花は自ら開くもの

ジョーク集が大好きで、2~3冊持ってます。
その中でも、人種ジョークはやっぱり多いですね。

有名なところでは、
「理想的な人間とは、どんな人のことを言うのでしょうねえ?」
「それはきっと、イギリス人のように料理がうまく、フランス人のように外国人を尊敬し、ドイツ人のようにユーモアセンスに長け、イタリア人のように生真面目で、アメリカ人のように外国語が得意で、ロシア人のように酒を控えめに飲み、日本人のように個性豊かな人のことでしょう」
などがありますが。
先日久しぶりに読み返した本に、こんなものもありました。

「世界にいない人が4種類。
  ドイツ人のコメディアン、
  アメリカ人の哲学者、
  イギリス人の音楽家、
  日本人のプレイボーイ

* * * * *

【学校】

お嬢がとっている選択授業の一つに、Foodsというクラスがある。
名前から想像できる通り、調理実習のクラスであるんだな。

とってもアメリカンなレシピを元に、パスタやパイ、クッキーやマフィンなど、いかにもアメリカンキッズが大喜びしそうなものを沢山作る。終了後に各々が持ち帰る分は、結構な量であるという。
んだが、お嬢の分は、その後のクラスで会う友達連中に、たちまち取られてなくなってしまうので(友達でないヤツからもな)、我が家に持ち帰ったことはほとんどない。(ちっ)

そんなクラスで、先日出された課題とは。
自宅で料理を作って、家族に食べさせなさい、というものだったんだ。




出された課題の内容とは。
・前菜、サラダ、スープなどの中から、4種類のものを作ること
・1品につき、材料は5種類以上使うこと
・飲み物はカウントされない

彼女はうちにあるレシピ本をひっくり返して、汁物と3種類のおかずを選んだよ。

家族に、ということなので、旦那がいる日曜の夕食に。
午後になって気づいた時には、すでにキッチンで仕度を始めている彼女がいた。
えーと、じゃあとりあえず、私は玄米ご飯だけ炊いておけばいいんだよね。
料理をサボれる嬉しさのあまり、思わず小豆ご飯を炊いちゃった。(気分は赤飯)


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驚いたことに、結局私は一回も手伝わずに、彼女一人で作ったよ。
材料や道具の場所を聞かれたぐらいで、切るのも炒めるのも揚げるのも、全て自分でやったんだ。
あ、出汁のとり方だけは教えたけどね。

幼児の頃から、色々と適当に材料を混ぜては、それなりに食べられるお菓子を作ってただけあって、元々私などより、ずっと料理向きである彼女。
見てると気になっちゃうから、調理過程はなるべく目にしないようにしてたので、実際のところはわからないけれど。下ごしらえされた材料を見た限りでは、包丁もきちんと使えてる模様。

DSCF1826

レシピの材料で家にないものは、代わりのものを自分で選んだし。
レシピにない材料まで、自分で考えて加えたり。
本にはないちょっとした飾りまで、おまけに入れちゃってたりして。
いやはや、大したもんだ、15歳。


DSCF1835

そして出来上がったお膳は、とっても和風な趣で。
テーブルセッティングも評価に入るので、箸置きまで用意したんだな。(はい、普段は使いません……)


DSCF1838

松本光司さんの本から、れんこん寄せの吸い物
すりおろした蓮根と葛粉、練り胡麻を混ぜたものを蒸して、切り分けた後に油で揚げる。
しめじと一緒に、すまし汁で。スプラウトを結んで、飾りつけ。


     DSCF1832

メインディッシュはおでん、という庶民派。オーガニックベースのレシピを参考に。
出汁をとった後の昆布を結んで、大根をじっくり煮含めて。彼女の好きなゆで玉子も忘れない。
玉こんにゃくを串刺しにしたのは、少しでも飾りに懲りたい彼女の気持ち。(でないとぢみ過ぎだもんなー)


DSCF1834

焼き物は、カノウユミコさんのレシピから、きのこの紙包み焼きを
舞茸、しめじ、エリンギの3種類を使って、上からかけたのは、砕いた麩・にんにく・ハーブなどを合わせたもの。
クッキングシートで包んで、オーブンで焼く。


DSCF1841

和え物として、もずくと長芋
白菜ときくらげも一緒に入れて、レモンを加えた二杯酢で味付け。


どれもこれも、んまかったー。お嬢が作ってくれたものだと思うと、うまさ倍増。
盛り付けも、いつもどかっ!と入れるだけの母ちゃんとしては、思わず頭を下げちゃった。

私自身は、自宅にいる間は、一切料理も手伝いもしなかった、という大変な親不孝娘。
一応言い訳させてもらえば、うちの母も特に望まなかったというか。「いずれイヤというほどやらなきゃいけないんだから、今からやらなくていい」という考えの、これまた奇特なヒトであったのだ。
それでもいい子は進んで手伝ったのだろうけど、とても悪い子だった私は、どっぷりそれに甘んじた。

自分の子にもそれを踏襲、とばかりに、お嬢に料理を強いたことはないけれど。
創造力ゼロの母と違って、基本的に物作りが好きな分、自ら進んでやるタイプ。
忙しい今でも、たまーにネットでレシピを見つけて、スイーツを作ったりしてるんだ。

そんな性分の彼女、これだけ作れれば立派、立派。
これなら一人になっても平気だネ! 母ちゃんはいつでも家出していいネ!
と言ったら、テーブル下で蹴りを入れられたけどな。


しかし、彼女の試練はこれだけじゃなく。
レポートを提出しなきゃいけないので、日本語のレシピを訳すのに四苦八苦。
そうだよねえ、食材が食材だもんねえ。
出汁 = kelp broth
もずく = cladosiphon okamuranus
こんにゃく = konjac (devil's tongue)

悪いと思ったけど、大笑い。

私は私で、親のコメントを。
我が家が日本食であること、私がベジタリアンであることで、こおゆうメニューを選んでくれた、としっかり書いておきました。
でないと、とってもアメリカンな好みの先生らしいので、悪くとられたらイヤだもん。


せっかくの機会だったのに、仕事で夜遅く帰宅して、後で一人で食べる羽目になった旦那。
それでもやっぱり美味しい、美味しいと喜んでいた父に、飛んできた娘の一言は。

「ちなみに、愛は一切入れてないからね」

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by senrufan | 2009-12-22 04:17 | Trackback | Comments(21)
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Commented at 2009-12-22 15:10 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2009-12-22 15:29 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by senrufan at 2009-12-22 15:42
*非公開コメントさま
こちらこそ、初めまして! あの方のブログからいらしてくださったなんて、光栄の限りでございますvv
早速メールさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたしいます~。
Commented by mame-honey at 2009-12-22 16:50 x
いや〜立派なお料理!
お嬢さん、素敵に育っていらっしゃるのですね、、。
やっぱり、お母さんがおいしいご飯を作ってくださると、娘さんもそれに習うのでしょうね。お吸い物がとても美味しそうで、私も作ってみたいなって思います。
Commented by akiumi at 2009-12-22 17:02 x
はじめまして。ときどきお邪魔しています。
現在bay area の 某コミュカレでculinary artsのコースを取っている学生です。(たぶん、歳は私がうえかと思われます・笑)
自分もかなりの料理好きと自負しておりますがsenrufanのレシピには
いつも尊敬しきりです。
それを上回って、お嬢さんすごいですねええ!
レンコン寄せとか、長いもの酢の物とか、まず選びませんよね、レシピ本をみながら初めて作るものとして・・・
ちゃんとスプラウトや昆布を結んだりして・・・
お料理の才能がある上、もしかして芸術家肌ですか?
ご両親のうれしさ。想像できます。
Commented by マミィ at 2009-12-22 22:12 x
いやーーー素晴らしい!!!お嬢さんのお料理、彼女の作るミニチュア作品に通じる細かい作業が見受けられます。Miyukiお母さんがまったく手伝わなかったというのも素晴らしい!

今日からやっと新居でネットがつながるようになり、Miyukiブログに訪問できるようになって実に嬉しいです!
Commented by shina_pooh_at_sfo at 2009-12-23 00:49
本当に繊細なお料理ですね!細やかな気遣い、粘土細工に通ずる才能を垣間見ました。立派な懐石です。しかもどれも体によさそうな薄味な和食。もー、Miyukiさんの血と嗜好をそのまま受け継いでいらっしゃるー。かーちゃん、嬉しい?・・・そして「こんにゃく」=「devil's tongue」、、勉強になりました。

人種をネタにしたジョーク、面白いですよね。うちにもある大好きな一冊です。アメリカ人の外国語、日本人の個性、笑っちゃいました(笑)イギリス人の音楽家といえばビートルズなのにー。
Commented by nikkeilife at 2009-12-23 01:25
凄い、すごい、スゴイ!調理や盛り付けのレベルの高さは何より、一品料理のセレクトにしてもお嬢さんの思考の深さが伝わってきますよ。それに、材料で無いものを他のもので代用したり、足したり、私は今でもそんな高度な技、持ち合わせていませんよ。(汗)しかし、モズクの英語、凄いですね。私は「seaweed」で間に合わせてました。(笑)
Commented by Miyuki at 2009-12-23 11:51 x
*mame-honeyさん
いえいえ、うちの場合は反面教師の母でございますから(爆)
お吸い物、美味しかったですよ~。蓮根はほんとに良い素材ですね♪
今度はこの蓮根団子で、鍋でもしようか、なんて話してます。
Commented by ゆう at 2009-12-23 11:59 x
こんにちはーーーゆうです♪
お嬢さん、親孝行ですね~^^
これだけの日本料理が作れたらお嫁にいける♪・・・パパさんに「これ!」と
怒られちゃうかな?!
京都風で美味しそう~Miyukiは家出はダメ ^^
パパさんは、お譲さんのお料理、もう!最高だったでしょうね~♪
今度は、蓮根団子でお鍋なの?キャ!お邪魔したいですよぉ~(^^)v
Commented by Miyuki at 2009-12-23 12:00 x
*akiumiさん
初めまして! 嬉しいコメントをありがとうございますvv
なんと、そんなコースをとられているとは! しかも私と同年代でいらっしゃるとは、すごいの一言です! ゴクツブシの私に、ぜひ爪の垢を1キロほど送っていただけませんでしょうか(真顔)
私は人様のすばらしいレシピ通りに作っているだけという情けなさなので、娘の方がオリジナリティがある分、えらいなあと思いますね~。
小さい頃からアートが大好きだったので、料理もその延長のようで。
akiumiさんが料理の道を志されたのは、どんなきっかけがおありだったんでしょうか? 機会があったら、ぜひ色々聞かせてくださいませ!
Commented by ゆう at 2009-12-23 12:00 x
わぁーわぁーMiyukiさんを呼び捨てにしちゃったわ!
ごめんなさ~い!!許してくださいぃ・・・^^;
Commented by Miyuki at 2009-12-23 12:03 x
*マミィさん
きゃー、マイ女神さま、会いたかったーー!!(がばっ)
お引越し、お疲れ様でした! 無事にすんでよかったですね~。

彼女のようなアート好きな身には、料理も違和感ないんでしょうねえ。姉さまにとってもそうなんだろうなあ。アートも料理もダメダメな私には、うらやましいでございますよ~。
Commented by Miyuki at 2009-12-23 12:06 x
*shinaさん
そうそう、懐石が好きなんですよね~。使った本も、私が普段あまり開かない超和風マクロビの本だし(笑) 一体誰に似たんだろう?と首をひねりながらも、はい、かーちゃんは幸せです♪

ね、人種ジョーク、面白いですよね! 普段は偏見はもっちゃいけねえと自重しなくてはいけない分、こおゆうのには思いっきり笑いたいです。
Commented by Miyuki at 2009-12-23 12:08 x
*アヤコさん
いやあ、ある意味、ただの年寄り趣味なのかもしれませんが(笑)
でも料理の応用力は私こそゼロなので、あの臨機応変さはうらやましいと思うです~。あ、もずくの英語はseaweedらしいんですよ。でもそれだけだと他のと区別がつかないので、↑のラテン名を添えたそうなんです、ってどーよそれ。
Commented by Miyuki at 2009-12-23 12:13 x
*ゆうさん
わあい、リアルタイムのご訪問、嬉しいです~!
ゆうさんのお嬢様こそすばらしいですよ! うちも料理だけじゃなく、掃除もがんばってもらわなきゃいかんのですが。
でないと私がストレスがたまって、ほんとに家出しちゃいます、またく。
そういえばパパから、嫁に行ってほしくないという一言は聞いたことがないですねえ。思春期に入って、すっかり娘に冷たくされてるんで、すでに覚悟ができてるのかも(大笑)
Commented by Miyuki at 2009-12-23 12:14 x
*再びゆうさん
え、だめですか、呼び捨て。
ゆうさんからだったら全然構わないんですけど。(大真面目)
Commented by まきりん♪ at 2009-12-24 16:22 x
15歳でこれだけのお料理を作れるとは素晴らしい!
これからが楽しみですね~
Commented by ayumin_moo at 2009-12-25 15:27
なんと上品なお料理たち。15歳の子が作ったとは思えません!
そして、15歳の子が選んだとは思えない懐石の献立。
アメリカで育ちながらも、心にはしっかり「日本」が根付いているのですね。
それにしても、どうしてお吸い物やおでんがこんなに品良く仕上がるのでしょう。
センスって、やっぱり持って生まれたものなんだなぁ、としみじみ感じました。

お嬢様本人は「愛」を入れたつもりが無くても、Miyukiさんとご主人はお子様の成長にさぞかし感動されたことでしょう。これぞ愛の結晶。ふふふ。
Commented by Miyuki at 2009-12-25 16:22 x
*まきりんさん
ありがとうございます~!
ほんと、将来が楽しみです。どこの料亭に丁稚奉公させようかと(殴)
Commented by Miyuki at 2009-12-25 16:29 x
*ayuminさん
いやあ、本人に言わせれば、庶民系メニューだったらしいんですが(笑)
アメリカ育ちとか日系アメリカ人とか言われると、すごく怒るんです……なんなんでしょ、あの異常に高い「日本人」としてのプライドは。(げんなり)
センスは持って生まれたもの、それは賛成です! だってayuminさんを見ていて、ほんとにそう思いますもん☆

父親はともかく、私は大層感動しましたよ~。これでいざとなったら追い出しても大丈夫という確信が生まれましたからね! ね!(きらきら☆)


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