発して、広めて、回帰する

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今回日本に行ったら、絶対行って見てこよう。そう決めていたものがありました。

今は亡き岡本太郎氏の巨大な壁画、「明日の神話」。縦5.5m×横30m。
渋谷駅はJRと井の頭線の連絡通路に、細心の注意を払って設置されました。2008年11月17日のことでした。

詳しいことはHPを見ていただくとして、こんな、日本でも有数の人ごみの場所に設置していいのか?とは、誰もが思うことでありましょう。
しかし、岡本氏が残した言葉では。

「芸術とは、いつでも誰でも見られるものであるべきだ」
「子供達が触りたかったら触れる、のぼりたかったらのぼれる、そんな作品がいいんだ」
「鑑賞しようが無視しようが、それはその人の自由なんだ」

芸術とは大衆のもの、という信条を貫いた、氏らしい言葉だと思わせられます。


岡本氏の名言といえば、
「芸術は爆発だ!」
「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」
あたりが一番有名かもしれませんが(……)、実は多数の心を打つ言葉を残されていて、どれもが氏らしい力強さと負けん気に溢れ、真正面・直球勝負の気概に満ちています。
恋愛については、より情に満ちたものが多く、まさしく日本の誇る快男児。

「人生はキミ自身が決意し、貫くしかないんだよ」
       ---------- 「太郎に訊け!2―岡本太郎流爆発人生相談」より

* * * * *

【レストラン】
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楽しい限りのベジレストラン巡りも、とうとう最後の一軒だ。
最後の最後で、というわけではないんだが、とってもオシャレな場所に行く。(あくまで当社比)




六本木アークヒルズ。ここに来たのは何年ぶりだ。
もしかして、大学4年の冬にサントリーホールで、所属していたオーケストラの最後の定期演奏会をやって以来かも。(ってことはン十年ぶり)(トンデモネエ)

行った日は日曜日。当日の朝、旦那に行く場所について話したら、「日曜でよかったね~」と言われたので、なじぇ?と問い返してみたならば。
「だって平日だったら、とてもあそこには行けないでしょ。来ている人達の、服装も顔も違うもん」

服が違う自覚は大アリだったが、顔まで言われるとは思わなかったよ……(でも反論できない)


1年来ない間に、ますます複雑怪奇になった気がする、都心の地下鉄網。ネット情報&駅ごとの細かい表示がなければ、きっと今頃は路頭に迷っていること間違いなし。
昨年に引き続き、PASMOの便利なことったら。しかし調子こいて移動しまくってると、気づいたら残金280円とかなってて、慌ててしまうことも度々だ。(気をつけましょう)

駅から坂を上ってアークヒルズへ。ビンボー人の目には、そこらの看板さえ金無垢に見えたりする。
人一人いない静かなところだったけど、これはやっぱり日曜だから、なんだろう。

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日影茶屋グループが展開している、マクロビ事業の新しいカフェ、M Cafe de Chaya。一号店は、アメリカはカリフォルニアのロサンゼルスにオープンした。
昨年夏に2号店も開かれ、それが日本に逆輸入された形? それって、日本で生まれたマクロビオティックが、アメリカで人気が出てから日本に広まったと同様の流れっぽいよね。
……だから、なんでそのカリフォルニアから、日本の支店に来てるんだアタシ。(考えるな)(考えちゃいけん)

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バークレーのChaya@大衆食堂バージョンと違って、Chaya@カフェはどこもオサレ感ありあり。マクロビ流行(?)の仕掛け人、みたいな佇まい。外装、内装、メニューまで、まず若い女性が入りやすいように。
日本の本屋でマクロビ本が平積みにされるようになってきたのは、彼女達のパワーのおかげかな。ここでもアラフォー主導かな。(こだわってます)


友人共々、ランチプレートをオーダーする。
内容は、メインデリ1品・コールドデリ2品をそれぞれデリコーナーで選んで、それにオーガニック玄米ご飯・味噌汁・サラダ・本日のデザート・ドリンクが付いてくる。
当然、2人で別々のものを選んで、シェアするよ。

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彼女のプレートは、メインが大豆ともちキビのコロッケ
コールドデリは、ミックスビーンズ・ボロネーゼと、モロッコインゲンとブロッコリーの塩マリネ

このコロッケがおいしいぞー。油もの苦手な私でさえ大丈夫なぐらいに、さくさくの軽い仕上がりで。
中はもちキビがむっちり詰まってて、食べ応えがあるのに、重くないの。

野菜と赤ワインで煮込んだボロネーゼソースに、3種類の豆とたっぷりと。
パンにも合うし、ご飯もオッケーだけど、このまま大きなスプーンでもりもり食べたいよ。

インゲンとブロッコリーを、昆布出汁でマリネしたシンプルサラダ。
野菜そのものがほんのり甘いので、他の味付けがいらないね。野菜ってなんでこんなに美味しいんだろうね、と言い合ったぐらいに、そのままでベスト。

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一方、私のプレートにのったのは、メインがTERIYAKI Tofu ハンバーグ。横文字多用のこのお店。
コールドは、クスクスと野菜のスパイシーサラダと、スパイシー・ピーナッツ・ケール。すぱいしーが重なったのは偶然です。

玄米と野菜がたっぷりの豆腐ハンバーグ。照焼きダレの甘味はりんごでね。
海草も顔を出すぐらいに色々入っているのに、崩れないだけの固さがあるのに、口に入れれば柔らかい。1個じゃ足りません、お母さん。

クスクスは、全粒粉がお約束。オリーブ、玉ねぎ、紫玉ねぎ、パプリカ、セロリ、色々沢山。
ドレッシングも濃すぎず、しゃくしゃくと歯応えが楽しめるのは、野菜が新鮮である証拠。

ピーナッツソースは、時として濃すぎてツラいものに会うけれど。こちらのは程好い濃度で、それがまたケールの苦味と合う。
ケールは冷蔵庫に常備している我が家、帰宅したらこれも作ってみよう。

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玄米も美味しかったけど、生意気にも、特に感激するほどではなかったのは。
日本であちこち美味な玄米ご飯ばかりいただいてしまったから、かなり贅沢になっちゃって。
アメリカのレストランで、こんな玄米ご飯が食べられたら、涙を流して喜ぶぞ。

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メニューに味噌汁と書かずに、ミソスープと書かれているだけあって、確かにスープっぽい軽めの出来の汁物。
しかし、具は沢山入れられていて、口に入れるとほろりと溶けていく。薄い仕上がりが、洋風メニューと良く合うね。

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本日のデザートは、豆腐ティラミス
軽~い、やわらか~い、ふわふわ~、と、相変わらずチャヤのマクロビデザートは、外見・おしゃれで味・秀逸。
豆乳と豆腐で、これだけ優しく軽い味わいを出すには、それだけ時間と手をかけているのでは。そんな心遣いが味に入ってる。
個人好みからいけば、もうちょっとだけ甘さ控え目の方が嬉しいんだが、それは一般の人への普及を思って、これでいいのだと納得する。


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大満足で食事を終えて、次のお楽しみはお買い物。
チャヤのデザートのファンであるお嬢の為に、ケースの中を見ながら、どれを買おうかとうんうん悩む。全部美味しそうで選べないー。
そんな私を見て、にこにこと手伝いを申し出てくれた店員さん。個人的意見ですが、と断った上で、このケーキのここが美味しいんですよ~、と朗らかに細かく話してくださる。

彼女のアドバイスのおかげで、モンブランと苺ショートケーキに決定。
更にお薦めを聞いて、チャヤ特製のグラノラと、フランス製・砂糖不使用のアプリコット&洋梨のジャム(味見したら絶品だった)もお買い上げ。
私の中で、またまたマクロビレストラン店員さんの株が上がったのでありました。

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M Café de Chaya アークヒルズアネックス店
東京都港区六本木1-3-37 アークヒルズアネックス

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家に帰ってから、お嬢にケーキを渡せば、予想通りの歓喜の声。
2人でほくほくと舌鼓を打ったケーキ、まずモンブランは、メイプルシロップで丁寧に煮た栗(イタリア産だって)を使っての、マロンババロアと豆腐クリーム、そしてたっぷりのマロンクリームから出来ている。
寒天が入ってるかな、という弾力感のあるババロアと、空気のように軽いクリームが、対照的なようでぴったりマッチ。

そろそろ旬がやってきた苺の、甘酸っぱい新鮮さが嬉しいショートケーキ
バタークリームもホイップクリームも、今では少量しか食べられないのに、こちらの豆腐クリームだったら、かなりの量が食べられる。
植物性材料だけでこおゆうのが作れるのが、チャヤのすごいところ、だよね。


最後の締めのご馳走のように、マクロビのケーキを味わいながら、今回行けた店と料理を、つらつらと思い出す。

もっともっと行きたいところは沢山あれど、一緒に過ごしてくれた友人達のおかげで、というより、食事に加えて、彼女達と過ごせた時間が、どれほど心のご馳走となったことか。
改めて、自分の外側にある環境全てが、欠かすことのできない「食べ物」なのだ、と強く実感した次第。

一昨年、去年、今年の冬と、変わってきた自分の生活を、食を通して窺い知る。
きっかけも、変化も、過程も全て、取り巻く「食べ物」と私の意識が、作用しあって起こることなのです。
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by senrufan | 2009-01-14 11:53 | Trackback | Comments(8)
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Commented by shina_pooh_at_sfo at 2009-01-16 16:03
いいですねー。いいですねー。読んでるだけでどれもこれも食べたくなります。大豆ともちキビのコロッケ。モロッコインゲンとブロッコリーの塩マリネ。照り焼豆腐ハンバーグ。クスクス。スパイシー・ピーナッツ・ケール。。ああ、そうか。クスクスでも全粒粉というオプションがあるんですね。それにしても、どうして日本の食事のポーションはこんなに小さいんだろう。。(アメリカのCostcoのサンプルくらいの量ですよ。)肥えられない環境って幸せです。

しっかし美味しそうなデザートっ!!!!!あぁ、日本のケーキですね。でもマクロビ。とてもとても自分の手ではこんなデザートは作れないので、これを食べるためだけに六本木ヒルズに訪れたくなりました。アメリカの Cha-Ya にもこんな素敵なスイーツがあるんでしょうか。
Commented by mifamilia at 2009-01-16 20:16
Miyukiさん
滞在中おいしい食事を堪能できてよかったですね~ 

Miyukiさんの記事はいつもほんとうにおいしそうな感じが伝わってきてわたしもどれもこれも食べてみたくなります。 麻のレストランも行ってみたいと思いつつまだ行けていない場所だったので、記事を読んで更に行ってみたくなりました。Cafe Aliveも今度行かなくては~。

Commented by mame-honey at 2009-01-17 03:09 x
ケーキが、、輝いていてまぶしい~。
もう、喉から手がでるほどこれは食べたいです。 豆腐クリームを使ったデザートに興味津津。プレートの盛り付けもきれいで、やっぱりご飯て見た目も大切なんだなと思い知りました。
Commented by nikkeilife at 2009-01-17 08:21
おー、おいしそー。ロス店、数回行きましたけど、Miyukiさんが食べた料理の方が美味しそうなのは何故だろう。特にデザートなんか、ロスにはこんなに沢山種類が無いですよ。モンブランや、綺麗に包まれたケーキなんか、夢のまた夢。やはりアメリカ人向けとは違いますね。
Commented by Miyuki at 2009-01-17 12:16 x
*shinaさん
いいでしょー、いいでしょー。どれもこれもお薦めですよ。
そう、クスクスも未精白のものを。といっても、あまりに小さいんで、精白のものとはほとんど差もなくて、試しやすいです。ポーション、小さいですが、肥えられないというのは私の場合はどうだろう。思いっきり肥えて帰ってきました……

日本のケーキ、美しいですよね~vv LAのチャヤには、きっと色々とケーキがあるはずですが、場所がアメリカですからね~。日本人好みにしてたら、売れ行きも悪いかもしれませんしね~。
Commented by Miyuki at 2009-01-17 12:17 x
*るしあママさん
はい、いっぱい堪能しました! でもまだ足りません!(殴)

Cafe Aliveは、ぜひるしあママさんの感想をうかがいたいところです。私の方は今日、サンフランシスコのAliveに行ってきましたよ~♪ いただいたランチ情報に感謝ですvv レポはえーとえーと、だいぶ先になりそうですが(記事ためまくり)
Commented by Miyuki at 2009-01-17 12:19 x
*mame-honeyさん
確かに輝いているような!(笑)
おっしゃる通り、チャヤのえらいところは、マクロビ=茶色・地味というイメージを変えてくれたところなんですよね。日常の食事はそれで十分ですが、外食だと見た目もごちそうのうちですもんね~。
Commented by Miyuki at 2009-01-17 12:22 x
*アヤコさん
LA店に興味津々な私なので、実際に行かれたアヤコさんコメントはすごく貴重! そうかあ、やっぱりデザートは日本の方が、ふむふむ。でも料理はかなり共通しているとこのことだったので、やっぱり行ってみたいですね~。モンブランは、アメリカでどうしてメジャーにならないんでしょうね。あんなに美味しいのにー。


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