人気ブログランキング | 話題のタグを見る

適度な拍子のとり方は

Guru Gobind Singh Ji's Birthday (Sikh)


今回の日本でのベジレストラン巡り。それだけの店情報を入手できたのは、常日頃からこっそりおじゃまさせていただいている、多数のブログやサイト様のおかげでございます。
お店レポを拝見して、良さそうなところはその都度メモメモ。北は北海道から、南は沖縄まで、一体いつ・どうやって行くつもりなんだおい、というお店リストが、頭の中にずらずらと。
実際、今回の旅でも、絞り込むのが大変でした。なんて贅沢な悩みなんだ。

その絞り込みに大変役立ってくれたのが、愛しのありすさんから教わったこちら。

VEGE-NAVI.JP

地域別に分かれている上、各店ごとのWeb情報や地図も充実してて、この上なく力強い味方となってくれました。
この場を借りて、ありすさんには感謝の嵐を捧げたく。本当にありがとうございました!>私信@愛いっぱい


絞り込んだ、ということは、当然諦めたお店も多々あるわけですが。
その中でも残念だったのは、カノウユミコさんのお店でございます。

精進懐石のお店のオーナーシェフで、レシピ本を数冊発行されているカノウさん。美味しいレシピを通じて、お嬢と私はお世話になりっぱなし。
日本に行ったらカノウさんのお店、がほとんど私達の合言葉になっていたので、今回真っ先に調べたのですが。


「メニュー:昼は6300円のコース、夜は8500円のコースのみ(税・サ別)」


手が届かない場所でございました。


涙、涙で諦めましたが、いつか宝くじに当ったら絶対行く。
なんて思って、父の年末ジャンボに期待してましたが、あっさりはずれた模様でございますちくしょう悔しい(殴)

* * * * *

【レストラン】
適度な拍子のとり方は_b0059565_10254141.jpg

昨年後半から、ますます疎遠になった人。それはうちの大黒柱様。(えええ)
幸い私達が日本に行ったおかげで、年内にもう一度会うことができたのだ。何か激しく間違ってます。

せっかく会えるんだから、どこかに美味しいものを食べに行こう。
とは、一軒でも多くベジレストランに行きたい私のごり押しであることはミエミエだったが、悪妻に慣れきった彼は動じない。
私の両親も加わってくれた、久々の家族勢揃いのディナーの場所は、マクロビオティックの居酒屋だよ。




適度な拍子のとり方は_b0059565_10371973.jpg
適度な拍子のとり方は_b0059565_1028058.jpg

ぎりぎりまで友達と会っていたので、一人遅れて現地に到着。狭くて急な階段を降りていくのが、なんとも日本の居酒屋らしくて懐かしいったら。
予約済みのテーブルの面々、すでにオーダーは済んでいた。思った通り、父と旦那は、すでに焼酎入ってるよ。

適度な拍子のとり方は_b0059565_10284087.jpg

遅れて座った私の前に、ささっと熱いおしぼりとお通しを持ってきて下さったお姉さん。
お飲み物は?と聞かれて、はい、ここはやはり三年番茶でしょう。熱いのをひとつお願いします。

早速箸をつけたお通しで、すでに満足度がぐんとアップ。長芋のマッシュサラダ、テンペ、白和えも五目豆も、お代わりください丼で!と言いたくなるお味だよ。


それから、順繰りに運ばれてきたお料理の数々は。

適度な拍子のとり方は_b0059565_10291964.jpg

炒め素麺1987~97年の10年間、我やを支えてきた一品の復活!という言葉付き。
茹でて炒めたら、どうしてもぐずぐずになりやすい麺類、しかも素麺という華奢なものが、とてもしゃっきりと仕上がってて。
味付けも程好く、薬味もきいて、これは両親も気に入ってた。

適度な拍子のとり方は_b0059565_1030163.jpg

もちっと根菜ちぢみ
れんこんやごぼう、にんじんなどの根菜類に、長芋を加えて焼いたちぢみ。もちもち食感に照焼き味、そしてピリ辛風味もね。
寒い冬にも、お酒のおつまみにもぴったりの一品で、これは絶対家でも作っちゃる。
そして添えられてた食用菊に、なぜかお嬢がはまったよ。

適度な拍子のとり方は_b0059565_10303319.jpg

冬といえば、これもはずせない。お嬢リクの湯豆腐は、またも嬉しい三之助豆腐さんのものだって。
シンプルにねぎと豆腐だけの鍋、そしてポン酢と薬味添え。いいなあ、このまったり舌触りの豆腐がなあ。

適度な拍子のとり方は_b0059565_10311329.jpg

男性陣にウケるものも必要なので、大豆の唐揚げも追加しよう。そです、大豆たんぱくの唐揚げです。
野菜の素揚げも加えてくれた、甘酢あん味の唐揚げは、肉に負けないずっしり感で、予想通りにウケました。
お嬢はまたもや食用菊をゲット、私は下に敷かれてた生野菜をほとんど総取り。油ものを食べると、無性に大量の野菜が欲しくなるという、この身体。

適度な拍子のとり方は_b0059565_10314147.jpg

名物たこたま焼き。たこと卵のお好み焼き、じゃない、たこ焼き風。
この手のジャパニーズ・ジャンク味って、時々恋しくなるんだよね。ソースにマヨネーズに鰹節の黄金トリオがね。
自然材料にこだわった出来たてのたこたまは、ふわふわで絶妙の旨さです。

適度な拍子のとり方は_b0059565_103273.jpg

旦那チョイスの、寒ぶりのお刺身
お嬢が日本に来ると、なぜか魚を食べさせたがる旦那。福島育ちで、美味しい魚を食べて育ったので、それをお嬢に味あわせたい、という願いからの行為なんだが。
肝心の本人は、夏の日本での豪華魚三昧で、かなり魚トラウマになっており。果たして食べられるかと母は内心ひやひやしたが、ぱくっと一切れ、「美味しいね」と言ってくれたので、ほっと一安心。家庭内危機は回避された。

適度な拍子のとり方は_b0059565_10324749.jpg

焼きアボカド。女性陣全員の好物のアボカドを焼いちゃったって。
が、予想してたほどのしっかり焼きではなく、さっと火が通ったぐらいだったので、とろ~り、とはいかなかったな。
中に詰められた味噌とスプラウトが、良い味を加えてたよ。大活躍の食用菊もね。

適度な拍子のとり方は_b0059565_10331083.jpg

最後に出てきたのは、豆腐チーズとルッコラのピザ
かりかりの生地のおこげがうまーい。大好きなルッコラの苦味がいいー。
上にかけられたオリーブオイルが、個人的には不要だったけど、塩胡椒加減はばっちりだ。

適度な拍子のとり方は_b0059565_10335061.jpg
適度な拍子のとり方は_b0059565_1034180.jpg

こんな見事な料理の間、男性陣が楽しんでいたのは、こちらのお店の芋焼酎。すばらしいことに、自家製だ。
特に二人が気に入ったのは、オリジナルブレンドの鬼軍曹なるもの。私も一口もらったけど、うん、さっぱりしてて、喉に清々しい。


こちらのお店、ベジな皆さんにどんどん良い評判が広がって、店長さんは雑誌で連載されたりもして、すっかり人気店になっている模様。
カリフォルニアにも2店舗支店があるのに、我が家から700kmも距離があるもんだから、先に日本の店に来ちゃったよ。(違)

居酒屋というと、元気のいいあんちゃん店員さん達の、ハイテンションな弾丸トークのイメージがあるんだが。(偏見)
こちらは皆さん落ち着いて、ゆっくりと話してくれる方ばかり。やっぱりマクロビアンだからか。(偏見その2)

にこやかで、気配りも行き届いて、居酒屋らしからぬゆったりテンポが、とても心地良い空間でした。


適度な拍子のとり方は_b0059565_10445240.jpg我や (代々木上原店)
東京都渋谷区西原3-11-6 杉本ビルB1
by senrufan | 2009-01-05 10:22


<< 媚を売らないその姿勢 ベーカリーインデックス >>