待ち望んだその場所へ

Independence Manifesto Day (Morocco)
National Unity Day (Nepal)
Sir John A. MacDonald's Birthday (Canada)


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日本で教わったおいしいもの、第二弾。「海の十四宝」という名の、海草パックです。

私がいない時に、母がお嬢に見せたのですが、袋の商品名に寄り添って書いてある、「カノウユミコさんの」という文字に、ぴぴっと反応したお嬢。
そうです、あの菜食料理研究家のカノウさんです。私達が行けなかった懐石料理の店の(ひつこい)

ひじきやわかめ、真昆布、赤とさかのり、あなあおさなど、14種類の乾海草がミックスされて、4.8gごとの小袋に分けられて入ってて。
ご飯にふりかけてもいいし、混ぜご飯にしてもいいし、お椀に入れてお湯を注いで、スープにするなど、使い道は色々と。

お店には行けなかったものの、こんなところでご縁があるとは、と思わず嬉しくなってしまうのは、単純なファン心理でございます。

* * * * *

【レストラン】
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日本で行きたいレストランは、両手の指じゃ足りないほどあるのだけど。
この日、訪れたところは、中でも一番行きたかったお店なの。




マクロビオティックの本は、それなりの数を持っているんだが、そのほとんどはレシピ本。理論などについて書かれた本は、ほんの数冊しか持ってない。
各レシピ本にも、マクロビの概要については書かれているし、それだけで十分。と、理論まで踏み込む気がなかった頃は、のほほんとそう思ってた。

そんな私に、「もっと深く知りたい」と思わせてくれた本が、奥津典子さんという方の書かれた、ご本とブログ、だったのだね。
残念ながら超ご多忙ゆえに、ブログは閉じてしまわれたのだけど、その分ますます本が宝物となっている。
(※2010年9月よりブログ復活されました!)

奥津さんの文章は、どこをとっても、優しい芯のある言葉で成り立っていて。それらがゆったりと、じんわりと、地に足をつけて揺らぐことのないペースで、組み合わされて綴られて。読みながら、悲しくないのに涙がにじんできてしまうような。
こんな生活ができたらなあ。こんなお母さんになれたらなあ。
勿論、彼女のようには到底なれないのだけど、こんな生活をマクロビと呼ぶなら、足を踏み入れてみたい。偽りない気持ちで、そう思わせてくれるのだ。

その奥津さんが、旦那様とご一緒に作られたのが、マクロビのクッキングスクールであるOrganic Base。その教室のある場所で、カフェも運営されている。
お嬢と友達に付き合ってもらって、一番行きたい場所に行ったのだ。

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ネットで噂は聞いていたけど、最初はちょっとぎょっとするような外見の場所。1階がレンタカー屋になっている築40年のビルの、3階にカフェがある。
廃墟、とどなたかが評していた通り、3階までの急な階段も、今にも壊れそうな音と踏み応えで、元がキャバレーだったという背景を思い出す。

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入ってみたら、鉄骨がむき出しの。テーブルや椅子も、会議室にあるような。
でも、この雰囲気はなんだろう。入口側に置かれた、古めかしいストーブが発する熱と湯気。大きい通りに面しているのに、ここでは音が消えていて。
一見無造作に置かれたCDや本棚、飾りの類い、そしてスタッフの皆さんまで、その中にしっくりと溶け込んで、一体となっているようで。


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まずは身体を温めよう。友達と私は三年番茶を、お嬢はきなこラテをお願いする。
出された食器を見て、ああ、これもこの場所らしい、と理由もなく考える。

食べたいメニューは目白押し。今日のお薦めメニューから、あれやこれやとオーダーする。
勿論、玄米ご飯と味噌汁付きで。

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最初に来たのは、丸麦と豆腐のシューマイ。1個がかなりの大きさだ。
みっちり詰まった豆腐の中に、丸麦のぷちぷちした歯応えが。ぎっしりの一品を食べれば、お腹にぐっと入ってくれる。

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お嬢が大好き、3種きのこのなめたけと大根おろし
シンプルな一品だけど、その分いい材料を使ってるのが良くわかる。臭味も嫌味も全くなく、甘い大根が優しく整える。

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季節の蒸し野菜として運ばれてきたのは、さつま芋とにんじん、いんげん、大根、蓮根。ごまペーストが添えてある。
蒸し過ぎず、ほっこり・ほこほこの根菜類。歯応え残して、甘味を引き出して、身体の芯を温める。
オーダーごとに、一つ一つ蒸篭に入れて蒸してくれているんだよ。

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小豆とビーツのボルシチとは、どんなものかとわくわくしてたら、深い赤でいっぱいの一皿が。
本物のボルシチに負けないコクがあるのに、すごく優しく、全身に沁みわたっていくお味。根菜なのに、口に入れるとほろりと崩れるような、そんな錯覚まで起こす。

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玄米ご飯と味噌汁の美味しさは、今更書くまでもない。
カウンターで仕切られた厨房の後ろと横に、積み上げられた木や竹の道具類。おひつに寿司桶、蒸篭は勿論、米びつまでが木製で。
華やかな広い洋風キッチンを見て、羨ましさにため息をつくけど、ここは対極にあるようで、でも確かに理想、と思うのだ。
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こちらでは、できるだけ多く味を知りたいので。デザートも2品注文だ。

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今日のお薦めデザートは、苺とキャロブのトライフル
キャロブ味のスポンジケーキと、豆腐で作ったクリームと。フレッシュな苺が甘酸っぱく。
ふわふわケーキもねっとりクリームも、甘さがばっちり私達好み。

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マクロビケーキといえば、定番の豆腐チーズケーキ。ヴィーガン・チーズケーキのレシピは、今では山のようにあるけれど。
みっちりと滑らかに仕上がった生地。しっかり手をかけてくれているんだな、とわかるだけの重さがある。
お店仕様のヴィーガンスイーツは、普通食の人でも気に入ってもらえるよう、甘めに仕上げることが多いようだけど。こちらのケーキは、マクロビ歴が長い人にも大丈夫、と思う。


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私達が入った、開店して間もない頃は、お客さんはまだ少数で。それが時間が経つにつれ、見る間に増えて、12時半にはほぼ満席。
わかりにくい場所に、ひっそりと在る、というカフェなのに。それも、マクロビカフェなのに。
これだけのお客さんが来られることに、第三者ながらしみじみ嬉しく。男性客も結構な割合で、更に男性スタッフがいらっしゃったことも、なんかいいなあ、と思うんだ。

マクロビオティック自体は、数十年前に生まれたもので。それから何人もの人が関わって、当然のように悪い話もてんこ盛り。
だけど、奥津さんのような方がいらっしゃって。おうちで、日常で、自然の範囲で、そんなマクロビが広がってる。
こんな人になれたらいいのに。そんな動機も許される。

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夏から始めた、マクロビオティックの通信教育、実はこちらの教室にお世話になっている。
問い合わせメールを出した時、スタッフの方々からいただいたお返事やメッセージが、どれもとても温かいものばかりで。
他にも候補に上がってたところもあったのだけど、その返事をいただいてから、迷わずこちらを選んだよ。

アメリカに帰ったら、また新しい号が届いてるはず。
基本に忠実で、丁寧なテキストと、穏やかに講義をしてくださる奥津さんが映ったDVD。
今では、毎月の楽しみ以外の何者でもないのです。

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base cafe
武蔵野市吉祥寺南町1-6-7
レンタカージャパレン3F
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by senrufan | 2009-01-11 12:03 | Trackback | Comments(8)
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Commented by shina_pooh_at_sfo at 2009-01-13 15:34
> こんな生活をマクロビと呼ぶなら、足を踏み入れてみたい。

素敵な素敵なきっかけですね。そう思わせてくれるマクロビという世界と、それを第三者に伝えられる奥津典子さんの才能が合わさってこその効果。引き込まれていくMiyukiさんのお気持ちがわかるようで、ほっこりしました。

最初はえ?と思うような店構えのカフェが、実はどこもかしこもしっくりする。嬉しい逆転ですね。こんなストーブ見たの、何時振りだろう。一番惹かれるのは季節の蒸し野菜。蒸した野菜の美味しさも、Miyukiさんに教わりました。(未だ蒸し器はなく、炊飯器で代用なのですが・・・殴)豆腐のチーズケーキ、作ってみたくなりました。あ、でも今、ホリデーシーズンの脂落とし期間なんだった。。
Commented by すれっぢ at 2009-01-14 01:50 x
を~、場所見たら知ってるとこでびっくり。
ってこのレストランがあるのは知らないですが。
学生時代によく前を通ってました。

キッチンにある飯台(シャリ合わせる入れ物)欲しいな~~。
Commented by mame-honey at 2009-01-14 03:34 x
マクロビがこういう雰囲気のお店になると、これまた妙にしっくりくるんだなあと楽しい驚きです。ストーブが、すごくレトロで可愛い♪ 私はなめたけと蒸し野菜が食べたいな~、あと豆腐のチーズケーキ。私も、蒸し器を持ってないのですが、ルクに少量の水と一緒に煮る感じで代用中。あ~でもこのお店の素朴な木のキッチン用具を見ているとやはり蒸し器が欲しいな~。 通信教育のクラスも楽しそうですね。
Commented by Miyuki at 2009-01-14 13:22 x
*shinaさん
ほっこり・ほこほこしていただけましたか? いやあ、ほんとに奥津さんのブログが閉じられたのが悲しくてなりません。あの素敵な文章、shinaさんにも読んでいただきたかったです~。

ね、懐かしいでしょ、このストーブ! ストーブというもの自体が懐かしい(笑) 炊飯器で蒸し野菜を作ってるの!? 賢い主婦のshinaさんだ♪
私は脂がのりきって、ただ今霜降り状態ですがなにか。(開き直り)
Commented by Miyuki at 2009-01-14 13:25 x
*すれっぢさん
じゃあ吉祥寺の大学でいらっしゃったんですね~。それは素敵な学生時代、ってもんですねえ♪ 食事した後、このあたりのお店をブラブラしたんですが、繁華街ですよね。

飯台、私も欲しいです。もっと欲しいのが質のいいお櫃なんですが、すごく高くて手が出ません(涙)
Commented by Miyuki at 2009-01-14 13:29 x
*mame-honeyさん
そうそう、レトロという言葉がぴったりですよね! なめたけ、んまかったです~。きのこ好きにはたまりません。蒸し煮野菜も美味しいですよねえ。ルクの蒸し器、というかスチームポットがありますが、うちの母が使ってて、野菜を蒸すにはすごくいいみたいですよー。通信教育、このサボリ魔の私が楽しみにしてるんですから、すごいもんです(笑)
Commented by peartree22 at 2009-01-14 16:29
あぁ、bace cafe。次回東京に行くことがあったら、お料理もですが、その雰囲気を味わってみたいと思っている私です。
私はMiyukiさんによって、奥津さんのことを知ったのですが(ブログなくなってしまって残念ですよね)、通信教育されたのは、こちらのだったのですね。通信教育は私の場合、過去(Sゼミに始まり、プー太郎時代のNH○講座といい)の経験上、本当に続けることができないために二の足を踏んでいるのですが。
蒸し器は大きな物もあるんですけれど、今は中華の一人分2段が使い勝てが良くてそればっかり。手抜きばかりを考える私にとっては、蒸し器はもう手放せません(笑)。でも、なめたけを蒸すという発想はなかったので、今度やってみます。
余談ですが、↓の日記に名前がさらりと登場して、恥ずかしながらも光栄です。でも「さま」付きなので、なんだか照れてしまいます。
あー、芋がアメリカに送ることができるなら、たんまり送りますのに!
次回ご帰国の時は教えてくださいね。いろいろ詰め合わせできますから~。あ、それより鹿児島まで足を伸ばしていただこうかしらん♪
Commented by Miyuki at 2009-01-15 11:12 x
*ちゃんさま
ぜひ行ってみて下さい、base cafe! とても心地良い空間です♪
や、私も通信教育はすごくためらうところだったのですが(オノレへの信頼度ゼロ)、これは大丈夫で嬉しかったです。資格の為とかではなく、日常のご飯についてというのが良かったのかも。食い気人間ですから(笑)
私も2段の蒸し器が欲しいです~! うちは料理の温め直しも蒸し器なので、今の結構大きなサイズでも足りないのですよ~。あ、このなめたけの一品は蒸してないです。出汁と大根おろしで和えてあるのでありまする。
いつでもさらりと人々への愛をもらしてしまうワタクシ(おい)、ほんとにほんとに、鹿児島へ行けたらいいのですが! 桜島をバックに、ちゃんさまと一緒に写真を撮りたい。そんな夢。


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