Our Lady of Altagracia (Dominican Republic)
日本に滞在中、私は外に出まくりで、お嬢は実家でじじばばと。
というのが、例年のパターンだったのですが。(無責任ママ)
今回は、予定の半分以上は、母子連れ立ってのお出かけでした。
彼女が大人の話にも一緒に加われるようになってきたのもあり、共に色々ベジレストランに行きたかったのもあり。
そして、彼女自身が希望していた
ベーカリー巡りの為、もあったのです。
前回の日本行きで買ってきた、
パン屋さん紹介の本。
東京内の人気ベーカリーが、地区別に紹介されているのですが、お嬢がこの本をいたく気に入りまして。
日本でどこか行きたいとこはある?と聞いた時、この本を出して、訪れたいベーカリーを、4軒指定してきたのですよ。
その中の1軒は、私も絶対行こうと思っていたところだったので、意見の一致が嬉しゅうございましたです。ええ、たとえ普段はケンカ三昧でも(殴)
ちなみに↓は、とあるところの、昨年のベーカリーの人気ランキング。
[All About/パン] ベストパン★2008結果発表!
お嬢が選んだところは、このランキングにこそ入っていませんが、どの店も美味しくて大満足。
改めて、日本のベーカリーの水準の高さを知った次第です。
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【ベーカリー】
1軒目は、お嬢と私が一番行きたかった店。表参道にある、マクロビ系のパン屋さん。
この日は、私一人で外出だったので、友達に付き合ってもらったよ。
こちらのお店のオーナーご夫妻は、マクロビのレシピ本を2冊出していらっしゃって。
個人的にとても重宝している上に、奥様が発行されるメルマガも、毎週の楽しみの一つでね。
この日にはお嬢は来れないけれど、彼女の欲しいパンを買いたい。嬉しいことにこちらのお店では、オンラインでの予約を受け付けてくれるのだ。
数日前に、お嬢と一緒にHPを眺めながら、欲しいパンを選んで注文。数時間後には、「承りました」のお返事もいただいたので、安心してお店に足を向けられた。
外見はしゃれた感じだけど、入ってみたら、木と粉と、焼き立てパンの香りが漂う、素朴で温かい雰囲気の内装で。
商品棚の真後ろでは、職人さん達が楽しそうにパンを作っていらっしゃる。
マクロビというと、焼いた粉物はあまりとらない方が良い、とは薦められるけど。
それを承知で、その範囲内で、出来る限り美味しく健やかなパンを楽しもう、というのが、こちらのスタンスなのだね。
なので、イーストではなく天然酵母で、材料は出来る限りオーガニック、そして天然水と、こだわった形のパン作り。
お店で手にとらせてもらったパンは、どれもずっしりと重みがある。うん、これが天然酵母パンの特徴の一つだね。
それだけで、食べた時に味わえるだろう、みっちりした食感まで浮かんでくる。
予約していたものに加えて、スライスしたシュトーレンも頼んだら、おまけです、とピタパンを加えてくれた、優しい店員のお姉さん。
こおゆうところでも、またマクロビの株@私内、が上がっちゃうんだな。
よもぎ蒸しあんパン、
ミニ・ラントブロート、
きのこカレーパンに
アップルパイ。どれも予想通り、というより、予想以上にうまうまだー。
生地の旨さは言うに及ばず、フィリングも優しくて穏やかで。
おまけにもらったピタパンまで、どうしてこんなにもっちりなの。手触りは吸い付くように滑らかだったり、ふんわり柔らかだったりね。
マクロビやローフードに傾くにつれて、パンはあまり食べなくなってきたけれど。それは回数こそ減ったものの、ある意味パンの好みが定まってきた、ということで、好物であることに変わりなく。
そうやって選んで口にするものが、こんなに美味しければ、どうしたって嬉しいに決まってる。
家に帰ったら、また酵母種を起こさなきゃ、なー。
der Akkord (アコルト)
渋谷区神宮前5-45-5
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お嬢が選んだパン屋さん。キーワードは、
「天然」「自然」だった模様。
しかし、後で知った重要ポイントが。それは、
「あんぱん」なのだった。
ランチを一緒した友達にも付き合ってもらって、3人で訪れたベーカリー。彼女のおかげで、迷わずに辿り着けました。(感謝)
国立音楽院のすぐそばにあるその店は、外見がどこかで見たような。あ、オーストリアの家々がこんな感じだったよね。
フランスやウィーン、ドイツ菓子、和菓子と、様々なところで修行を積んだシェフが手がけるパン。24時間体制で作られているとか。
卵や乳製品は手に入る限り新鮮なものを、フルーツや粉は有機のものを。それらが自家製酵母と結びつけば、見かけ軽やか・中身充実の、多種多様なパンに仕上がるよ。
ずらりと並ぶ商品には、一つ一つに原材料や産地が書かれた札が。アレルギーの人向けに、小麦や卵・そばなどの使用についても明記してる。
日本も、こおゆうところがどんどん良くなってきているのは嬉しいね。だから偽装はしないでね。(願)
悩んで悩んで選んだのは、
パリのパン屋風大きなメレンゲ、
シチリア産アーモンドを練りこんだ、
こだわりのサクサクメロンパン、
白神こだま酵母使用で、グリュイエールチーズとカイエンペッパーを効かせた、
加賀れんこんとグリュイエールのもちもちパン、
そして友達がお土産に、と買ってくれた、ホールサイズの
五穀のパン、だよー。(大感激)
重いパンに慣れた身には、久しぶりに食べた柔らかさが、最初は物足りなく感じられ。
しかし、ゆっくり噛んで食べてみると、そのふんわり感の中に、しっかりした腰がある。
特に、れんこん入りのパンのんまいこと。うちでも、蒸しレンコン入りで作ってみようか。
そして、お嬢の一番のお目当ては、
薄皮あんぱんシリーズだ。
どれも、富士の天然水・沖縄の天日塩・オーガニックシュガーを使ってる。手のひらサイズでかわいいよ。
6種類ほどある中で、彼女が選んだのは、
桜の塩漬け入りの
桜あんぱん、丹波の黒豆使用の
抹茶と黒豆あんぱん、フリーズドライの木苺入りの
木いちごあんぱん、の3種類。
あんぱんを最初に発明した人は、国民栄誉賞をもらってもいい、と断言したい。文明開化の波に流されることなく、大和魂を貫いたことを讃えます、なんつって。
おかげで何十年もたった後でも、こんなに美味しい思いをさせてもらってる。
創ってくれた貴方の後から、これだけ沢山の味という枝が、ぐんぐんと健やかに伸びています。
BOULANGERIE LA TERRE (ブーランジェリー ラ・テール)
東京都世田谷区三宿1-4-24