その源は一つだけ

正月事始め、聖ルチアの日、双子の日、ビタミンの日
中江兆民が死去、遺言により翌日、わが国初の「告別式」が行われる(1901年)
市川房枝らが婦人参政権獲得期成同盟を結成(1924年)
日本軍が南京を占領(1937年)

* * * * *

【アクティビティ】
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「ほぼローフード生活」が終わった翌日が、2回目のマクロビオティックの料理教室の日。なんとグッドタイミング。
朝食こそナチュハイだったが、この時間はどっぷりマクロビだ。身が引き締まる思いだよ。




今日のメニューはカフェ風に。
テンペのサンドイッチ
カリフラワーとお豆のポタージュ
ポテトサラダ
ビーツのカルパッチョ風
そば粉入り洋梨のケーキ
大好きテンペに始まって、ビーツにカリフラワーに洋梨に、と好物を上げればきりがなく。
今回も目を皿のように、アンテナをできる限り張り巡らせて、そのくせ手元には集中して。
って、そんな理想形にはなれないものの(だって私だから)、やっぱり学ぶこところがあれこれ、色々。

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テンペは、どーん!とでっかい巨大サイズ1枚。
普通お店で買うのは、200gぐらいのものなのだけど、これは1kgぐらいあるのでは。
両面をこんがり焼いて、醤油やみりんなどのタレを絡めれば、さくっと美味しく、コクのある。優秀な植物性たんぱくの発酵食品だ。

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先生が、3種類の色を用意してくださったビーツ。柔らかくなるまで茹でてあって、包丁も軽々入る。
薄切りにして、オリーブオイルベースに、ヴィネガーなどを加えたドレッシングで和えるんだ。

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ポテトサラダは、茹でたじゃがいもに、炒めて甘味を出した玉ねぎ。あとはセロリが主材料。
粒マスタードをアクセントにして、梅酢が味を引き締める。
和える時は何回も良く混ぜて、時間を置いて、また混ぜて。

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スープに使うのは、リーク(ポロ葱)。この季節のリークはほんとに甘くて、スープでもグラタンでも、強い力を発揮する。
下ごしらえのやり方を、先生に教わった後、ざくざくと野菜切りにとりかかる。
カリフラワーに白いんげん豆、ポタージュにははずせない玉ねぎも。
出汁で煮込んでも美味しいけれど、野菜そのものの出汁が出てくるので、これも絶妙の風味だよ。

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ケーキは、下の生地まで洋梨を惜しみなく。
そば粉は大好きな食材だ。特にこの季節、身体を温める力を持つ。
甘味はメープルシロップとりんごジュースで、上には梨の薄切りを。


あの人、この人の活躍と。先生の、的確で簡潔なコメントと。
料理から片付けまで、見事な道具類が揃ったキッチンで、入れ代わり立ち代り、人が交差して、出来上がっていく料理達。
そうして時間が過ぎた後には、所狭しと並べられた料理の前で、待望の待望の、「いただきまーす!」


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先生お手製の天然酵母の食パンに挟まれているのは、勿論テンペだけじゃない。
赤玉ねぎのスライスをじっくり炒めて、バルサミコで味をつけたもの。これが何とも言えないほどの甘さでね。
あとはトマトにレタス、パンにはタヒニとマスタード。一体となって、こんなに美味しい。

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カリフラワーと白いんげん豆を、とろとろになるまで煮込んでから、ピューレ状にしたスープ。バーミックスに一手間加えて、生徒さん2人がざるで濾してくれたもの。
その手間の分、元々の美味しさが、一段とシャープになっているよう。
ポピーシードがぷちぷちと、歯応えまで侮れない一品に。

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ポテトサラダを食べるのは久しぶり。昔は随分食べてたけど、マクロビを始めてから、とんとじゃがいもを買わなくなっていた。
くどくなりがちなマヨネーズではなく、さっぱりオイルと塩・胡椒。甘い玉ねぎが加わって、これなら何度も作りたい。

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3色そろったビーツを、生徒さんがこんなにもきれいに盛り付けてくれたよ。
甘い甘いビーツ達が、ビネガーと塩・胡椒のお化粧で、さっぱり酸味をまとってる。

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ケーキの上に並べられた洋梨は、アプリコットジャムのグレーズで。
しゃきしゃきの洋梨がいっぱいの生地は、みっちり、もっちり、すんごく好み。
中に入れられたワイン漬けのレーズンが、顔を出しては主張する。

前回に習ったメニューも、あれから何回も作ってきたものばかりだけど、今回の品々も、間違いなく我が家の定番入り。



さてさて、以下からは、かなりマニアックな呟きになりますので、よほどマクロビなどに興味がある方以外は、決して読まないで下さいねー。(懇願)(だって軽蔑されたくない)
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この日は、いろんな意味で、この時に教室に行けて良かったなあ、と思ったんだ。

2ヶ月前ぐらいから、生ジュースと果物を取り入れ始めて。お嬢の反応がことのほか良かったので、夕食にも1~2品、ローフードの料理を入れていき。
そしてこの教室の直前は、3食全てがローフード、という生活だったんだね。

ローフードは、始めこそ材料を揃える手間があるけれど、一旦揃ってしまったら、調理がとても楽なのだ。
材料を計って、切るものを切ってしまえば、あとはフードプロセッサーでガガーッ、というのが多いので。その切ることさえ、後で砕くものとして、雑に切っても構わない。
なるべく酸化させたくなくて、食べる少し前に支度を始めても、早いものでは10分もあればできてしまう。おかげで、随分と時間が助かった。


しかし、このクラスで思い出されたのは。
たとえば、塩を使う時は、一旦手のひらに受ける、とか。
切る時に、材料をどんな向きにするか、とか。
一つ一つのステップを。できる限りの心を込めて。

ローフードの調理に慣れてきたのは良かったけれど、改めて思い知らされたのは、加熱調理の時に込める、自分自身の気と心。
そしてそれを口にして、噛みしめるたびに受けとるのは、やはり作り手の気と心、であったのだ。


ナチュハイの理論でいけば、人類は本来、果物動物であるという。
1200万年前の時代の原人からホモ・エレクトスまで、歯に付着した痕跡を調べてみた結果、例外なく果物を食べていたものである、と。
それは、人間の歯や腸について考えたところで、確かに賛成できる点がある。

人間と2%しか構造が変わらないチンパンジー。解剖学的に見た身体の構造は、消化器官も代謝機能も、人間と全く変わりがないという。
その食べ物は、50%が果物であり、40%が野菜、5%が根菜。動物性のものを食べる必要はない身体、なのだ。

果物や生野菜が与えてくれる力は、この2ヵ月で、及ばずながらも体感した。そして同時に、身体の楽さと軽さをも。
では、このまま果物と生野菜メインで進んでいけばいいのか、と自分に問えば、やっぱりそれは違う、と答えるのだ。


野菜や果物を食べていて。火、という道具を扱うことを覚えて。
加熱という要素を無視しては、人間の文化は語れない。

そういう意味で、私は人工的に合成されたものも否定しない。
白砂糖や化学調味料を口にするのを、確かに自分としては避けている。それは、それらが一定量入った時の身体の感覚を、今では心地良いものとは思えなくなってしまったから。
しかし、そういうものがこれだけ広まって使われている、ということは、それだけの意味があったから、と思うのだ。

たとえば白砂糖が普及してくれたおかげで、いろんなスイーツが生み出されて、一般の私達にもどんどん買えるようになって。甘さ、という幸せを、目にも美しい、という幸せを、これだけ甘受できたことを、やっぱりありがたく思うので。
嫌ならば、自分の意志で摂らなければ良い。欲しいなら、必要な分だけ摂れば良い。
それだけの選択の幅を与えてくれたのは、加熱を始めとする、人間の料理文化の発達のおかげであるものだ。

それこそローフードの調理は、ナチュハイの原理を文化的に高めたものと言えるのでは、と考える。
酵素を壊さないように。なるべく生きたままの食べ物を。しかし、目にも口にも美味しいように。
自然のまま、で終わることがなかったそれは、食文化という人間の生み出したものの中で、立派に一分野を占めるだけの価値を持つ。

ローフードも加熱調理も。それを作る人が、自分を含めて誰かの為に、美味しく作ろうと思った時。
そこに確実に込められるのは、その人自身の気と心。それが食材の持つ力を、更に大きく膨らませて、受けとる側に届けられ。

どちらも、大きな、大きな枠の中では、並び立つ大事なものであり。
そして私個人としては、その「大きな枠」をこそ、「マクロビオティック」と呼びたい、と思うのだ。
*-*-*-*-*-*-*-*-*

あーー、もーー、言いたいことがうまく言えなくてジレンマ、ジレンマ。
どうしてこう文才がないんだこのヤロウ。(ぺっ、ぺっ)(自らに唾棄)

ということで、また後日。って、最近こればっか……
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by senrufan | 2008-12-13 14:51 | Trackback | Comments(10)
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Commented by mifamilia at 2008-12-15 21:13
miyukiさん、文才ありますよ~ 
いつも上手にまとめていて感心しています。 

写真のお料理、どれもおいしそうで食べてみたいです。

加熱料理にも気と心がこもる、ほんとうにそう思います。それぞれの良さがあって、ローフードも加熱料理も上手にバランスよく楽しく続けていけたらと思っています。

Commented by nikkeilife at 2008-12-16 03:33
マクロビ料理教室、楽しそうですね。ポロ葱ってリークだったんですか!以前ポロ葱のことをどこかで読んだんですがこっちには無い素材なのかと思っていました。料理教室って先生からも他の方々からも学べることがあって良いですね。こちらでも某居酒屋が時々マクロビ料理教室やっているんですが、日本語のクラスを理解できる自信が無く躊躇しているところです。

マクロビとローフードとナチュラルハイジーンをつなげる感想、よくまとめられていますよ。Miyukiさんの文章って分かりやすく、素直な気持ちが伝わってきて好きです。ローフードとナチュハイに興味が増してきたので勉強中です。(え、仕事?笑)
Commented by Miyuki at 2008-12-16 14:19 x
*るしあママさん
いえいえ、ほんとに自分の無能には、腹立たしいことばかりです……(涙) るしあママさんの書かれる文こそ、いつもじんわりと心に沁みて、毎日癒されておりますよ~。

そう、ローなんてとんでもない、とか、加熱は敵だ、とか、そおゆうのは絶対違うと思うのです。自分が必要なものを、必要な分だけ上手く選んでいけたらなあ、と思いますね~。
Commented by Miyuki at 2008-12-16 14:24 x
*アヤコさん
はい、このお教室はほんとに楽しいですvv リーク、私はこちらに来て始めて食べたのですが、食べれば食べるほどいい素材ですね~。
その居酒屋さん、行ってみたい! アヤコさんとやりとりさせていただいている限り、とても日本語の方が苦手とは信じられませぬ。(大真面目) もしお時間と機会があったらぜひ! 色々学ぶところがあると思いますよ~。

うわあ、もったいないお言葉を……!(感涙) アヤコさんなら、こちらの原書をバンバン読まれますよね。ぜひその情報、シェアして下さーい! ローとナチュハイは、絶対こちらの方が文献が豊富なのですが、私ときたら英語アレルギーで、1ページ読んだら吐き気に襲われるもんで、無理なんです。ええ、マジで。
Commented by mame-honey at 2008-12-16 16:42 x
Miyukiさんの文章はいつも読みやすくて、そしてとても印象的だと思います。ローフードやマクロビと私たちが作って来た人工的な味とのバランスや関係。どれもとっても納得です。どれもチョイスの一つなんですよね、どれか一つだけが正しいわけでは無いのですよね。そんな風に思えると、少しほっとしちゃいます。そば粉入りの洋梨ケーキ!凄く食べたい〜!美味しそうです。
Commented by Miyuki at 2008-12-17 13:28 x
*mame-honeyさん
ううう、あたたかいお言葉、本当にありがとうございます~!(嬉し泣き)
そう、どれか一つだけが正解、ということはないんですよね。そうなったら、それこそ宗教の領域ですよね(笑) このケーキ、ほんとに美味しかったです! どっしりと厚みがあるから、大事にゆっくり食べたいお菓子です♪
Commented by Mayumi at 2008-12-18 04:11 x
Miyukiさん、こんにちは。お料理教室でいろいろと助けていただきありがとうございました。ビーツと洋ナシのケーキはあれから幾度か作っています。Miyukiさんのブログは情報も多く、読みやすいし、なにより心に残る言葉がいっぱいでいつも楽しみにしています。また、お会いできるといいですね。
Commented by Miyuki at 2008-12-18 14:38 x
*Mayumiさん
うわあ、こちらでまたお声が聞けて嬉しいです~! そしてコメント、本当にありがとうございます~。(すりすり)
私こそ、あの日にお会いできたこと、今でも喜んでおりますvv ケーキ名人のMayumiさんなら、更に美味しいオリジナルバージョンも作られることでありましょう。ほんとに、またお目にかかる日を心待ちにしております!
Commented by ayumin_moo at 2008-12-19 03:24
本当に私と言うのは愚か者で、すっかりコメントしたつもりでコメントしていませんでした。(大ボケ)
私が参加したときと同じメニュー!同じお料理教室に参加でき、感動を分かち合えるなんて光栄です♪本当に美味しいお料理でしたね。しかも、家でも取り入れやすいという嬉しさ。さっそくビーツのカルパッチョとポテトサラダを家で作りました。(ビーツ、本当に美しく盛り付けられていますね!)
テンペ、今回初めて食べたのですが、これなら動物性たんぱく質が無くても充分満足できるなと思えたのも嬉しかったです。

ローフードとマクロビ、両方を経験した上で、自分の体の声を聞き、どちらを欲しているかによって作り分けるのも良さそうですね。といっても、私にはどちらも実行できないのですが。。。
Miyukiさんは自分だけでなくお嬢様の体の声も聞いていらっしゃるのが素晴らしい!尊敬いたします。
Commented by Miyuki at 2008-12-19 07:16 x
*ayuminさん
あん、いいのよ~。何回も言ってるけど、ayuminさんからは、たまにコメントもらえるだけでも舞い上がってしまうワタシだから。(愛)
私こそ、共通メニューで嬉しいっ! お教室、気に入ってもらえたようで良かったです~。そう、家でも気軽に作れるのがまたグッドですよね。あのビーツ、また食べたいなあ♪
テンペ、ベジ生活に入られたら、使ってみて下さい。モノによっては後味にクセがあるので、まずはプレーンなものから、しっかり味付けする形でどぞ!

たはは、そうやってローやマクロビから色々と選べたらいいのですが、如何せん、まだまだ毒と欲でいっぱいのアタシの身体と心は、なかなかコミュニケーションが成り立たないのでございますよ~(涙) ましてや娘の身体についてなんかわかるかあ!とばかりに、彼女に一々聞きまくっては、うるさがられておりまする。くそう。


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