)

20歳ですか、くっ、負けたわ…!(何がだ) あれ、でももしかしてそれはお姉さまがお子さんを産んだ年? だったらそのお気持ちわかるなあ、うんうん。

あはは、相変わらずただの粗食です。それでも一応ちょっと考えてはいたんですが、今日出張から帰ってきた旦那、病気と共に帰宅だったんで(爆)、メニュー変更となりました、とほほ。ayuminさんこそ、素敵なディナーだったハズ! また教えてくださいねvv
Commented by マミィ at 2009-12-25 17:13 x
イルミネーション、綺麗ですねー。これは見にでかける甲斐があるというものですなー。

北極について本で調べられちゃーしょうがない。さすが、賢い子は違う(笑) 

私も長い間信じていましたねぇ、サンタ。物音で目を覚ましたら、枕元に母がプレゼントを置くところで、「いま、ベランダでサンタさんから受け取った」と言われて、それを信じたくらいですからね、おめでたい子供でしたねぇ。

どうぞご家族で(お主人お大事に)楽しいクリスマスを!
Commented by mifamilia at 2009-12-25 17:50
イルミネーション、きれいですね。 写真に夜景をとるのって意外に難しいですよね。 なかなか上手にわたしは撮れません。

サンタのお話、うんうんとうなづきながら読ませてもらいました。共感するところが多かったです。 

うちも微妙な年齢になってきました~。 (9歳ですので)まだ素直なおめでたい性格なので、周りの子たちに流されることはありませんが、いつの日かタイミングというものがあって、きっと事実を知ることになるのでしょうけれど、失望ではなくて、たくさんの夢をもらっていたのだな~とこどもが感じてくれたらと思ったりしています。 

素敵なクリスマスを☆

Commented by Miyuki at 2009-12-26 12:27 x
*マミィさん
ノルマンディーではこの時期いかがですか? 家の飾りとか、どんなのかなあ。

じゃあ「サンタの家」と地図に書いてあったら信じるんか! そんな地図、絶対どっかにあるぞ! つかビバリーヒルズの有名人住宅マップじゃないんだから!……と、色々ツッコミたかったです……

おー、マミィさんも信じてましたか~。お母様の努力をちゃんと覚えていらっしゃること、お母様も嬉しいと思いますよ。私は自分の家がまったくそういうのがなかったんで、こんなに弱い子になりました、うふvv(殴)

新居でのクリスマス、どんな風だったかまた教えてくださいね!
Commented by Miyuki at 2009-12-26 12:33 x
*るしあママさん
あの夜景モードって、どうすれば上手く撮れるんでしょうかね(涙) むしろそんな機能のない古いヤツで撮った方がまだマシだったって、悲しいですうぅぅ。

共感したと言っていただけて、ほっとします。恵まれた状況にあるからこそ言えることだとわかっているので、どこか罪悪感もあるんですよね。
るーちゃんが気づく時はどんな形になるんでしょうね。でもきっと、失望ではなく、ママが心を砕いてくれていたことと一緒に、温かい思い出になってくれるんじゃないか、と思ってますvv

週末のご家族そろってのお祝い、どうぞ楽しんでくださいね!
Commented by こっぺ at 2009-12-26 13:02 x
クリスマスに、こんな素敵なブログが読めて幸せな気持ちです。ありがとうございます。私もサンタクロースをこどもに信じて欲しいです。理由がまとまらなかったのですが、読んでなるほど!と。じいんとしました。
9歳にはいろいろあるようですね。日本語教育も、9歳で壁にぶつかると本で読みました。私もサンタがいない証拠をつかんだのは9歳か10歳だったと思います。フスマの掃除をしていたら見慣れない箱があって、クリスマスにその箱が枕元においてありました。やっぱりねと思ったけれど、がっかりはしませんでした。それまでサンタにお手紙書いたり、それに返事がもらえたり、母のホラ吹き(サンタは換気扇から入ってくるとか。母はどんな質問にも答えてくれました)も楽しかったので。母には感謝しています。
今朝、3歳になった息子が、お母さんみてみて!と興奮してプレゼントをベッドルームから持ってきました。昨日の晩になかなか眠れず、ぼくが眠れないからサンタさんはこない、とぐずってたんで、嬉しかったんだと思います。あと6年くらい、あの嬉しそうな顔を見られるように頑張ります。

>2. お母さんは28歳
爆笑!私もやろ!!
Commented by Miyuki at 2009-12-27 05:54 x
*こっぺさん
もったいないお言葉、ありがとうございます~。私も今まで理由を考えもせず、ただ信じてほしいと思ってましたが、どうやらこんなことを考えていた、らしいです(笑)
そういえば言語臨界年齢も9歳が目安でしたね。2~3年ごとに成長の段階がくるなんて、やっぱり子供って若いなあ。こちとら、何年たっても変わらないどころか、退化の一方(遠い目)
お母様のお話、素敵です~vv そです、正にこっぺさんのような形で心に残ってくれることが理想だと思うのです。
そしてぼんず君、良かったね! サンタさんはちゃんといるんだよ♪ クサい言葉で言えば、「それはね、君の心の中さ」になるんでしょうけど(笑)、ほんとにそういう部分を心からなくしてほしくない、と願ってます。

ぜひやってください、年齢詐称! できる限り長く……!(敗者より)


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