秘めたこだわり

朝、流しの前に立ったら、直径4cmぐらいのクモがいた。
朝グモは殺したくないのにーと嘆きつつ、水で流す。哀れでまだディスポーザーは回せていない。

お嬢は今週、墨絵と木版画をやっているのだが、この墨がくせもの。服についた墨が、シミ抜き剤を使ってもとれない。
まとめて漂白するかと思っていたら、お嬢が先生に聞いたところ、ご飯をシミの上につけて数回練りこむと落ちるそうだ。
ネットで調べたら、ほんとにそういう方法がのってたよ。生活の知恵。

フリッツ・ライバー著の「妻という名の魔女たち」を読む。
大学時代、ある創作サークルの人がこの本をマンガ化したのを読んで惚れ込み、そのままそこの購読会員となって連載を楽しんだという、私にとってはとても思い出深い作品。
その人はトーンを使わず、黒と白だけで繊細な且つ力強い独特の癖のある線で描いていて、魔術を中心とした作品世界に見事にあっていた。
どうしても原作が読んでみたかったのだがすでに絶版で、随分と古本屋巡りをした覚えが。
それがこの度、創元文庫から復刊される知らせを耳にした時は、冗談でなく万歳三唱。
ああ、ようやくようやく出会えたのね……(頬擦り)

あの時は手に入らなかったことが悔しかったが、読んでみて、実は今読んだ方が正解だったかもと思う。
ある大学の教授婦人達が夫を守る為に魔術を駆使して火花を散らすのだが、内容の複雑さに加え、背景が背景だけに、曲がりなりにも結婚生活を営んでいることが助けになった気がしないでもない。
あのマンガを読んだのは随分と昔なのに、本を読みながらいろんなシーンが次々浮かんできて、そこまで自分の中に残っていたのかと、改めて描き手さんの力量に感服。
北海道のサークルで、佐々木倫子・もんでんあきこ・杜真琴も所属していたハイレベルなところだったと記憶している。

毎月「ぱふ」のインフォメを見て、いろんな同人誌を通販していたなあ。
あの頃はヤ○イの世界は遠い彼方で、ボーイズラブなんて聞いたこともなかったなあ。
あの頃から変わらないものは、自分のお金を本につぎこむ悪癖と自制心の無さ。

この本の中では、女性はみな自分だけの魔術を持っていて実行していることになってます。
それは例え母娘でもやり方を口外しない、自分だけのおまじない。
猛毒のテングダケや墓場の土の代わりに、憧れの人の第2ボタンや水色のインクで書いた彼の名前。
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by senrufan | 2004-07-29 14:16 | Trackback | Comments(0)
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