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息づく力に国境なし

Marthyr's Day (Panama)


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日本で、レストラン以外で味わった美味しいもの、というと、例えば種子島蜜芋、でございます。
芋好きなお嬢の為に、母が通販で取り寄せてくれていたのです。娘のことは頭になかった模様。

種子島といえば、
「鉄砲」→「九州」→「鹿児島らしい」→「ちゃんさまに近い」→「行きたい!」
そんなことしか考えられない私、まさか芋という形を通して迫られるとは思ってもみませんでした。


外見は、さつまいもに良く似てて。中身は、薄いオレンジがかった色。
それをアルミホイルで包んで、オーブンでじっくり焼いて。そうすると皮の表面に、じわ~っ、と蜜がにじみでてくるんですね。
焼きあがって切ってみたら、中身が鮮やかな橙黄色に変わっていたことに驚きました。

さつま芋のようにほくほくしてなくて、とてもねっとりしています。このまま、きんとんに使えそう。
ほくほく焼き芋も美味しいですが、この食感も捨てがたいなあ、と思わせてくれる、あったかいおやつでございました。

* * * * *

【レストラン】
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この日は午後に予定が入っていたので、それまでの時間を有効に使うべく、お嬢と朝からお出かけして。
あちらこちらと周ってから、ランチの為に2人で向かったのは、まだ日本では珍しい、ローフードのレストランだったのだよ。




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ビルの一階にあるカフェは、通り側が一面ガラスなおかげで、すごく陽当たりが良くて明るくて。
レジの奥が調理場で、更にその奥が、セミナーや教室用のスペースになっている。
ちなみにこちら、日本リビングフード協会という組織が運営されていらっしゃる。

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応対してくれたのは、高校生?と思えるほどの、小さく愛らしいウェイトレスさん。まだ慣れていないのか、動作も言葉もたどたどしくて、それがまた可愛いったら。(オバン発言)
オーダーしてしばらくした後で、とことこと戻ってきて、口ごもりながら聞かれたの。
「あのう、えーと、こちらのセット、なにをつけますか?」
「は? なにって言いますと?」
「あ、えと、パンかご飯か、ということなんですけど……」
「ああ、そういうことですか。じゃあ、ご飯で」
「ご飯ですね……(ゆっくりメモを取る) それで、どっちがいいですか?」
「……どんな種類があるんでしょうか?」
「えーと、えーと、雑穀ご飯と、あのー、酵素玄米、があります」
「あ、わかりました、それじゃ酵素玄米をお願いします……(脱力)」

ここまでのやりとりに、3分ぐらいかかった気が。(くらっ)
ほんとは料理について、色々とあとで質問するつもりだったんだが、この時点ですでに諦めた。
だってこの後さらに、「えーと、スープはどうしますか?」という遣り取りもあったんだもん……


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さて、お嬢が絶対頼むドリンクは、キャロブ風味のナッツミルク
どの種類のナッツかなー、と思ってから、そうだった、今日は聞けないんだった、と思い出して、ちょっぴり涙。
相変わらず、フレッシュ・ナッツミルクはめちゃんまい。ついついゴクゴク飲みたくなるけど、原価を思い出したら、押し戴く姿勢になっちゃうところが、私たち根っからのビンボー人。

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お嬢が頼んだのは、リビングカレー
雑穀ご飯か大根パスタが選べるようになっていて、お嬢は大根を選んだよ。

ローフードに会ってから知った、生野菜で作るパスタ。野菜をスパイラル状にスライスする道具を使って、パスタの代わりにするんだね。
ズッキーニがポピュラーだけど、大根の美味しい季節ならではの、ほんのり甘いしゃきしゃき麺。

カレーは、野菜と果物とスパイスで。
辛さはかなりマイルドで、スパイスも穏やか。これだけでも倍量欲しいぐらい。

大根にかけて食べるのだけど、野菜パスタの欠点は、食べづらいことにあるんだなー。普通の麺みたいにつるつるっ、といかないから、長い一本を口に加えながら、少しずつむぐむぐと食べることになるわけで。
結果、食べてる最中はあまりカッコよくないかも。でも美味しいからいいのです。

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種類が多いのが嬉しい私は、どーん!とリビングプレートだよ。
おかずが5種類に、サラダ、スープとご飯がついてくる。

内容が聞けなかったので、おぼろげに推測したおかずの内容は、

ひじきのサラダ
ローグラタン
小松菜のマリネ
にんじんのジェノバソース和え
ナッツパテ&リビングブレッド
グリーンサラダとミニフルーツ

こんなところじゃないかと思う。すみません、自信はありません……
しかし、内容はわからずとも、味わうことには何の問題もなし。どれも満足のおかずばかり。

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日本の誇る海草は、ローでは重要食材の一つ。毎日一種類は食べたい私に、ひじきを与えてくれてありがとう。
ローグラタンは、多分カシューナッツが材料かと。ほんのり味噌風味で、野菜もいっぱい入ってて。コクのある味をお嬢も気に入って、2人で争ってたちまちなくなった一品。
生青菜の美味しさこそ、ローでさらに知ったこと。旬の小松菜は、あればあるほど嬉しいね。
短いパスタ状に切られたにんじんの本来の甘さが、ジェノベーゼのねっとり感とすごく合う。このパスタだけで一皿欲しいよ。
ナッツパテは、ツナのようなサーモンのような風味。2種類のブレッドにのせてもうまかったけど、お嬢は残った大根パスタにもつけてたよ。

スープは、ローのコーンスープ。
ローを始めて、生とうもろこしを数回食べて、たちまち大好きになっちゃって。茹でたのも勿論好物だけど、生の持つしゃきしゃき食感と軽やかさは、また別物の美味しさなんだよね。
それをポタージュ状にしたこのスープ、美味しくないわけがない。ああ、またオーガニックの生とうもろこしが買える季節が、早くやってこないかなあ。


そして今回、個人的に一番喜んだもの。それは酵素玄米ご飯だった。
一度食べてみたいなあ、と思っていたものだったから。

長岡勝弥氏が提唱されて、「長岡式酵素玄米」ができたのが元祖、と聞いている。
要は玄米を小豆と塩と一緒にして、圧力鍋で炊き、その後炊飯器で数日発酵させたご飯。酵素の力で、柔らかくて消化が良く、さらに栄養豊富になった玄米は、免疫力を高めてくれる効果があるんだとか。
健康面も大事だけど、元々小豆入り玄米ご飯が大好きな私が、これに魅かれないことがあるだろうか。いや、ない。(反語)

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運ばれてきたご飯は、つやつやと一粒一粒が輝いてる。(心理的効果)
そして、おお、この漂う香りは、確かに発酵食品のもの。ぶっちゃけ、ちょっとクサいと思われる人もいらっしゃるだろうが、納豆好きな我々にはなんのその。

口に入れてみれば、うん、柔らかいー。でもって、しっかりもちもちだー。
独得の香りはずっとあるけど、これも食べていくうちに、納豆のようにクセになるであろう、というゴーインな好意的結論。
自宅で炊くやり方を調べて、一度やってみようかなあ。2009年のうちにいつか(殴)


この日には、すでにかなり胃が大きくなっていた私。しかもローフードだから、完食できる自信はあったのだけど。
すでに趣味の調査になっていた、「持ち帰りの可否」について、一応ここでも聞いてみた。お皿を下げにきたあの可愛らしいお嬢さんと、再び会話を試みた。(勇者)
「ご馳走さまでした、すごく美味しかったです」
「あ、ええと、はい、ありがとうございマス……」
「この酵素玄米は、炊くのはかなり大変なんですか?」
「えーと、いえ……でも、そうかな……えーと、あのう、良くわからないんですけど……」
もうこりゃいかん、と思ったので、会話を切り上げるべく質問を。
「すみません、念のためにお聞きしたいんですが、料理が余った場合、こちらでは持ち帰らせてい」
「それはできません」

なんでそこだけ即答なんだ。


その後で、もう一人厨房から出てこられた店員さんは、すごくテキパキと、他のお客さんの接客をこなしていて。最初からあの人に当っていたら、色々と聞けたかなー。
でもあのお嬢さんの一生懸命さが、初々しくてよござんす、なんて腐ったことも考える。

ほんとはデザートも食べたいところだったけど、かなり時間が押していたので諦めた。
美味しかったなあ、日本のローフード。アメリカで学んで日本で広めて、という形で伝わっている様子だけど、ちゃんと味付けが日本になっていて。
まだまだローフード人口は少ないけれど、広めておられる先生方と、学んで立とうとしている生徒さん達の努力は、見事に美味しさという形で、着実に実りつつあるような。
そんな上昇気分を、美味と一緒にいただいた、貴重な日本ローフード体験でした。


Cafe ALIVE
東京都渋谷区元代々木町22-3
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by senrufan | 2009-01-09 15:25 | Trackback | Comments(8)
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Commented by すれっぢ at 2009-01-12 00:28 x
日本のドギーバックですけど、やっぱりレストラン側が防衛工作として
やってるとしか思えないですよね~。ありがちなパターンは
お客持って帰る→そこらにほっぽって置く→高温多湿な日のいずる国→
ミドリや白または赤のモサモサした物が元気に発生→お客気づかずに食べる→腹こわす→お客「ウッキー!!」→保健所に連絡だ~~。
ですかねー。北米でこうなった場合、どうなるんだろ??
「あなたがお店に行ったのは?でドギーバック食べたのは何日後??」
「そりゃ腐りますよ~」チャンチャン・・・でしょうかね。
Commented by mame-honey at 2009-01-12 06:09 x
酵素玄米という言葉を初めて聞きました。そういった物があるんですね。小松菜のマリネとひじきのサラダが気になる。お持ち帰りはやっぱり日本の場合はお店とお客さんの家の距離、、みたいな所ですかね?ケーキ一つ買うのにあれだけの保冷剤を入れてくれるお国柄やはり電車などで1時間かけて移動されるお客様を想定すると怖くて嫌なんでしょうね、、、お持ち帰り。ちょっと気持ちは分かります。でも、ちょっと高級な和食とかだと食べきれなかったご飯ものだったら”お土産”みたいにもしてくれますよね、、。う〜ん、難しい所ですよね。
Commented by Miyuki at 2009-01-12 12:25 x
*すれっぢさん
うわーっ、その流れ、まざまざと目の前に浮かぶようですよ! 最近日本もモンスター○○というのが増えているようだし、大いにありそうな気も。にしても、やっぱり製造側の問題も大きいか、と思ったのが、お正月の取り寄せお節料理。元々お節って、主婦が正月ぐらいは休めるようにと、日持ちするものであるべきなのに、なぜ賞味期限が「1月1日」なんだろう……
北米ね、その会話は裁判所でのものになりそうですね(笑)
Commented by Miyuki at 2009-01-12 12:29 x
*mame-honeyさん
酵素や酵母、最近になって新谷氏の著作などのおかげでメジャーになってきましたが、それよりもっと前にちゃんと注目していた人達がいるんだなあ、と思いますね~。
そうか、その移動距離については失念しておりました! さすがmameさん。私個人としては、純粋に残すのがイヤなんですよー。それこそ、お店と料理人への敬意もあり。なんかねえ、その辺り、臨機応変にいかないかなあ、としみじみしちゃうわけです。
Commented by ayumin_moo at 2009-01-12 13:20
昔、種子島出身の上司と芋焼酎を酌み交わしたものです。そのときの彼の背後には、確実に波の音が聞こえました。種子島の芋と聞いて、しみじみ思い出してしまいました。。。私もそのお芋食べた~い。(やっぱり食い気)

日本にもローフードレストランがあるのですね!さすが、流行を取り入れるのが早いなぁ。そして、逃さず向かうMiyukiさんもさすがです!
酵素玄米、私も初めて聞きました。見るからにつやつやもちもち美味しそう♪臭いものはむしろ好きなので(変)、ぜひ試してみたいです。自分で作る自信は無いので、Miyukiさんの試作品に大きく期待!(得意のプレッシャー)
店員さんとのやり取り、お疲れ様でした。(苦笑)
Commented by nikkeilife at 2009-01-13 07:43
いいですね~日本のローフード。年末にちょっとローフード冒険してみましたけど、和の味付けが恋しかったな。近いうちに記事にしますね。(宣戦布告…違っ)キャロブ味のナッツミルクは予想以上に気に入りました。

小豆入りの玄米にもとーっても惹かれます。クリスマスと元旦にお赤飯を頂いたんですが、もう、何年前か思い出せないほど久しぶりだったので、あまりの美味しさに涙ぐみそうになりました。(ほんのちょっとだけ大袈裟)
Commented by Miyuki at 2009-01-13 10:24 x
*ayuminさん
種子島出身! ぜひ観光ガイドをお願いしたいですな。波の音を全身にまといながら、崖っぷちに立っていただいて、その手にはほかほかの焼き芋を(妄想中)

はい、逃しませんとも、食い気星人ですから。(きっぱり)
臭いもの好きなら、酵素玄米お薦めです~、っていいのか、こんなこと言って(笑) うう、ayuminさんからのプレッシャーは、愛の光をまとってると信じながら、がっちり受けとめて果たしましょう!
いやー、ジェネレーションギャップをしみじみ感じた経験でした。
Commented by Miyuki at 2009-01-13 10:27 x
*アヤコさん
おおっ、体験されましたか! 記事~、記事~♪(おねだりモード)(開戦じゃありません) 純粋ナッツミルクは美味しいですよね~。

私は赤飯のたびに涙ながらに食してますが、それがなにか。(開き直り) どうして小豆って、あんなにしみじみ美味しいんでしょうねえ……ああ、また食べたくなってきた。明日炊こう。


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