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天然素材が持つ滋味を


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地元ファーマーズマーケットで、初めてOlallieberryを見つけました。
去年、フローズンヨーグルト屋でピューレを味わいましたが、実物を目にしたことがなかったのでございます。

オーガニックの1パックが$4、2パックで$7、3パックで$9。
迷わず3パック買いましたとも。(鼻息)


ブラックベリーとラズベリーを掛け合わせただけあって、まず外見はブラックベリーに酷似していて、味はラズベリーのように甘酸っぱく。ブラックベリーほどぷちぷち感がない。
つか、すっぱいブラックベリーとしても通じるかも。(台無し発言)
このまま食べても良いけど、せっかく3パックあるんだから、半分はジャムにしよう。

と思っていたら、はっと気づいた時には、2パック分が消えてました。(お嬢おおぉぉぉ)(でも半パックは私だ)


慌てて残りを確保して、りんごジュースでゆっくり煮詰めましたよ。
最近のお気に入り、生玄米ヨーグルトに入れて食べました。んまかったです。

* * * * *

【料理】

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夏になったら始めたかったこと。熱波もむしろ大歓迎。
だって、その方が良く乾くから。

乾いてほしいのは、野菜です。
洗濯物じゃありません。や、洗濯物も普段は外干しだけどね。




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元々なんで干すことを考えたか、というのは、野菜が動機ではなかったのだけど。
調べてみたら、実は沢山の方がやってらっしゃるらしい、しかもレシピ本も出ているらしい、とわかってね。
そして、求めた時には与えられるとばかりに、たまたま日系書店に行ったら、干し野菜の本が平積みになってたもんで。

やろう、やるべき、やらいでか。
干しカゴだけは早くにゲットして、熱波到来の時期に始めたよ。
ちなみにこのドライバスケット、私はさっさと日本で買ったのだけど、調べたらこちらにも同様のがあったんだ……でもいいんだ、私が買ったやつの方が安くて便利だもん。(ちみっと悔しい)

お導きの出会いをしたレシピ本は、木谷美津子さんのこちらの本
干し方の基礎から始まって、焼く・煮る・炒める・揚げるなど、調理法ごとに分けたレシピが色々と。大変お世話になっております。(拝)
その中から作ったものは、たとえばこんなもの・あんなもの。


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干しきゅうりのストック煮
細長く切ったきゅうりと、薄切りにした玉ねぎを、軽めに干す。
鍋の中に重ねて入れて、お酒にお水、ローリエ・にんにく・塩などで数分煮含め、粗熱がとれたら、冷蔵庫で冷やす。

いやもう、干した野菜の甘いこと。歯応えも増して、味が濃い。
きゅうりなんて、ほとんどが水分だから、干したら抜け殻になるんじゃ?なんて心配したが、良かった、骨は残ってた。(違)
ちなみにこれは、ファーマーズマーケットで買った、オーガニックのJapanese Cucumber。最近、日系スーパーでもオーガニックきゅうりを見かけるようになったけど、味はこちらの方が上。その分、結構なお値段で(涙)


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干し野菜の蒸し煮サラダ。レシピではもちあわ使用になっていたけど、持ってないのでキヌアにて。
セロリとにんじんと茄子を切って、軽めに干す。
この野菜をフライパンに並べて、もちあわと一緒に蒸すことになっているのだけど、キヌアだとそれだけでは多分固いので。
別鍋でキヌアを先に軽く蒸しておいて、それから野菜と一緒に、オリーブオイルと白ワインで蒸し焼き。味付けは塩・胡椒のみ。

これもまた、味が一段濃い。茄子なんて本来もっと淡白なのに、おまけに味付けもしてないのに。
お日様の力はすごいなあ。水分たっぷりの瑞々しさも大好きだけど、ちょっと絞って筋肉質になったアナタも素敵だね。(妄想)


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干すと言えば、やはりきのこははずせない。干しエリンギと干しトマトの昆布スープ
薄切りにしたエリンギと、半分に切ったチェリートマトを、長めに干す。トマトは種をとって、となっていたが、なんの、こぼれなければ種も食べようぞ。
昆布で出汁をとった後、その昆布を細切りにして、エリンギとトマトを加えて煮て、好みで塩・胡椒・醤油で味を。

これもね、トマトが甘いのなんのって。元々チェリートマト自体が甘いんだろうけど、その甘さが濃縮タイプなの。(わかりにくい表現)
エリンギは、どう調理しても残るあの歯応えがいいんだが、干しエリンギになると、そのくにゅくにゅ歯応えにしんなり感が加味。(更にわかりにくい表現)


友達に指摘されて気づいたけど、私はあまり水分を摂らないタチ。流行に逆行してますな。
で、考えてみたんだが、確かに飲料はあまり飲んでない。飲むなら熱いお茶か、キャベツ酵素ジュースぐらい。

んじゃ何で水分とってんだ、と言われたら、アレだ、果物や野菜で摂ってるらしいんだなこれが。
朝はグリーンスムージーを500mlぐらいは飲んでるし、午前中は果物をちょこちょこつまんでて。食事も、生野菜を先に食べるので、それで結構大丈夫。

ところが、焼いた粉物をそれなりの量を摂ると、たちまち渇きに襲われる。パンとかクッキーとかクラッカーとか。
米系お菓子ならまだマシだけど、小麦粉系はてきめんで。カワキモノとはよくも言ったもの。
そして、そのまま体内に詰まるのだ……(察して下さい)

って、そんな話をしたいんじゃなくってだな。
要は、そんな貴重な天然の水分を、干して抜いてしまっていいのか、ということだ。


干すことのメリットを言えば、

水分が抜けて、野菜が長持ちすること、
甘味や旨味が濃くなること、
酵素が活性化して、味が一段複雑になること、
でんぷんなどを分解して、糖度が上がること、
カルシウムやビタミン、ミネラルが増加すること、
かさが減るので量が食べられて、食物繊維を多く摂れること、

などなど。

ただ、それもこれも、天日だからこそ意味がある。オーブンでは、ちみっと難しい。多分。

難しい理屈は相変わらずわからないけど(…)、両方楽しめて嬉しいよね、というのが正直なところ。
だって、水分いっぱいのしゃきしゃき野菜の美味しさと、干してしっかり・みっちり野菜の旨さ、両方ともアリだと思うので。
だからこそ、生の青果だけじゃなく、ドライフルーツや乾物が存在するんだしー。


太陽燦々のカリフォルニアでは、LAやSFや景色も良いけれど、お日様だって十分名物だ。ちなみに最近では、財政難も名物だ……(シャレになりません)
夏のうちに色々遊んで、保存用乾物も作りたい。これでようやく、中国産じゃない、オーガニックの干し椎茸が手に入るー。
なんせ、切る・干す・ほっとく、だけだから、こんな私でもできるのだ。(胸を張る)

しかし干し野菜より前に、このカゴとお日様でやりたいこと、だったのは。
ヒントはアレです、ローフード。(続く)
by senrufan | 2009-07-02 04:04


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