七夕のこの日、ハリポタの最終巻である
「Harry Potter and the Deathly Hallows」のペーパーバックが発売されました。
ハードカバーが発売されてから、すでに2年が経過。まずはAudio CDで、本はペーパーバックで揃えていた我が家には、なんと待ち遠しかったことか。
これでようやく、原作は全巻揃いましたです。……長かったなあ。(ぽつり)
ハリポタ最終巻を話題にするたび、娘が口にするのが、
「ハリポタが終わるまで、アメリカにいることになるとは思わなかった」
という一言。娘や、それは言わない約束でしょ。(げほごほ)
「そこまでいるとは思わなかった」シリーズは、実はもう1つありまして。
50 State Quaters Program、つまり全米各州の25セント硬貨の収集です。
1999年から始まったこのプログラム、順次発行される州のコインを、地道に地道に集めては、地図の絵のコイン収集用ボードにためてまいりまして。
2008年に50州全て発行済みとなりましたが、最後のハワイだけ未入手のまま。
普段のお金のやりとりは、ほとんどカード払いばかりなので、なかなか現金が手に入る機会がないのですよね。かといって、コインショップで買うのは悔しいし。
今年発行のワシントンD.C.コインは、なぜか早々と2枚も手に入ったのになー。ぶー。
しかしほんと、お嬢の言う通り、これも滞米中に揃うとは夢にも思っておりませんでした。って、まだ揃ってないけど。
6巻の映画が来週から公開で、映画最終回はその2年後ぐらい?
我が家が7巻の映画をどこで観ることになるかは、神のみぞ知る、というところでございますな。
* * * * *
【レストラン】
2ヶ月以上の夏休み。
お嬢が家にいるのは嬉しいんだが、必然的に私も家にいなくてはいけない為、母子そろってヒキコモリ。
あー、遊びたい。うー、出かけたい。
なので、ちょっとでも誰かと会えるチャンスは逃さない。
お嬢が夜に予定がある時をねらって、お付き合いいただいたのは、大好き先輩ママのやまばとさん。
グルメ師匠でもあるやまばとさんが、前から目をつけられていたというレストランに行ったんだよ。
家族以外の人との夜のお出かけは久しぶりで、思わずにじむ嬉し涙。(本気)
以前に当のやまばとさんに教わった、南の町の
イタリアン。残念ながら、今は閉店してしまったけれど。
やまばとさんが初めてそのお店に行かれて、感銘を受けられて。正にその時のシェフが独立して建てたお店が、この日私たちが訪れた場所であるのだよ。
Bistro、という名前の定義が良くわかってないのだけど。ややカジュアルでアットホームな雰囲気、でも料理には自信があります、みたいなイメージを持っていて。
高級レストランだと尻込みしちゃうけど、ビストロと言われたら入りやすい。そんな単純この上ない思考回路の私には、
American Bistroと名乗っているこのお店は、入る前から期待度がかなり高かったのだ。
店の前に立った時から気に入った、って早すぎですか。
だって、外装も内装も、店員さんの服装まで、シックな黒白のモノトーンで統一されていて。
それだけだったら良くあるのかもしれないが、壁にかけられた家族写真や、整然としたディスプレイが、温かさと枠の強さを思わせて。
また、店員さんがとても優しいこと。料理への期待度が一段と高まるよ。
オーダーした後にまず出されたのが、フォカッチャのようなパンとディッピングソース。
パンはふんわり、ちょっぴり塩味で、定番の白パンのちょっとよそいき版。
ハードブレッド派の私、最初はちみっとがっかりしたのだけど、ソースをつけてから前言撤回。
サンドライドトマト入りのこのソースには、この手のパンはなかなか相性が良いんだね。
前菜は迷った末に、
The Chef's Sampler Platter。4種類の前菜の組み合わせ。
左から、サーモンのお刺身。
日本人としてはそのままいただきたいところだけど、それにオリーブオイルと黒胡椒をかけてあるのがこちら流。
とても新鮮でトロトロで、オイルがなければ、とちょっと思ったけど、いい素材を使ってる。
ミックスグリーンは、クリーミーなドレッシングで和えてあり。
やはりドレッシングが私らには多すぎるのだけど、これまたシャキシャキと香りの強いグリーン。
Crab Risottoが美味しいぞ。ちゃんとした蟹肉をほぐして使ってる。
お米の煮具合も、好みはあるだろうけど、ほのかに残る芯が私たち好み。こってりしてるけど、味は濃くなくて丁度良い。
Tuna Tar Tar Towerは、コーンチップスにのせて、Ginger Soy Dressingをかけてある。ま、生姜醤油ですな。
見た目がきれいな上、新鮮なマグロときゅうりが美味しくて。やっぱりちょっとドレッシングが多めだけど、塩加減には満足だ。
続いては、
Roasted Baby Beets & Arugula Salad。何も言わないままでも、2皿に分けてサーブされて感謝。
Shaved Fennel、Goat Cheese、Candied walnuts、Diced granny smith applesに、Thyme Vinaigretteがけ、だって。
これも、ドレッシングがやっぱり多いんだが。
それは好みがそうだというだけで、私たちにも十分わかる、野菜や素材の新鮮さ。ビーツの火の通り具合も、ハーブやチーズのバランスも文句なし。
メインには、メニューにはなかった今日のお薦め料理、
Roasted Rabbit on a Bed of Creamy Polenta。
Green Beansと、Morel mushroomsたっぷりのソースがけ。
うさぎ肉は、今まで1~2回しか食べたことがなかったんだけど、あっさりしてクセがなくて、鶏の胸肉より美味しいぞ。
下に敷いてあるポレンタも、たまにマズいのに会うけれど、これはクリーミーで塩加減も良く、これだけで一皿あってもいいぐらい。
いんげんは、ちょっと油を通してあって、油っこさが残念だけど、歯応えから判断して、通し加減は上手いもの。
これを食べて、2人で改めて話したのだけど。
どの料理も、私達の好みからしたら、こってり度が高いのは否めないのだが。
普通はそのこってり度、イコール、味の濃さ・塩辛さ、に繋がるところ、このお店ではそれがないんだよ。
そして、素材がやっぱりいいよねえ。野菜も美味しいし、肉や魚も新鮮で。
確かにアメリカンな料理なのだけど、そのとっつきやすさは大事にしつつ、こだわるところはちゃんとこだわってる。
私が勝手に思うところの”ビストロ”、その良い形の一つが、ここに見られた、という嬉しさ。
やまばとさんが予約してくださった6時過ぎには、まだお客さんも1~2組。
だけど、どんどんと増えて、私達がメインをいただく頃には、すでにウェイティングのカップルも。
お客さん層も良くて、イブニングドレスの素敵なレディがいるかと思えば、キャップをかぶったままのバミューダパンツのおじさまも。
そして皆、思い思いにくつろいで料理を楽しんでる模様。
そして、そんなお客さん達の間を周って、気軽におしゃべりを楽しんでいるのが、シェフのNickさん。え、じゃあ、これは誰が作ったの。(料理を見ながら)
料理の合間合間に出てきては、お客さんの目を見ながら声をかけ。決して広くはない店内と、限られたテーブル数が、それをやり易くしてるよね。
私達のところにも来てくれたので、やまばとさんが以前の店の時に気に入って、それでここにも訪れたのだ、ということを伝えたら、嬉しそうに何回もお礼を言ってたよ。
最後に、チェックと共に渡されたのは、1冊の本。
何かと思えば、感想を書き込む為のアルバムのようになっててね。うん、これは良いアイディアだ。
私もきどって、ちょっと一言書いてみた。スペルが間違ってないといいけどな。(おい)
個人的に、このエリアで大好きなビストロと言われると、
地元のあの店が浮かぶのだけど。
トータルではあちらに軍配が上がるにしても、居心地良さとお値段の手ごろさで、こちらもすでにお気に入り。
家族で来るのも良いけれど、できたら友達と一緒に来たい、そんなお店の一つだね。
Nick's on Main
35 E Main St
Los Gatos, CA 95030-6939